海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「クリントンとオバマと健康保険」と題する『ニューヨーク・タイムズ』の論説。

2008年02月07日 | アメリカの政治・経済・社会
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ヒラリー・クリントンとバラク・オバマのあいだの主な政治的区分は、健康保険を含んでいる。それは、テクニカルで曖昧に見えるかもしれない区分である。私は、最も健康が優れない者だけが彼らの提案の微細な点について心配しているという多くの主張を読んだ。
だが、私は、前の論説欄で大統領候補者のあいだには実際は大きな相違があるということを説明しようと試みた。新しい調査は、私が述べたことを裏書きしている。計画のあいだの違いは、一般的な健康をカバーすることと遙かに期待に及ばない計画のあいだの違いになるだろう。
特に、新しい評価はクリントン夫人の案に似た計画がオバマ氏の案に似た計画の二倍も無保険の人をカバーするだろうと述べている。
二つの案がどのように比較されるか話してみよう。
どちらの計画も個人的な無保険者が、治療歴とは無関係に、誰にでも保険契約を提供する。どちらの計画も、人々が政府の提供する保険に加入することを可能にする。
そして、どちらの計画も、低所得のアメリカ人に保険を購入しやすくしている。
 だが、しかし、クリントン案は、購入しやすさについてオバマ案よりももっと明確であって、保険金額を家族の所得の1パーセントに限定することを約束している。それはまた、補助金のためにより多額の基金を用意しているように見える。
だが、大きな違いは、保険金の支払い命令である。クリントン案は、誰もが保険に加入することを要求している。オバマ案は要求していない。
 オバマ氏は、人々が入手可能ならば、保険を購入するだろうと主張している。不幸なことに、証拠によれば、そうはならない。
 結局、われわれは低所得のアメリカ人に対して、彼らがサインすることを要求しないで、健康保険をただにするか、非常に安くするプログラムを持っている。これらの適格者の多くは、何らかの理由で、登録しないでいる。
 オバマ型の計画は、また、自分の機会を取ろうと決断し、医療問題を展開するまでは、サインしようとしない健康か人々の問題に--その際、すべての人に対して割増金を要求することによって--直面するだろう。
 オバマ氏は、入手できるかどうかが保険の適用範囲に対する唯一の障害であるという初めの頃の主張に矛盾して、今度は、サインを遅らす人々を処罰することについて語っている。だが、これがどのように機能するかは、明らかでない。
 そういうわけで、オバマ案は、クリントン案よりも、より多くの人たちを無保険のままに放置するだろう。この相違はどれほど大きいか?
 この問いに答えるためには、健康保険の決定についての詳細な分析をする必要がある。(後略)
[訳者の感想]テレビではこういう具体的な論点の相違については何も報道してくれません。クルーグマン教授の意見では、健康保険制度改革の点ではヒラリー・クリントンの案のほうがオバマ案よりもよさそうです。
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