海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「イスラエルの植民地主義戦術を非難」と題する『アルジャジーラ・ネット』の記事。

2009年01月10日 | 国際政治
アラブ・イスラエル問題のアナリストで、元イスラエルの国会議員であったアズミ・ビスハラは、ガザ戦争についてのイスラエルのメディア・キャンペーンを攻撃して、この戦争が被害者を犯人扱いし、植民主義者を被害者にしていると述べた。火曜日に「アル・ジャジーラ」とのインタービューで、ビスハラは、ガザに対するイスラエルの攻撃は、不釣り合いであり、ガザ地域におけるイスラエルの既成事実に頭を下げないという理由で、パレスチナ人達を罰しているのだと述べた。
「ある国民を集団的に処罰する理由は、彼らが、抵抗運動や民族解放運動を罰したいからである。それは、植民地主義的な勢力が、やったことだ。そしてイスラエルが現にしていることだ。」
「ガザ地域の大多数は難民であって、彼らの先祖は、いまイスラエルがいる場所に住んでいたのだ」とビスハラは言った。
「ガザ地域の住民の75%が難民だということは誰でも知っている。イスラエルが、軍事的にはガザから手を引いたが、経済的政治的にはそこを占領し、ガザを包囲していることは誰でも知っている。」
「もし、普通の国がロケット攻撃で脅かされたら、何をするか。彼らは行動するだろうとイスラエルは言うだろう。だが、イスラエルは普通の国ではない。それは占領国であり、植民主義国家であり、ガザの住民は、包囲されたままだ。」
パレスチナ人達は、2006年に行われた民主的な選挙でハマスを選び、イスラエルの高官が彼らの嘘をドラマチックにするのを非難したために罰せられているのだ」と、ビスハラは言った。
シモン・ペレス・イスラエル大統領に「もし、あなたの家が包囲され、子供に食べさせるものがなく、学校へもいけず、病気になっても、医者へも連れて行けなかったら、あなたなら何をするか」と尋ねると良い。
「ハマスのロケットは、多くの人間を傷つけていない、ほんの数人だ。ロケットは、彼らの意志を表現するための貧者の武器なのだ。」
「自分たちの政策がパレスチナ人達の意志を挫くように作用しなかったとき、イスラエルは、ロケットは、包囲に対する返事だということを悟った。彼らは、直接的軍事行動という次の局面に移った。この軍事行動は、今やパレスチナ人の民主的選択に対して彼らを罰するために市民に直接向けられている。」
「次に起こることは、ロケット発射が終われば、包囲を終わらせるための停戦である。これほど多くの人々が死んだ後で、停戦が行われるだろう。」
{訳者の感想}ビスハラという人物は、多分、パレスチナ系のイスラエル人だと思われます。
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