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もし、トルコ全土がアナトリア南部の都市デニズリのようであったら、イスラム色の濃厚な与党の社会プロジェクトは、もっと進んでいるだろう。もっと敬虔なコンヤ以外のどこにも、人口に比べてより多くのモスクがある町はない。経済の大部分は、いわゆるイスラム系ホールディングから成り立っている。それは「コーラン」の利息禁止にしたがおうとしている企業である。ますます多くのコーラン学校が存在する。スカーフをかぶっている女性の割合は、地方のジャーナリストによると、ここ数年で、少なく見積もっても4倍に増えた。
ここに住んでいる人間にとって、AKPが支配する年月に、息の詰まるムスリム的な社会の基質が成立した。町を立ち去る以外にそれから逃れることはできない。「キャリアを積もうとする人は、地方政治で働くか、行政機関で働くかどちらかであり、彼の妻は、イスラム風の頭巾を着けなければならない」と弁護士のザフェル・ゲネンクは言う。労働市場を提供しているのは特に繊維産業であるが、それは特にイスラム系企業からなっている。その社長は、アンカラやイスタンブールに住んでいる古いケマル主義的なブルジョアとは全く異なる人生哲学をもっている。「仕事をほしい人は、敬虔に見えなければいけない。女性なら、頭巾をかぶっていなければいけない。そうでないと、職業につけない」とある労働組合員は言った。
「アルチンバサック」という繊維工場を訪問すると、彼の言ったことが正しかったことが分かる。頭巾は、女子行員にとっては、工場の制服の一部だ。
AKPの地方行政は人気がある。その理由は、それが3万人の人々に石炭や食料品や他の援助サービスを提供しているからだ。しかし、また、敬虔深く見せかけるうまい手がある。頭巾をかぶった妻を自分の前に押し出すのだ。そうしないと、何ももらえない。市の行政から何かを手に入れようとする人、たとえば、建築許可を手に入れようとする人は、敬虔な人たちの陣営に数えられているかどうかが重要だ。(以下省略)
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