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海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ジャーナリストたちはテレコムを告訴するぞと脅す」

2008年05月26日 | 犯罪
Standards/スタンダーズ
中西保志,小田和正,川江美奈子,夏目純,吉田美和,山下達郎,久保田利伸,井上陽水,桑田佳祐,浜田省吾,Misia
徳間ジャパンコミュニケーションズ

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「ドイツ・ジャーナリスト団体」は「ドイツ・テレコム」における盗聴スキャンダルを報道の自由に対する侵害であると見なしている。「われわれは捜査している連邦検察庁に対して事態の完全な解明を要求する」とDJVの議長であるミヒャエル・コンケンは述べた。ジャーナリストは、世間と同様、できるだけ速やかに監視の規模全体について情報を得なければならないと彼は言う。
「テレコム」は、非難を部分的に認めた。それによると、「テレコム」のマネージャーや監察委員の通話データは、一年間盗聴されていた。ベルリンにある外部の顧問会社は、これらのデータをたくさんのジャーナリストの通話記録とともに検査したそうだ。数十万件のデータとなる文があると言われている。そうだとすると、当該のテレコムのマネージャーとメディア関係者との接触が追跡されたはずだ。
「非難が当たっていたとすると、電話企業はその技術上の可能性を悪用し、方法を違法に応用したのだ」とコンケンは述べた。
テレコム社長のルネ・オーバーマンの説明では、ボンにある連邦検察庁は、この疑いを吟味している。「われわれは検察庁が該当する同僚に連絡を取るものと期待している」とDJVのスポークスマンであるヘンドリク・ツェルナーは述べた。「いずれにしても、われわれジャーナリストは、彼らが盗聴の対象になっているかどうかについて情報をほしがっている。
DJVは、多数のジャーナリストたちがテレコムとの接触に基づいて観察されてきたということを前提している。もし、それが本当だと分かれば、それはこれまでに例のない事例である」とDJVのスポークスマンであるツェルナーは述べた。ツェルナーは、それでもって、数年間もジャーナリストたちを情報機関がスパイしていた、BND事件のことをほのめかしている。
テレコムは、これまで、固定電話の連絡データと携帯電話の悪用を認めた。週刊誌『シュピーゲル』の報告によると、この企業のコンツェルンの安全は、内部情報が新聞に届く箇所を発見しようとしていた。カイ・ウヴェ・リッケ前社長は、会社が内部の漏洩を発見しようとしていたことを少なくとも認めた。
盗聴は、特に経営委員会と労働組合に向けられていた。少なくとも、監察委員会の労働者側代表と経営委員会代表のヴィルヘルム・ヴェーグナーとは高い確率で盗聴の対象となっていた。
電話スパイは、作戦に「クリッパー」とか「ラインの黄金」とかいう暗号名をつけていた。
[訳者の記事]「ドイツ・テレコム」といえば、日本のNTTに匹敵する会社です。会社内部の人間の電話まで盗聴していたというのはスキャンダルですね。
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「レイプ・フェミニズムに対する最後の呼びかけ」と題する『リーズン・オンライン』の記事。

2007年04月20日 | 犯罪
 予想されたように、チームのパーティでストリッパーに性的暴行を加えたかどでデューク大学ラクロス部の三人の選手に出された告訴は崩れた。ノース・カロライナ州の法務長官ロイ・クーパーは、学生に対するすべての告訴は、却下されたと公表した。彼はまた青年達は無罪であるという自分の信念を述べる特別の手続きをとった。
 デューク大学事件は、新聞の見出しとなったとき、白人の男子選手が黒人女性に対して性的支配を残酷な仕方で主張したという人種差別と女性蔑視の醜いお話しとして広く扱われた。現在、この話は非常に異なるパラダイムを再現している。それは刑事訴追の側だけでなく、メディアや大学社会の側における人種やジェンダーや犠牲者についての「政治的に正しい」ドグマに基づく判断に対する反発である。告訴された人たちの赦免は、間違ったレイプ弾劾に対する社会的態度の転回点であることが明らかになるかもしれない。それはまたある種のフェニストの政策にとっての大きな敗北であるかもしれない。
 フェミニスト達の反レイプ運動は、1970年代に十分な理由で始まった。当時、女性達は日常的に復讐心から、朝になって後悔の念からレイプされたと言うのだという考え方が被害者をまるで犯罪人のように扱わせた。
 だが、「レイプ・フェミニズム」は、一連の先入見を別の先入見に置き換えた。つまり、女性は潜在的にレイプについては嘘をつかないという考え方である。過激なフェミニストの法律学者キャサリン・マッキノンは、1987年に彼女の本『妥協しないフェミニズム』で、「フェミニズムは、男性による性的利用と悪用についての女性の説明を信じることに基づいて組み立てられる」と書いた。
 男性に対する女性の告発の信頼可能性を信念体系の要石とすることは、偏向のための確実な命令であった。デューク大学事件は、このことを十分に証明している。法務長官ロイ・クーパーが記者会見で指摘したように、初めから女性の信頼可能性については深刻な疑いがあった。彼女の主張は、身体的な証拠によっても、パーティに出ていたもう一人のストリッパーによっても確証されなかった。彼女は事件について矛盾した説明をした。けれども、長い間、これらの問題は顧みられなかった。
 また、デューク大学事件は、レイプについてのフェミニスト達のドグマが有益であるどころではなかったことを明らかにした。それは男に対して、また、正義の基本的原則に対して敵対的である。
 ウエンディ・マーフィの憎悪に満ちたレトリックを考えて欲しい。彼女は元性犯罪の告発者であり、現在はボストンにあるニュー・イングランド・ロースクールの非常勤講師である。彼女はしばしばCNN、MSNBC、フォックス・ニュースや他のチャンルで法律問題担当者として登場する。放送中に、マーフィは、デューク大学事件について多くの間違った言明を述べ、繰り返し、被告を「強姦者」だと言及した。ある場合には、彼女は、いらだって「われわれが無実かもしれないという仮定を尊重しない場合、お前は被害者のように聞こえることを知っているが故に、お前は反アメリカ的だと示唆する手合いにはうんざりしているわ」と述べた。
 事件が成り立たなくなり始めたときでさえ、魔女狩り達は、動揺しなかった。青年達に対する最も重大な罪が却下された後に、著名なフェミニスト・ブロッガーであるアマンダ・マーコットは、青年達がまだ無垢の「天使」ではなく、弁護士達は「レイプ好きの屑」だと意見を述べた。その理由は、別のラクロス・チームのメンバーがストリッパー殺しについてのわいせつな冗談を書いたイーメールを送ったからだということだった。いずれにしても、「コモン・ドリーム」というウエッブ・サイトの上に、ボストンにあるホイーロック・カレッジのアメリカ研究担当教授であるゲイル・ダインズは、次のように書いた。「焦点は、青年達の不品行に当てられるべきだ。なぜなら、彼らは二人の黒人女性を雇って、男の楽しみの合法的形式であるストリップをさせたからである。」
 言葉を換えると、レイプの被害者が、支持に値する天使である必要はないとわれわれに正しく告げる同じフェミニストが、間違ってレイプの罪で告訴された青年に対しては、(天使でなければならないという)別の基準を適用しているのだ。
 起訴が却下された後の記者会見で、被告の一人であるリード・セリグマンは、「この事件は、自分が一度も想像したことのない不公正の世界に対して目を開らかせた」と述べた。そして「われわれはこの事件から一歩下がって、それから学ぶ必要がある」と述べた。(以下省略)
[訳者の感想]レイプ事件で被告が無罪になった例のようです。この記事を書いたのは、キャシー・ヤングという女性です。この『リーズン』という雑誌は、保守系で、「反フェミニスト」だということが分かりました。
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「殺人者は、わけのわからぬマニフェストを送った」と題する『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の記事。

2007年04月19日 | 犯罪
彼の最初の発砲事件と二度目の発砲事件の間に、ヴァージニア工科大学の殺人犯は、ニューヨークにあるNBCの本部に小包を送った。そこには、二丁ピストルを構えた彼の写真と、金持ちの子弟と快楽主義に対する憎悪を伝えるビデオが入っていた。
「お前達には今日を避ける何十万もの機会と方法があった」と23才のチョ・スンフイは、抑揚のない声で語っている。
「だが、お前達は俺の血を流すことに決めた。お前達は俺を隅っこに追いつめ、俺に一つの選択しか与えなかった。決定はお前達のものだ。お前達の手には血が付いている。それは決して洗い落とせない。」
 NBCによると、小包には、1,800語の語録と29枚の写真が入っていた。「お前達の金の首飾りは十分じゃなかった。お前達の信託基金は十分じゃなかった。お前達のウオトカとコニャックは十分じゃなかった。お前達の放蕩は十分じゃなかった。これれらはお前達の快楽主義的な欲求を満たすには十分じゃなかった。お前達にはすべてがあった。」
 チョ容疑者が32人を殺して自殺した2日後にNBCテレビに到着した小包には、月曜日の午前9時1分にヴァージニア郵便局から発送されたことを示すスタンプが押されていた。それは、彼が最初に発砲してから45分後である。
 このことはこの虐殺についての最大の謎の一つを説明する。つまり、銃男がどこにいたか、学生寮での最初の発砲と教室棟での第二の発砲との間に2時間の間に彼が何をしていたかを説明する。
 いくつかの写真では、チョ容疑者はほほ笑んでいる。いくつかの写真では、彼は一度に二丁のピストルを見せビラかしている。
 彼はカーキ色した軍服のチョッキを着、指のない手袋をはめ、黒のティー・シャツを着、リュックを背負って、野球帽を後ろ前に被っている。拳二つ分の金槌を振り回している。もう一枚の写真では、チョは、こめかみにピストルを当てている。
 小包は24時間配達便で発送されたが、水曜日の朝まで配達されなかった。郵便番号が間違っていたために明らかに延着になったとNBCの係員は述べた。発送地がブラックスバーグで、チョの腕に書かれた「イシュマエルの斧」という文字が赤インキで書かれていたのに気付いた警戒郵便物係の郵便局員がNBCに届けた。
 「俺はそれをやる必要はなかった。俺は逃げることもできた。だが、俺はもう走らない。自分のためではなく、俺の子供達のために、俺の兄弟姉妹のためだ。俺は彼らのためにあれをやった。」
 彼はコロンバイン高校とティーンエイジャーの殺人鬼にも言及している。
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「州立ヴァージニア工科大学の銃乱射事件の犯人」についての『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の記事。

2007年04月18日 | 犯罪
 米国史上もっとも血にまみれた学校内殺人の背後にいた韓国人留学生は、彼が学生寮に残したノートの中で「金持ちの子弟」、「放蕩」、「嘘つきのペテン師」を激しく非難した、とアメリカのメディアは報道した。
 この23才の学生は、彼が学生寮の自室に残した数ページにわたる書き付けの中で「僕がこんなことをするのは、お前達のせいだ」と書いていたと「ABCニュース」は報道している。
 『シカゴ・トリビューン』紙によって引用された、とりとめのない不満のリストによって、彼の行為を説明するにつれて、チョ・スンヒの書き付けは、現在形で始まり、過去形に移っている。
 「ABCニュース」によると、チョは、別の学生寮で二人を射殺した後で、自室でこの書き付けを書いた。
 それから、彼は再び武装して、キャンパスの反対側にある教室棟へ行き、そこで30人以上を殺した後、自分の頭を撃って自殺したと何人かの証人は「ABCニュース」に語った。
 チョは、女性をストーカーしたり、学生寮の部屋に放火するなど、「暴力的で常軌を逸した行動」の兆候を見せていたとヴァージニア州の調査官は、『シカゴ・トリビューン』紙に語った。
 警察当局は、チョのバッグの中に3月13日に購入されたグロック社製の口径9ミリ・ピストルに対する受領書を見つけたが、バッグの中には、ナイフ二丁と弾丸の隠し場所があったと『ABCニュース』は報道している。
 また、『ABCニュース』によると、彼は二つめの武器である22口径のピストルを先週購入した。
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「日本のインターネットの大物、懲役刑」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2007年03月18日 | 犯罪
彼の「すぐ金持ちになれる」という呪文で日本のビジネス体制で人気を得たインターネットの大物、堀江貴文は、昨日、株式詐欺で2年6ヶ月の懲役を宣告された。
堀江(34)は、東京地方裁判所の裁判長が判決文を読み上げている間、何の感情も示さなかった。これで「日本のエンロン」と呼ばれた事件の最終段階が終わった。法廷は、彼の弁護士が控訴をしている間、堀江の保釈を認めた。
東京大学中退の堀江は、十年間にインターネットのポータル・サイトであった「ライブドア」を7千億円の価値がある帝国に仕立てたが、ライブドアの損失を隠し、株価をつり上げようとして虚偽の財務報告をしたという罪について抗弁していた。
六ヶ月かかった訴訟の間、彼は会社の攻撃的なバイアウトで冨を努力なしに手に入れたのにぞっとした伝統的ビジネスの利害によって目の敵にされたと主張した。
小坂トシユキ裁判長は、堀江が「法を回避する目的で」ダミーの投資組合の設立をたくらんだと述べた。
「この点では、起訴された件は立証された。」検察は、ライブドア社が3億1千万の損失を隠すために50億円の利益を報告することによって、意図的に2004年度に投資家を誤り導いたと述べた。小坂裁判長は、「このようなファンドは、ライブドア社の主要事業とは無関係であり、その目的は、ライブドアの会計を操作することであった」と述べた。
Tシャツの代わりに濃紺の背広姿の堀江は、裁判長が判決を読み上げている間、文書を熱心に読んでいた。
堀江が日本に与えたインパクトの証拠として、小坂裁判長は、彼に励ましの言葉を述べるという普通でないステップを取った。
堀江に示唆されて、仕事を見つけ、彼女の儲けのいくらかでライブドアの株式を購入したある障害者の女性の両親から受け取った手紙を引用することによって、「有罪であることが判明したが、それはあなたについてすべてが断罪されたということを意味しない」と裁判長は述べた。
「私は、あなたがあなたのしたことに対して償いをし、あなたの生活を新たに始めるよう希望する。」
だが、堀江の弁護人である高井ヤスユキは、規制が若い企業家達が日本のビジネスの殻を破ることを止めさせるのではないかと恐れると述べた。「何故懲役刑が宣告されたのか理解できない。日本の刑事裁判制度に対する私の幻滅が悪くなっただけだ。」
検事は、堀江に対して懲役4年を要求していた。彼は間違ったことをしたということを繰り返し否認した。また検事に対する言葉の攻撃が彼に執行猶予を認めないという決定に影響を与えた。
堀江の劇的な失墜は、彼をより精力的でリスキーなビジネス・スタイルに対する開拓者だと見なしていた人たちには打撃だった。ドット・コム時代の可能性に対する心からの信念をもったオタクとして、堀江は、職業野球団とテレビネットワークを手にれようと努力して不成功に終わったことで有名になった。
2005年9月には小泉首相の祝福を受けて無所属で選挙に出馬した。彼に対するメディアの賞賛は、彼の逮捕後、軽蔑に転じた。持ち株の下落を見た何人かの投資家は、寛大な判決を期待していた。
「私は裁定が思っていたより厳しかったので驚いた」と清水一郎は、テレビのインタービューで述べた。「裁判所は、どれほど多くの損害が株主に加えられたかを注意深く公平に判断したと思う。」
ライブドア社の市場価値は、堀江の逮捕後、5千億円下がった。手入れの前に700円だった株価は、昨年4月にライブドア社が東証の上場リストからはずされた時点では、94円になっていた。
[訳者の感想]日本に関する記事としては『ガーディアン』紙の扱いは大きかったと思います。書き手は、東京駐在のジャスティン・マッカリー特派員です。
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「連続殺人容疑で起訴」と題する『シドニー・モーニング・ヘラルド』の記事。

2006年12月22日 | 犯罪
英国警察は、48才のトラック運転手をイプスイッチにおける5人の売春婦殺害容疑で告訴した。彼らが尋問のため逮捕したもう一人の容疑者は釈放された。
「スティーブン・ライトは、五人の女性殺害の罪で告訴された」とスチュワート・ガル署長は記者会見で言った。
火曜日に逮捕されたスティーブン・ライトは、今日、イプスイッチの治安判事裁判所に出頭するだろう。
英国警察が名前を公表しなかった、37才のもう一人の男は、月曜日に逮捕された後、少し前に釈放された。
「トリムリー出身の37才の男性は、これ以上の尋問を中止した警察の保釈で今晩釈放された。警察は、この段階ではこの男の名前を公表しないだろう」とガル署長は言った。
釈放された男は、メディアによって、トム・スティーブンスだと知られている。
五人の女性の死体は、今月初めの10日間に発見された。
イプスイッチの連続殺人事件では二人の死因が分かっている。クレンネルは、「頸部圧迫」が原因で、オルダートンは、「窒息」が原因で死んだ。
死体のどれも、1975年から1980年までに13人の女性を殺した罪で裁かれた「ヨークシャーの殺人鬼」ピーター・サトクリフや、1888年にイースト・ロンドンの売春婦を5人殺した「切り裂きジャック」と比較されている。
 殆ど500人以上の警官を動員したこの事件は、英国のこれまでで最大の捜査だと言われている。
 警察の捜査はまだ続いているので、司法長官ゴールドスミス卿は、英国の新聞や放送局に売春婦殺人事件の報道を抑制するように警告した。
 特に彼は、明確にあるいは含蓄的にある個人の有罪を主張したり、仮定したりする材料や容疑について憶測することを控えるように要求した。
[訳者の感想]逮捕された第二の男の容疑が濃厚なようです。この殺人事件については、もう新聞記事の翻訳を止めたいと思います。
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「連続殺人事件で、警察は第二の容疑者を逮捕」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2006年12月20日 | 犯罪
「サフォーク連続殺人事件」で昨日、警察は、殺された五人の女性達が働いていた赤線地帯に住んでいた48才の容疑者を逮捕した。
客船「クイーン・エリザベス2世」号の元給仕で現在トラック運転手のスティーブン・ライトは、昨日午後5時、イプスイッチのロンドン・ロードの自宅から連行され、尋問された。
警察によれば、トム・スティーブンスと同様五人の女性を殺害した疑いで尋問された。彼も昨夜、五人の刑事に36時間の尋問が認められた後、留置所に入れられた。
警察の情報源によると、ライトの逮捕は重要であった。もっとも刑事達は二人の男に繋がりがあったとか、互いに知り合いであったとは思っていないのだが。
ライトが逮捕された後で、警察はエドワード風に改築されたフラットの外側の芝生にテントを張った。
犯罪捜査用のスーツを着た役人が建物から物件を運び出しているのが見られた。ライトの所有する青いフォードのモンデオ・ゼテックが午後九時以後に運搬車で運び出された。
彼の五年来のガールフレンドは、昨夜、パートナーの無実をだと主張した。パメラ・ライト(48)は、ある友人に刑事と一日過ごし、自分のパートナーは殺人事件とは無関係だと主張した。数年前から両者を知っているシェイラ・デイビスは、「彼女は、取り乱し、動揺し、疲れている」と述べた。「彼女は帰宅することも、スティーブと話すことも許されなかった。」
結婚はしていないが、同姓を名乗っており、三ヶ月前に賃貸フラットに引っ越してきた。以前は彼らはベル・クローズの寝室が一つのフラットを借りていた。
ライトの行きつけのパブ「アンクル・トムの小屋」での友人達は、彼が人見知りするたちで、ゴルフ狂だと述べた。
パブの主人であるエディー・ロバーツは、「彼はヒントルシャム・ホール・ゴルフ・クラブ」のメンバーだ。彼は一週間に二三回はここへ来て、カールスバーグを数杯楽しんでいる。」
刑事は逮捕の詳細に立ち入ることを拒否した。逮捕の数時間後に行われた記者会見では、主任警視のスチュアート・ガルは、48才の男はイプスイッチの自宅で逮捕されたとだけ述べた。
「彼は五人全員を殺した容疑で逮捕された。この男は、現在、サフォークの警察の留置所に入れられている。サフォーク警察は、最近、彼に女性たちの死について質問した」と彼は言ったが、どこの分署に留置されているかは明らかにしなかった。
犯罪係の役人は、スティーブンスの自宅を引き続き捜査している。彼らが庭で手袋をはめ、四つんばいになって、草を触っているのが見られた。警察は昨夜、治安判事に助力を求め、スティーブンスを尋問する特別の時間を与えられた。スティーブンスは週末に公刊された新聞のインタービューで、事件に何の関わりもないと無実を主張している。
[訳者の感想]第二の容疑者が逮捕されて、犯人がまだ特定されていないことが分かりました。
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「売春婦連続殺人の容疑者逮捕」と題する『シドニー・モーニング・ポスト』紙の記事。

2006年12月19日 | 犯罪
昨日、警察は、英国の「サフォークの絞殺者」事件でイプスイッチ近郊で5人の女性を殺した容疑で37才の男を逮捕した。
スーパーマーケットの従業員であるトム・スティーブンスは、昨日午後7時20分に港町のフェリックスストウの近くにあるトリムリー・セント・マーチンにある彼の家で逮捕された。
トリムリー・セント・マーチンのジュビリー・クローズにある彼の家には以前に捜査のために警察が来ており、いくつかの物件が検査のために押収された。
泣き出したので中断されたインタービューで、スティーブンス容疑者は、『サンデー・ミラー』紙の記者に自分は殺された女性の何人かとセックスをしたと述べた。彼女たちは皆売春婦でヘロインの常用者であり、自分は容疑者だと述べた。
「私には完全に機会があった」とスティーブンスは述べ、自分自身が昨年八年間の結婚をが駄目になって以来、惨めで孤独だと述べた。
「女達は私をとても信頼していた。私が彼女らに目隠しをして、崖の縁に連れて行き、二歩前へ出ろ、三歩でたらおしまいだぞと言ったとしても、彼女らは二歩前に出ただろう。」
25才から41才の間で、土地勘があり変な時間に働いているという警察のプロファイリングからは、容疑者は僕に似ているように見える。死体は私の家に近かった」と彼は『サンデー・ミラー』紙に述べた。スティーブンスは、女性達が仕事をしていたイプスイッチの近くに住んでおり、今月、10日間に5つの死体が捨てられた国道A14号線に近くに住んでいる。
犯罪学者達は、犯人は、A14近くに住む地元民であるだろうと考えたが、どんな手がかりがあって警察が彼を疑ったかは、不明のままである。警察は、彼の名前を公表することや、彼がどの警察署で尋問されているかも述べることを拒んだ。短い声明で、捜査の主任である、サフォーク警察の警視であるスチュワート・ガルは、その男が五人の女性を殺害した疑いで逮捕されたと述べた。五人の女性とは、ジェンマ・アダムズ、タニア・ニコル、アネリ・オルダートン、パウラ・クレンネルとアネット・ニコルズである。
五人はいずれも裸で、衣服は見つかっておらず、全員、首を絞められたか、窒息させられたかである。二人は川に捨てられたが、五人とも田舎で見つかった。
300以上の警官と公衆からの9千件の電話による犯人捜査の後、逮捕された。
スティーブンスは、『サンデー・ミラー』紙に、警察は先週、彼を四回尋問したと述べた。女達が殺された時刻の自分のアリバイはないが、自分の関与を否定した。自分は特にタニア・ニコル(19)とジェンマ・アダムズ(25)と親しく、彼女等の庇護者だったと述べた。「彼女たちはイプスイッチで仕事をしている一番綺麗な女だった。」
一人暮らしをしている、スティーブンスは、彼が昨年、娼婦を相手にしたのは、自分が惨めで孤独だったからだと述べている。「最初に赤線地域に足を踏み入れるには、自分のモラルに妥協した。だから、彼女らと関わり合いになることは、大きな飛躍ではなかったと思う。」
スティーブンスは、また、「自分は良い家庭の出である。今朝、私は母に、僕は酷い息子だったとだけ言った。彼女はとても病気なのだ。私は月曜日に彼女の面倒を見ると思われていた。だが、私がそこまでやれるかどうか分からない。」
記者は言った。「君は知的な若者に見える。顔立ちがいい男だ。なぜ、麻薬中毒の娼婦と時間を過ごしたんだ。なぜ、良い娘を見つけないのか?」という記者の質問に対して、スティーブンスは、「新聞では、僕は魅力的かもしれない。だが、僕には女達の気に入らないところがあるんだ」と答えた。
殺人者は、イプスイッチの一番綺麗な娼婦をねらい打ちしたと彼は言った。「実際、彼女たちは、多分トップ・ファイブだった。」
[訳者の感想]写真を見ると、女性を五人も殺した犯人にしては、優男という感じです。彼が最後に言っていることは、彼が五人を殺した理由になっているのかもしれません。
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「刑務所の民営化は、はやりそうだ」と題する『ヴェルト』紙の記事

2006年12月07日 | 犯罪
ベルリン発:囚人第一号は、政治家だった。ヒュンフェルトの法務刑務所(JVA)が2005年12月8日に開所される数日前に、ヘッセン州の法務大臣ユルゲン・バンツァーは、独房の狭くて硬いベッドで一晩を過ごした。自分はすばらしく良く眠ったと翌朝、彼は断言した。ただ窓の前の鉄格子と閉める際に重い独房の扉が反響するのが普段と違った。
法務相のベッドのテストには、政治的な背景があった。というのも、ヒュンフェルトは、普通の監獄ではなく、ドイツで最初の部分的に民営化された刑務所であり、同時にヘッセン州政府の先端的なプロジェクトである。州首相のローラント・コッホにとって、重要な点は、その際、国家主権の使命を根本的に新しく定義することであった。「国家は、それが私的なものよりもよくなしうることだけをするべきだ」とコッホは言う。「食事を調理することを国家が特に良くなしうる使命だと見なすことは、私には行き過ぎているように思われる。」
 それゆえ、ヒュンフェルト刑務所の勤務者のわずか55%が公務員である。彼らは治安を担当している。これに対して、211人の勤務者のうち、95人は民間の会社セルコから派遣されている。彼らは掃除から調理まで、麻薬のカウンセリングから、医師まで、世話サービスを引き受けている。510名の囚人に対する営業費用は、国立の監獄のよりも一年間で66万ユーロ(9,900万円)だけ安い。ヒュンフェルト刑務所の建設費6400万ユーロ(96億円)は、民間のゼネコンに委託されることによって、比較できる国家施設におけるよりも半分以下であった。
 開所後一年経って、バンツァー法務相は、「公と私のパートナーシップ」のモデルは成功したと評価している。「公務員とセルコ社従業員との協力も、摩擦なく行われている」と刑務所長のヴェルナー・ペッケルトは言う。「この構想は私の期待を上回った。」
 ヘッセン州以外の州もヒュンフェルト・モデルを導入すると告知している。ザクセン・アンハルト州では、2007年に最初の民間からの財政援助による、公的私的協力で経営される監獄の建設が始まる。当初の建設予算7億3600万ユーロ(1,104億円)の代わりに、州政府は、予想される650人の囚人に対して5億1200万ユーロ(768億円)の建設費を見込んでいる。法務省広報官のウーテ・アルバースマンによると、そこで重要なことは、ユーロ圏全体にわたる入札手続の際、民間の利害関係者が相互にしのぎを削った点である。「そこで可能であることに皆驚いている。」
 バーデン・ヴュルテンベルク州では、12月1日に、オッフェンブルク刑務所の鍬入れ式が行われた。ウルリッヒ・ゴル法務大臣は、刑務所の部分的民営化に対して、10%から15%の経費節約の可能性を期待していると言っている。ニーダーザクセン州のエリザベート・ハイスター=ノイマン法務相は、「私たちは新しい刑務所を公私共同経営の形で運営するだろう」と告知した。
 ヒュンフェルト・モデルの反対者達は、なかんずく、概念上の問題で気分を害している。そういうわけで、ベルリン市とチューリンゲン州とは、彼らが刑執行の部分的民営化を拒否するという確認に大きな価値を置いている。だが、計画中の新しい刑務所建設では、ソーシャル・ワークや建物の管理が民間によって引き受けられるということは、否定されてない。
 「ドイツ刑務所職員同盟」(BDSB)の異議は、もっと真剣に考えられなければならない。同同盟の議長アントン・バッハルは、「ヒュンフェルトは、まだ全く真剣に評価するわけにはゆかない。なぜなら、プロジェクトを成功させるために、この刑務所には無害な囚人ばかり収容されているからだ」と言っている。「厄介な若者達は、国営の刑務所に残っている。公的に有効な夜間勤務は別として、民営化された刑務所に対する政治家の信頼は、まだそこまで及んでいない。あそこで何かが起こったら、政治家の首が飛ぶだろう」と彼は言っている。
[訳者の感想]民営化の波はついに刑務所にまで及んできたようです。しかし、ドイツでは刑務所建設でヨーロッパ中の建設業者が入札に参加できるというのがすごいと思いました。談合ばやりの日本では考えられませんね。
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「被害者は、エイズの薬を処方された」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事。

2006年05月29日 | 犯罪
 ベルリンの官庁街で起きた狂気の犯行の犠牲者は、二重のトラウマに罹っており、一種のショック状態にある。一方では、彼らは刺し傷に苦しんでおり、他方でナイフで刺された際、HIVに感染したかもしれないという不安に悩まされている。警察の発表によると刺された人の中にHIVの患者がいた。「負傷者が必ずHIVに感染しているとは限らないが、感染してないとは断言できない」と警察は言っている。ラジオ放送を通じて、該当者や、救助者は、HIVの検査を受けるように要求された。28日の正午までに、フィルヒョウ病院とシャリテ病院で56人が検査を申し込んだ。彼らのうち28人は、直ちに抗HIV薬を投与された。
この薬は投与が早ければ早いほど、それだけ一層効果がある。この薬を飲むことで、エイズになる危険が80%ぐらい低下する。6ヵ月後の検査で、患者は体内にエイズ・ウイルスがいないという確信をもつことができる。「総じて皆非常に落ち着いている」とシャリテ病院の広報員キルスティン・エンデレは報告した。
16才の犯人は上着もズボンも白であったが、事件の晩泥酔していた。彼は友人達と、他の50万人の光のページェントの観客と同様、新しいベルリン中央駅の完成式を見ていた。警察によると、彼はグループから分かれ一人の知人と行動したが、その後で喧嘩なったらしい。この基幹学校生は、知人の持っていた携帯電話を奪い取り、彼を殴った。そのすぐ後で狂気の犯行が始まった。16分後にようやく民間警備員によって犯人は取り押さえられた。その間彼は1キロほどの間で、ナイフで35人の通行人の背中、腰、腹などを刺した。数名は、重傷だったので緊急手術が必要だった。犯行が行われた時刻は、晩の11時30分から46分までであった。この時間帯、道路上や歩道上は通行人で埋められていたので、犯行現場の非常に近くいた人でも犯行に気付かなかった。ベルリン警察署長のゲルト・ノイベックによるとかなり多くの被害者は、彼らが背中を刺されたのに気付かず、しばらく経って、痛みが取れないのに気付いた。
ノイベックの言うところでは、容疑者がある女性の腹部を殴打した際に、警備員によって逮捕されたと言う。彼の動機は全くわからない。
16才の少年がどんな性格だったかは、まだ判定できない。彼の兄は、「あいつは愛すべき人間だ」と述べた。この少年は、ガールフレンドのために詩を作ったり、甥に対しても親切だった。容疑者の父親は、事件を聞いて動揺している。「自分の息子の犯行をどう説明したらよいか分からない」と『ベルリン・モルゲン・ポスト』紙の記者に述べた。(省略)
検事局によると容疑者は28日午後までに一切しゃべっていない。「彼は多量の酒を飲んだせいで、記憶能力が失われている。」数名の証人は、彼が犯人だと述べており、犯行に使われたナイフも彼が所持していた。(省略)
ベルリン中央駅の駅長ハルトムート・メードルンは、日曜日に次のように述べた。「この事件は気がめいる。楽しいお祭りをやろうとしたのに、何かひどいことが起こって、当然気分は落ち込むよ。」駅の広報係りによると、26日の晩は、50万人の人出があり、駅の構内も混雑したので、一時立ち入りを停止した。開場式は、土曜日の午前中に続行された。
[訳者の感想]行きずりに人を刺したり、きりつけるというのは日本でも時々あることですが、起こった場所と時間が問題を大きくしたように見えます。

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