吉澤ステーブル在厩のカグヤは、おもにBTCの屋内坂路や屋外コースを併用し、ハロン17~18秒ペースのキャンターを消化。週1回、ハロン13~15秒ペースで乗り込まれています。
◇鷲尾マネージャーのコメント 「新たに集団で芝コースにも入れ、その後に坂路に向かうなど、引き続き体力強化に努めています。以前よりも飼葉を食べられるようになったことで疲労は目立たず、馬体に少しずつ余裕が出始めました。屋外コースでの調教開始後より馬に落ち着きが増したことで、ゲート練習でもさほどテンションを上げることはなく、発馬では二の脚の速さやセンスを感じさせる動きを示しています。あとは前扉に驚いたり、左右に若干よれたりする点を課題として、精度を高めていきたいですね」
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このところグングン評価が上がっているカグヤですが、「以前よりも飼葉を食べられるようになったことで疲労は目立たず、馬体に少しずつ余裕が出始めました」というコメントが何よりありがたいです。走ることに対する前向きさ、走らせた時の動きについては以前から高評価でしたが、唯一、馬体の成長、ボリュームアップだけが課題でしたから。
こうなると、週一回の13~15秒の走りを確認したいところですが、まあ、それは次回の動画更新タイミングに期待するとして、とにかく鷲尾マネージャーのコメントからは、ゲートからの発馬練習で「精度を高める」といった、トレセン入厩に向けた最終段階に進んでいることが窺えます。この感じであれば、そろそろ厩舎サイドからデビューを見据えた移動についての指示、あるいは何らかの意見交換が行われているのかもしれません。
私は昔から早期デビューに拘らない派なので、秋デビューでも全然OKなのですが、果たして池江先生がどう評価し判断されるのか、カグヤの現状がとても順調なだけに、そろそろ気になり始めました(^^ゞ
栗東トレセン在厩のプライムラインは、11日に坂路で時計を出しています。
- 22.05.11 坂井瑠 栗東坂良 1回 57.2-41.5-27.0-13.6 馬ナリ余力
- 22.04.28 助 手 栗東坂稍 1回 57.7-41.8-27.6-13.3 馬ナリ余力
◇田中克調教師のコメント 「ほんの少しの間でしたが、いいリフレッシュになったようですね。調教に騎乗した坂井瑠星騎手によれば、『スピードを上げるほどに走りも良くなる感じ。久しぶりに乗りましたが成長しています』とのことでした。このまま特に問題がなければ、来週5月21日中京8R 2勝クラス(ダ1400m)に川田将雅騎手で向かいたいと思います。この分であれば、また良い状態でレースを迎えられそうです」
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いやぁ、何と言いますか、とても良いんじゃないでしょうか(^^)
田中克先生にはプライムラインで初めてお世話になっているわけですが、ほんの数日でリフレッシュを切り上げ、一連の流れの中で次のレースに向かうあたり、押せるときには押す、使える時には使う矢作パパ張りの積極姿勢があって(結果は別にして)素晴らしいです。(以前は、麗お嬢様の旦那さんとしか認識していなかったのですが(^^;))
しかも、(たまたまかもしれませんが)以前のプライムラインを知る坂井瑠星騎手を追い切りで乗せ、次走中京8Rは川田将雅騎手続投という豪華なジョッキー使いをしてくれるなど、これでダメなら仕方がないと思えるだけの手を打っていただけるのは、基本的に外から見ているだけの一口馬主にとってはとてもありがたいことです。
ちなみに坂井騎手からは『スピードを上げるほどに走りも良くなる感じ。久しぶりに乗りましたが成長しています』と嬉しいコメント。。さすがに同期のパンサラッサに追いつくのは大変でしょうが、追い切り上手の坂井騎手が成長を実感してくれたのであれば、これから2勝クラス、3勝クラスと着実に前進する楽しみが味わえるかもしれません。
【2022/5/1阪神7R 4歳以上1勝C(ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】
栗東トレセン在厩のアンジアンは、今週もCウッドで角田大和騎手を背に追い切られました。
- 22.05.11 角田和 栗東CW良 6F 85.3-69.1-53.3-38.3-11.7(7) 一杯に追う
- 22.05.04 角田和 栗東CW良 6F 83.2-68.0-53.4-38.2-11.9(8) 馬ナリ余力
スカリーワグ(古馬2勝)叩一杯の内0.6秒追走同入
- 22.05.01 岡田祥 栗東CW稍 3F 43.8-13.9(7) 馬ナリ余力
- 22.04.28 岩田望 栗東CW稍 6F 85.7-69.2-53.4-38.0-11.8(8) 稍一杯追う
ハッピーオーサム(古馬1勝)馬ナリの内0.6秒追走同入
◇藤原英調教師のコメント 「今週は単走で。来週5月21日新潟5R 3歳未勝利・牝(芝1800m)に向けて、順調かつ良い感触できています。今度は芝になりますし、距離も延びますからね。スムーズな競馬で前走とは異なる走りをイメージできる状態にあるかと思います。鞍上は2kg減の角田大和騎手を予定しています」
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4/15にトレセンに戻ったあとは(以前と違って)CWを中心に精力的に追い切られており、藤原先生からは「(レース出走に向けて)順調かつ良い感触できている」と、嬉しいコメントをもらうこともできました。
成長促進と馬体維持に気を使わざるを得ず、ほとんど攻めの追い切りができずに出走した新馬戦前、また、「少しずつ馬がしっかりしてきたので前走より頑張ってくれるのでは」とのコメントだった先週からも、藤原先生のトーンは明らかに変わってきており、これなら前走の内容、結果を度外視して応援しても良さそうです。
ここまで(藤原厩舎らしい)割りとハードな追い切りをこなしてきていますので、馬体重はせいぜい前走並みになるのでしょうが、たとえ増えていなくても中身が全然違うはず。。一気の逆転勝ち上がりを望むのは酷かもしれませんが、時期が時期だけに、それに近い変わり身を期待したいところです。
◇林調教師のコメント 「こちらでは曳き運動にとどめ、レーザーやキセノン治療で背腰の疲労回復を促進。全体的にも少しずつ疲れが落ち着いてきているのが確認できましたので、12日に放牧に出させてもらいました。長い距離を積極的に走ってきた後でもありますからね。まずはリフレッシュに努め、今後については牧場での回復状況などを見ながら考えていきましょう」
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トレセンでレース簿のケアと確認を丁寧に行い、リフレッシュのためテンコートレーニングセンターへ。当初からの予定どおりとは言え、すごく大切にしてもらっていてありがたいです。
今後については馬優先で「牧場での回復状況などを見ながら」とのことですが、これも全く異論はありません。
天皇賞では残り600mあたりから苦しくなってしまいましたが、距離を含めた条件さえ整えば(AJCCや日経賞のように)まだまだやれるはずですし、まずはしっかり休んで元気の回復に専念し、改めて目標を定めてもらえればと思います。
【2022/5/1阪神11R 天皇賞・春(G1/芝3200m)でのクレッシェンドラヴ:公式HPより】
カイザーノヴァは5/15東京8R 2勝クラス(芝1600m)に内田博幸騎手で出走します。5/11の馬体重は472kgです。
- 22.05.11 内田博 美南W良 5F 67.4-52.5-38.3-12.2(6) 馬ナリ余力
- 22.05.10 助 手 美南坂良 1回 61.8-45.3-29.8-14.9 馬ナリ余力
- 22.05.08 助 手 美南坂良 1回 56.3-41.3-27.2-13.8 馬ナリ余力
- 22.05.04 助 手 美南W良 6F 84.6-67.9-52.8-38.1-12.4(8) 直強め追う
◇鈴木慎調教師のコメント 「11日にウッドを単走で追い切りました。以前よりも良いフォームで走れる時間が増えており、騎乗した内田博幸騎手も、『頭が高くならず、落ち着いて走ることができていた』とのこと。徐々に調教を強めていく中で馬体が増えてきているのも好材料ですし、筋肉の付き方も少しずつ良化。順調な仕上がりを見せていますよ。これらの変化が少しでも結果につながってくれればと思います。ただ、テンションが高い馬は落ち着くとかえって走らないケースもありますからね。日々の状況や今回のレース結果なども踏まえて、さらに調教方法を見極めていきたいとも考えています」
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カイザーノヴァの出走が確定しました。
来週の調布特別(5/21東京)とどちらに回るのかな?と思っていましたが、最終的には今週のマイル戦に。。先週と今週の追い切りで概ね出走態勢が整ったこともあるでしょうし、今週なら少頭数に落ち着きそうだから…ということも理由になったかもしれません。(ゴチャつかないレースを選んで頂けるのはありがたいですm(_ _)m)
追い切りに関しては、単に時計云々の話ではなく、跨った内田騎手から『頭が高くならず落ち着いて走ることができていた』と、フォーム改善について前向きコメントがもらえたのが何よりです。もちろん、『だから本番でも大丈夫』とはいきませんが、ここまで取り組んできたフォーム改善、トモの強化が少しでも成果になってくれたら嬉しいです。
まだ半信半疑ではあるものの、今度のレースで前進があるようなら、今のやり方(レースを使いながらフォーム改善とトモの強化を図っていく)に自信を持つことができますからね。鈴木慎先生は「今回のレース結果なども踏まえて、さらに調教方法を見極めていきたい」と仰っていますが、方法を変えずにいけるならその方が良いですから(^^ゞ
**2022/5/15東京8R(2勝C/芝1600m)出走馬**
【吉澤ステーブルEAST在厩時のカイザーノヴァ:公式HP(2022/5/6更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回、半マイル57~58秒程度を乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「もう治療などの必要はなくなりましたし、疲れが抜けきって状態が上向いてきましたね。相変わらず元気なキャラクターではありますが、昔ほど立ち上がろうとしたり、ジャンプしてみせたりするようなことはなくなってきました。そういう意味では、馬が大人になってきているのではないでしょうか」
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目標の宝塚記念(6/26阪神)まであと一ヶ月半ほど。。ここにきて「疲れが抜けきって状態が上向いてきた」のはとても良いタイミングだと思いますし、どうやらグランプリに向けた調整は上手く進んでくれそうです。
小泉厩舎長によれば、「昔ほど立ち上がろうとしたりジャンプしたりするようなところがなく、馬が大人になってきているのでは」とのことですが、そういうところにもパンサラッサ本格化の良い面が現れているのかもしれません。
もちろん、宝塚記念を勝つのは簡単なことではないですが、ドバイからの3ヶ月間でパンサラッサがさらなる成長をしているとしたら、意外にアッサリとクリアできたり…しないかなぁ(^^ゞ
【2022/3/26メイダン7R ドバイターフ(G1/芝1800m)でのパンサラッサ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のヴィジャーヤは、引き続き、おもにフェルトダート周回コースで軽いキャンター1500m、ウッドチップ坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター、またはフェルトダート坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1回15-15程度を乗り込まれています。
◇畠山厩舎長のコメント 「周回コースと坂路コースを使い分けて念入りに乗り進めており、トモのさらなる強化などにも力を注ぎ、日々調教を重ねています。メンコを着用して馬場入りしているぐらいで、その他の馬装は通常のもの。それでも真っ直ぐに駆けてくれていますよ。飼葉喰いや馬体重も安定しています」
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馬具、馬装に関しては馬場入り時にメンコをつけるぐらいとのこと。。ホライゾネットをつけるほどの気性難や口向きの課題が出ていないのは不思議ですが、課題なんぞは出ないのが一番嬉しいわけで、今後もそうであって欲しいと思います。
その上で、約一ヶ月のチャンピンヒルズ在厩により、だいぶ状態が整ってきたように感じます。
あとはトレセンでの調整(追い切り)と実戦での走りを早めに確認したいところですが、そこについては厩舎の事情もあるでしょうし、あまり焦らず見守りたいと思います。。と言いつつも、やはり5月中には入厩して欲しいですね(^^ゞ
◇小泉厩舎長のコメント 「11日朝は半マイル57秒を切るくらいで登坂。ハミを抜くこともなく、跳びの大きな走りでしっかりと動いてくれました。当初は体が伸び切ってしまうような走りでしたが、ここにきて大分フォームが良くなり、それに伴って体つきや筋肉の付き方も良くなってきたように思います。調教師によれば、『今回のリフレッシュで、もう一段の良化を期待している』とのことでした」
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先々週、先週と心身の幼さ、走行フォームの課題について厳しい指摘を貰ってしまっていましたが、今週は「大分フォームが良くなり、それに伴って体つきや筋肉の付き方も良くなってきた」と、嬉しいコメントを聞くことができました。
走行フォームがそんなに簡単に変わるのか?についてはケースバイケースでしょうけれど、チャンピオンヒルズさんにはバスラットレオンの成功例もありますし、アシタカもきっとうまくいくと信じて見守りたいところです。
とにかく最初の一勝を早めに…という状況なので、「もう一段の良化」についてもできるだけ早めにお願いしたいですからね。焦ってどうにかなる話ではないですが、ここにきて小泉厩舎長のトーンが良い方向に変わったのは明らかですし、次走(かその次)での大きな前進、逆転勝ち上がりを期待したいと思いますm(_ _)m
【2022/4/2阪神9R アザレア賞(芝2400m)でのアシタカ:公式HPより】
キングエルメスは11日、チャンピオンヒルズへリフレッシュ放牧に出ています。
◇矢作調教師のコメント 「疲労度としては、いつもの競馬の後と変わらないレベル。テンションも過度に高ぶる感じはありません。どこかで球節を捻るような格好にでもなったのでしょうか、いくらか違和感を訴えますが、念のために撮ったレントゲン検査の結果に異常はなく、獣医師によれば、『少し時間が経てば大丈夫でしょう』とのことでした。まずは牧場のほうでしっかりとケアを行い、次に向けて準備を整えてもらいます」
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球節の違和感は心配ですが、それ以外に大きなダメージはなかったとのこと。。獣医さんによれば、球節に関しても『少し時間が経てば大丈夫』とのことなので、概ねひと安心して良いのかもしれません。ただ、あるような気もしてきていた米子S(6/18阪神)出走については、球節の違和感によって、可能性が限りなくゼロに近づいたように思います。
いずれにしても、まずはチャンピオンヒルズでリフレッシュです。その上で、次走についてはあくまで馬優先で…。私としては、関屋記念(8/14新潟)から始動する、と今のところは考えておこうと思いますm(_ _)m
【2022/4/16阪神11R アーリントンカップ(G3/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】
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◇小泉厩舎長のコメント 「まだポコッと骨瘤は残っていますが、触診で反応を見せませんし、次走までのスケジュールを考えれば、何ら支障はないでしょう。『ヨーロッパの芝での走りも楽しみ』と調教師。当面はハロン16秒ペースを上限として様子を窺い、徐々にピッチを上げていければと思います」
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バスラットレオンの次走が正式にサセックスSに決まりました。
どうやら矢作先生は最初からそのおつもりだったようですが、先週近況で伝えられた『米粒より少し大きい瘤』の件もありますし、充分に間隔がとれるサセックスS目標で良かったと思います。
しかし、もしもサセックスSを勝つようなことがあったら日本調教馬初の快挙。。ジャックルマロワ賞は、あのタイキシャトル以来の勝利をめざす戦いになるという…。何だか、気が遠くなるほど貴重な経験をさせてもらえそうですが、どうせなら万全の状態で渡欧して欲しいですし、ゴドルフィンマイルを楽勝したバスラットレオンの力を見せつけて欲しいと思います!
あ、ところで、一緒にヨーロッパに行ってくれる馬はいるのかな??(^^;)
スポーツ報知『【注目馬動向】バスラットレオンの欧州遠征が正式決定 サセックスSからジャックルマロワ賞に』
3月26日にドバイでゴドルフィンマイル・G2(メイダン競馬場・ダート1600メートル)を制したバスラットレオン(牡4歳、矢作芳人厩舎、父キズナ)の今夏の欧州遠征が5月11日、正式に決まった。
イギリスのサセックスS・G1(7月27日、英グッドウッド競馬場・芝1600m)からフランスに渡り、ジャックルマロワ賞・G1(8月14日、仏ドーヴィル競馬場・芝1600m)の2戦を予定している。引き続き坂井瑠星騎手が手綱を執る。
なお、同馬がサセックスSを勝てば日本調教馬としては史上初めてとなり、ジャック・ル・マロワ賞を勝てば98年のタイキシャトル以来、2頭目となる。
矢作調教師「この夏のヨーロッパ遠征が正式に決まりました。鞍上はともに坂井瑠星騎手になります」
坂井瑠星騎乗のバスラットレオン Photo by スポーツ報知