【新潟2歳S】リアライズシリウスが出遅れなんの4馬身差の圧勝!ポエティックフレア産駒初の重賞制覇:サンスポZBAT!
第45回新潟2歳ステークス(2歳オープン、G3、芝・外1600m)は、津村明秀騎手の1番人気リアライズシリウス(牡、美浦・手塚貴久厩舎)がスタートで出遅れも二の脚の速さですぐに先団に取り付き2番手へ。直線で外に持ち出して堂々と先頭に立つと、後続を寄せ付けず4馬身差の圧勝。デビュー2連勝で、新種牡馬の父に初の重賞タイトルを届けた。新種牡馬産駒による新潟2歳S制覇は、2010年マイネイサベル(テレグノシス産駒)以来15年ぶりとなった。タイムは1分33秒4(良)。
中団からじわじわと脚を伸ばしたタイセイボーグ(6番人気)が4馬身差の2着、さらにハナ差遅れた3着に皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹フェスティバルヒル(3番人気)が入り、2番人気のサノノグレーターは6着に敗れた。
リアライズシリウスは、父ポエティックフレア、母レッドミラベル、母の父ステイゴールドという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。通算成績は2戦2勝。重賞は初勝利。手塚貴久調教師、津村明秀騎手ともに新潟2歳Sは初勝利。
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先入れのゲートになかなか入らず、これはやっちゃうかもなぁ…と思っていたら案の定出遅れ。。それでもアッという間に2番手にあがってピタリと折り合うあたり、気難しいのかセンスが良いのか判断に困ります(^^;)
しかし、その後の立ち回りは全く不安を感じさせないものででしたし、鞍上・津村騎手も自信満々、新潟の長い直線を堂々と駆け抜けて後続を寄せ付けませんでしたからね。これは力が抜けていないとできない芸当ですし、500kg超の雄大な馬体、新種牡馬ポエティックフレア産駒であることを含めて、今後の動向から目が離せなくなりました。
ちなみにポエティックフレアは、先週終了時点でJRAファーストサイアーランキングで4位につけていて…。
出走頭数が9頭と少ない中で4位を確保し(首位コントレイルは20頭)、AEI:1.69というだけでもなかなか優秀ですが、その上さらに、この時期に初重賞制覇を決めたのですから大したものです。
そんなGalileo直系ポエティックフレアとレッドミラベル(ステイゴールド×Highest Honor×ダンシングブレーヴ)の間に生まれたリアライズシリウスが、単なる早熟マイラーとは思えませんし、これはかなり面白いことになるかもしれません。
**2025/8/24新潟11R 新潟2歳S(G3/芝1600m)・良**
新潟2歳ステークス【2025年8月24日新潟11R】:競馬ラボ
【北九州記念】ヤマニンアルリフラが直線で弾けて重賞初挑戦V! 半姉ヤマニンアンフィルは連闘で4着に健闘:サンスポZBAT!
サマースプリントシリーズ第2戦・第60回北九州記念(3歳以上オープン、G3、芝1200m)は、ハンデ55キロ団野大成騎手の1番人気ヤマニンアルリフラ(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が中団馬群で脚をためると直線で弾けてV。伊良湖特別(2勝クラス)、淀S(3勝クラス)、同レースと3連勝で重賞初挑戦Vを果たした。タイムは1分7秒8(良)。
トップハンデ58キロのヨシノイースター(5番人気)が半馬身差で2年連続2着。さらにクビ差遅れた3着にハンデ53キロの3歳牝馬アブキールベイ(7番人気)が入り、勝ち馬の半姉でハンデ53キロのヤマニンアンフィル(8番人気)は連闘で4着に健闘した。
ヤマニンアルリフラは、父イスラボニータ、母ヤマニンパピオネ、母の父スウェプトオーヴァーボードという血統。北海道新冠町・錦岡牧場の生産馬。通算成績は13戦4勝。重賞は初勝利。斉藤崇史調教師は北九州記念初勝利、団野大成騎手は2023年ジャスパークローネに次いで2勝目。
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初夏の名物ハンデ重賞、北九州記念を勝ったのはイスラボニータ産駒のヤマニンアルリフラでした。
今日はテンの3Fが32.5秒、1000m通過が55.7秒というハイペースでしたから、3角10番手の位置も良かったと思いますし、4角から直線の立ち回りも文句なし、1番人気に応える見事な重賞初勝利だったと思います。
昨年に続いて2着に敗れたヨシノイースターは58kgのトップハンデでしたし、先行馬総崩れの中、5番手先行から本当に良く粘っていたと思います。まあ、実力があるからこそのトップハンデなわけですが、確かに強い内容だったと思います。
ヤマニンアルリフラは父イスラボニータで、母ヤマニンパピオネはスウェプトオーヴァーボード×ジェイドロバリ―×Danzigという血統構成。父ダイワメジャーの半姉ヤマニンアンフィルが4着に入っていることからも、母系の特徴がこの舞台にかなり効いていると考えらます。(個人的な趣味で言うと、募集されいても出資しなそうですけど(^^;))
いずれにしても、こういうハンデ重賞は本当に難しいです。。
1200m戦なので、どんなに考えても出遅れたら終わりですし、荒れるかと思えば変に固く収まる時もあるし…。基本的には固く決まらない前提で考えるしかないのでしょうが、こういう時に人気薄の出資馬が出ていると便利なんですよねぇ(^^ゞ
**2025/7/6小倉11R 北九州記念(G3/芝1200m)・良**
テレビ西日本賞北九州記念【2025年7月6日小倉11R】:競馬ラボ
【ラジオNIKKEI賞】エキサイトバイオが馬群をさばいて抜け出す!荻野極騎手は結婚後初の重賞V:サンスポZBAT!
第74回ラジオNIKKEI賞(3歳オープン、G3、芝1800m)は、ハンデ53キロ荻野極騎手の4番人気エキサイトバイオ(牡、栗東・今野貞一厩舎)が中団のインをロスなく追走すると、直線で馬群をさばいて抜け出し勝利。夏のみちのくで重賞初挑戦Vを飾り、秋への飛躍につなげた。荻野極騎手は結婚後初の重賞勝利、今野貞一調教師は開業14年目で待望のJRA重賞初勝利となった。タイムは1分46秒9(良)。
半馬身差の2着にはハンデ56キロのセンツブラッド(2番人気)、さらにクビ差遅れた3着にハンデ53キロのインパクトシー(8番人気)が入り、1番人気で55キロのトレサフィールはマイペースの逃げに持ち込むも直線力尽き6着に敗れた。
エキサイトバイオは、父レイデオロ、母アニメイトバイオ、母の父ゼンノロブロイという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は7戦2勝。重賞は初勝利。今野貞一調教師、荻野極騎手ともにラジオNIKKEI賞は初勝利。
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久しぶりに重賞でバイオの勝負服が躍動するところを見て、『おおおおーっ!』と感心していたら、なんとエキサイトバイオのお母さんはあのアニメイトバイオだったんですね!
いや、アニメイトバイオと言っても、若いファンには何のこっちゃかもしれませんが、彼女は一般ファンに分かりやすく言うとアパパネ世代、広尾ロングラン会員に分かりやすく言うならステラリード世代の牝馬で、桜花賞、オークスなどアパパネやステラと一緒に走った中なんですよね。(オークスの直線で勝負服を見間違え、応援したのは良い思い出です(^^;))
そのアニメイトバイオにレイデオロのエキサイトバイオがラジオNIKKEI賞を勝つなんて、単に懐かしい以上に嬉しい気持ちになりましたし、いっそ、ステラリードにレイデオロのパラディオンにもラジオNIKKEI賞を勝って欲しいなと(^^ゞ
(長く競馬、一口馬主をやっていると、この手の与太話がたくさんできて楽しいです)
今年のラジオNIKKEI賞は何が勝つか全くわからない混戦ムードでしたが、エキサイトバイオが最後に突き抜けた時の脚は出色でしたし、レイデオロ産駒にもっと頑張って欲しい私としては、今後も注目していきたい馬になりました。
**2025/6/29福島11R ラジオNIKKEI賞(G3/芝1800m)・良**
ラジオNIKKEI賞【2025年6月29日福島11R】:競馬ラボ
【宝塚記念】メイショウタバルが3馬身差の逃げ切りVで初G1奪取! 武豊騎手はディープインパクト以来19年ぶり5勝目:サンスポZBAT!
第66回宝塚記念(3歳以上オープン、G1、芝2200m)は、武豊騎手の7番人気メイショウタバル(牡4歳、栗東・石橋守厩舎)がじわっとハナに立ってレースを進めると、直線に入っても脚色衰えず2008年エイシンデピュティ以来17年ぶりの逃げ切りV。5度目の挑戦で初のG1タイトルを奪取した。武豊騎手は06年ディープインパクト以来、19年ぶりの宝塚記念5勝目。タイムは2分11秒1(稍重)。
3馬身差の2着にはベラジオオペラ(1番人気)、さらにクビ差遅れた3着にジャスティンパレス(10番人気)が入り、レガレイラ(2番人気)は11着に敗れた。
宝塚記念を勝ったメイショウタバルは、父ゴールドシップ、母メイショウツバクロ、母の父フレンチデピュティという血統。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬。通算成績は11戦5勝(うち海外1戦0勝)。重賞は24年毎日杯(G3)、神戸新聞杯(G2)に次いで3勝目。石橋守調教師はJRA・G1初勝利、武豊騎手は1989年イナリワン、93年メジロマックイーン、97年マーベラスサンデー、06年ディープインパクトに次いで宝塚記念5勝目。
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古新聞になってしまったのでアレですが、宝塚記念は何とメイショウタバルの3馬身差逃げ切り! 鞍上の武豊騎手がディープインパクト以来、19年ぶりの勝利というのも驚きました。(そんなに勝ってなかったんですね…)
それにしても、イナリワン、メジロマックィーン、マーベラスサンデー、ディープインパクト、そして昨日のメイショウタバル…。何だか歴史を感じちゃいますねぇ…。
ちなみに2着に負けたベラジオオペラ、力を全く出せなかったレガレイラ陣営によれば、馬場適性の差が出た面はあるようですが、それでも絶妙なペースで逃げたメイショウタバル&武豊騎手のナイスプレーがなければ勝てなかったと思いますし、こういう逃げが決まるG1レースもたまにはないと面白くありませんからね。
あと、レガレイラは有馬記念からのぶっつけでしたから、それもあったんじゃないでしょうか。
詳しい事情は分かりませんし、ポツンポツンと走って強い馬もいますから一概には言えませんが、実戦と追い切りには埋められない差があるという意味で、私はレースを使うことは重要だと思うんですけど、どうなんでしょうね(^^;)
**2025/6/15阪神11R 宝塚記念(G1/芝2200m)・稍重**
宝塚記念【2025年6月15日阪神11R】:競馬ラボ
【函館スプリントS】カピリナがハナ差の争い制しコースレコードV!:サンスポZBAT!
第32回函館スプリントステークス(G3、3歳以上オープン、芝1200m)は、戸崎圭太騎手の2番人気カピリナ(牝4歳、美浦・田島俊明厩舎)が中団のインをロスなく追走すると、直線でも内を突いて伸び外のジューンブレア(3番人気)との競り合いをハナ差制し、初の重賞タイトルを獲得した。タイムは1分6秒6(良)のコースレコード。
2着からさらに2馬身差遅れた3着にドンアミティエ(10番人気)が入り、1番人気のナムラクレアはスタートで後手を踏み後方追走から見せ場なく8着に敗れた。なお、芝初挑戦のミリアッドラヴは競走を中止した。
カピリナは、父ダンカーク、母ライトリーチューン、母の父マンハッタンカフェという血統。北海道新ひだか町・谷岡牧場の生産馬。通算成績は12戦5勝。重賞は初勝利。田島俊明調教師、戸崎圭太騎手ともに函館スプリントSは初勝利。
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まずは2番人気に応えたカピリナ号、重賞初制覇おめでとうございます!
カピリナの母系はマンハッタンカフェ×トニービン×ノーザンテーストですから、開幕週の函館SSを勝つイメージではないですが、Fappiano系ダンカークのスピードが極端に強調されるパターンというのもあるんですね。
全てを血統で語るのは難しいですが、こういうレースを見るとサラブレッドの奥深さを痛感します(^^;)
そえに引き換え、断然の1番人気に推されたナムラクレアは可哀相な競馬になってしまいました。
ゲートで後手を踏み、後方からの競馬になっただけならまだしも、3角過ぎでは下がってきた8番の煽りをまともにくらってしまい…。さらに直線では前が開かずに何も出来ないままでしたから、正直、今日は… いや、本当に可哀相なのは単勝1.7倍を信じて勝った競馬ファンかもしれません。(馬券は自己責任なので、可哀相ってのも違うか…(^^;))
まあ、スプリンターズS、高松宮記念で勝ち負けの馬が、理由はどうあれG3で8着になるのもまた競馬。2、3着には2、3番人気の馬が来ているだけに、いろいろと勉強になったレースでしたm(_ _)m
**2025/6/14函館11R 函館スプリントS(G3/芝1200m)・良**
函館スプリントステークス【2025年6月14日函館11R】:競馬ラボ
【安田記念】ジャンタルマンタルが好位抜け出しマイルG1・3勝目!:サンスポZBAT!
第75回安田記念(3歳以上オープン、G1、芝1600m)は、川田将雅騎手の2番人気ジャンタルマンタル(牡4歳、栗東・高野友和厩舎)が好位3、4番手追走から手応え良く直線に入ると、鞍上の追い出しに鋭く反応して抜け出し優勝。一昨年の朝日杯FS、昨年のNHKマイルCに続くマイルG1・3勝目を挙げた。NHKマイルC勝ち馬による安田記念制覇はレース史上初。川田将雅騎手は2014年から12年連続JRA・G1制覇となった。タイムは1分32秒7(良)。
1馬身半差の2着にはガイアフォース(9番人気)、さらにクビ差の3着にソウルラッシュ(1番人気)が入り、3番人気のシックスペンスは12着に敗れた。
ジャンタルマンタルは、父Palace Malice、母インディアマントゥアナ、母の父Wilburnという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。通算成績は8戦5勝(うち海外1戦0勝)。重賞は23年デイリー杯2歳S(G2)、朝日杯FS(G1)、24年NHKマイルC(G1)に次いで4勝目。高野友和調教師は安田記念初勝利、川田将雅騎手は15年モーリス、17年サトノアラジン、21年ダノンキングリーに次いで4勝目。
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いやぁ、大したもんですねぇ…
ただでさえマイルG1を勝つのは大変なのに、2歳で朝日杯FS、3歳でマイルカップ、そして4歳になって安田記念ですから、これはもうどうせなら、秋にはマイルCSを勝って欲しいくらいです。(香港じゃなくて良いので(^^;))
ジャンタルマンタルの父パレスマリスはCurlin(Smart Strike×Deputy Minister)の仔で、典型的な米国スピード系に思えるものの、母系はTheatrical×Roberto×In Realityですからなるほどねぇ…です。
そのパレスマリスは現在ダーレー・ジャパンに繋養されていますから、そのうちに広尾でも産駒の募集があるかな?と思ったら、そう言えばセイリングホームの25年産(エスペシャリーの下)が無事なら、父パレスマリスなんですよね(^^ゞ
あ、話が逸れてしまいました。
今日のレースは予想されたほどペースが上がらず1000m通過が58.4秒という流れ。3番手から抜け出したジャンタルマンタルは100点満点の競馬だったと思いますが、2着にキタサンブラック×クロフネのガイアフォースが突っ込んできたところを見ると、今の府中は見た目以上に力のいる馬場になっているのではと思います。
1番人気のソウルラッシュは惜しくも3着。先行抜け出しのジャンタルマンタルには完敗でしたが、ドバイターフでロマンチックウォリアーに勝ったことを考えれば、できれば2着は死守したかったでしょうか。
そして人気の一角だったシックスペンスはあえなく12着。ここまでマイル以下では負けていない馬でしたが、大阪杯でも7着に負けていますし、今日の大敗は状態面なのか馬場が合わなかったのか、今後の動向に注目したいです。
**2025/6/8東京11R 安田記念(G1/芝1600m)・良**
安田記念【2025年6月8日東京11R】:競馬ラボ
【日本ダービー】クロワデュノールが堂々押し切りV!皐月賞で奪われた世代最強の座を取り戻す:サンスポZBAT!
第92回日本ダービー(3歳オープン、牡・牝、G1、芝2400m)は、北村友一騎手の1番人気クロワデュノール(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)が好位3、4番手追走から直線半ばで先頭に立つと堂々押し切り優勝。皐月賞で奪われた世代最強の座を取り戻し、2つ目のG1タイトルを手にした。皐月賞2着馬による日本ダービー制覇は、2023年タスティエーラ以来2年ぶり13頭目。デビュー20年目の北村友一騎手はクラシック初V、サンデーレーシングは同レース歴代最多の5勝目となった。タイムは2分23秒7(良)。
3/4馬身差の2着にはマスカレードボール(3番人気)、さらに1馬身半差遅れた3着にショウヘイ(6番人気)が入り、武豊騎手のサトノシャイニング(5番人気)は4着、皐月賞馬ミュージアムマイル(2番人気)は6着に敗れた。
クロワデュノールは、父キタサンブラック、母ライジングクロス、母の父Cape Crossという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は5戦4勝。重賞は24年東スポ杯2歳S(G2)、ホープフルS(G1)に次いで3勝目。斉藤崇史調教師、北村友一騎手ともに日本ダービーは初勝利。
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1番人気、皐月賞2着のクロワデュノールは、実質サトノシャイニングが平均ペースで逃げる展開を好位2~3番手で追走、直戦で早めに先頭に立つ堂々たる横綱相撲で見事に勝ってくれました。
皐月賞では早め先頭からミュージアムマイルの強襲に屈するカタチでの2着でしたが、そんな前走内容を全く気にしない文字通りの地力勝負に出たのは『世代最強馬はこの馬』という陣営、北村友一騎手の自信の表れだったと思います。
いやホント、北村友一騎手は良かったですねぇ…。何だかんだで出資馬に乗って頂く機会はあまりありませんが、大きな怪我から復帰をしてのダービージョッキー入りはスバラシイのひと言です。
一方で、惜しくも届かず2着だったマスカレードボールの坂井瑠星騎手…。前残りが予想される中、道中7~8番手というギリギリのところで脚を溜め、直線中ほどでは『早くもダービージョッキーの仲間入り?』と思わせる好騎乗を見せました。
まあ、今日は勝ったクロワデュノールが強かったですし、坂井騎手にはこれからもたくさんチャンスがありますから…。(できることなら矢作厩舎の馬、広尾の馬、私の出資馬でダービー勝って欲しいかな?(^^ゞ)
ということで、今年もダ―ビーが終わりました。
来週からは早くも新馬戦が始まりますが、来年か再来年かそのまた次か(実際にはなかなか難しいものの)いずれ近いうちに出資馬をダービーに送り込みたいっ! そのためには、少しでも可能性のある血統の馬に出資しないとイケマセン(^^;)
**2025/6/1東京11R 東京優駿(G1/芝2400m)・良**
東京優駿(日本ダービー)【2025年6月1日東京11R】:競馬ラボ
【オークス】カムニャックがゴール前の接戦をアタマ差制し樫の女王戴冠!:サンスポZBAT!
第86回オークス(G1、3歳オープン、牝馬、芝2400m)は、アンドレアシュ・シュタルケ騎手の4番人気カムニャック(栗東・友道康夫厩舎)が中団を追走すると直線で外から力強く伸びて内のアルマヴェローチェ(2番人気)とのゴール前の接戦をアタマ差制し優勝。サンスポ賞フローラS1着からのステップで、樫の女王に輝いた。51歳4カ月22日のA・シュタルケ騎手はJRA・G1初制覇で、オークス最年長勝利記録(2009年に優勝した安藤勝己元騎手の49歳1カ月27日)を更新。友道康夫調教師はクラシック完全制覇へ残すは桜花賞のみとなった。タイムは2分25秒7(良)。
2着からさらに1馬身1/4差遅れた3着にタガノアビー(10番人気)が入り、桜花賞3着のリンクスティップ(3番人気)は5着、桜花賞馬エンブロイダリー(1番人気)は9着に敗れた。
カムニャックは、父ブラックタイド、母ダンスアミーガ、母の父サクラバクシンオーという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。通算成績は5戦3勝。重賞は今年のサンスポ賞フローラS(G2)に次いで2勝目。友道康夫調教師、A・シュタルケ騎手ともにオークスは初勝利。
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桜花賞の1~3着、エンブロイダリー、アルマヴェローチェ、リンクスティップの三つ巴と目されていた今年のオークスですが、中団待機からの豪快な差し切りで樫の女王に輝いたのは、離れた4番人気(単勝14.3倍)、フローラS勝ちからここに直行してきたカムニャックでした。しかも、ソツのない競馬で抜け出したアルマヴェローチェを差し切ったのですから、これは文句のつけようがない立派な女王戴冠だと思います。
ちなみにカムニャックは父ブラックタイドで母父はサクラバクシンオーと、字面的には分かりやすくキタサンブラックと同じながら、母系にはダンスパートナー×エルコンドルパサーがあって、確かにキタサンブラックより早い時期から走れそうな雰囲気…。レースが終わってみればなるほどですし、今後もとても楽しみな馬だと思います。
2着に入ったアルマヴェローチェは桜花賞に続いての惜しい2着。ほとんど勝利を手中にしかけていただけに、陣営にとっては口惜しい敗戦だと思いますが、この世代で実力ナンバーワンを争う存在なのは変わりませんし、今後も牝馬路線の中心を担っていくだろうと思います。(1番人気だったエンブロイダリーは距離ですかね…)
そして3着に入ったタガノアビー、この馬はなんと矢車賞でエレガンシアに0.6秒勝った馬なんですよね。。いや、矢車賞でエレガンシアが負けた時、『なんかこのメンバー強くないか?』と感じていたので、代表としてオークスに参戦したタガノアビーが(追い込みがハマったとは言え)上位で入線してくれたのは嬉しいです。
ということで、秋の3歳牝馬路線は桜花賞、オークスの上位組と、そこに間に合わなかった別路線組の対決になるはずです。まあ、基本的には春の実績上位組が強いので、そこに別路線組が割って入るのは大変ですが、フローラSから直行のカムニャックがオークスを制し、矢車賞から駆け込んだタガノアビーが3着に入ることもあるわけで、エレガンシアも簡単に諦めず、少なくともまさかの一発を狙う位置には上がっておきたいです(^^ゞ
**2025/5/25東京11R 優駿牝馬(G1/芝2400m)・良**
優駿牝馬(オークス)【2025年5月25日東京11R】:競馬ラボ
【NHKマイルC】パンジャタワーがゴール前の大激戦制し3歳マイル王!:サンスポZBAT!
第30回NHKマイルカップ(3歳オープン、牡・牝、G1、芝1600m)は、松山弘平騎手の9番人気パンジャタワー(牡、栗東・橋口慎介厩舎)が中団馬群追走から直線で大外に持ち出されると抜群の伸び脚を見せて、最後はゴール前の大激戦を制しV。ファルコンS4着からのステップで3歳マイル王に輝いた。松山弘平騎手はJRA重賞通算50勝。タイムは1分31秒7(良)。
アタマ差の2着には内を突いて伸びた武豊騎手のマジックサンズ(3番人気)、さらにハナ差遅れた3着にJRA・G1初騎乗となったディー騎手のチェルビアット(12番人気)が入り、3連単は150万超えの波乱決着。1番人気に支持された朝日杯FS覇者アドマイヤズーム(牡、栗東・友道康夫厩舎)は14着だった。
パンジャタワーは、父タワーオブロンドン、母クラークスデール、母の父ヴィクトワールピサという血統。北海道新ひだか町・チャンピオンズファームの生産馬。通算成績は5戦3勝。重賞は2024年京王杯2歳S(G2)に次いで2勝目。橋口慎介調教師はJRA・G1初勝利、松山弘平騎手はNHKマイルC初勝利。
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おおっと、パンジャタワー!!お見事でしたm(_ _)m
(3連単150万超え(°◇°;) )
パンジャタワーは2歳時の京王杯2歳S勝ち、前走ファルコンSでの4着と1400m戦で実績をあげてきた馬ですが、今日は1000m通過56.4秒のハイペースを中団追走、4角で外を回しての直線勝負で勝ち切りましたからね。早めに抜け出したにも拘らずマジックサンズ、チェルビアットの追走を凌いだところを見ても、決して1400mまでの馬ではないでしょう。
そう言えば、これがタワーオブロンドン産駒のG1初勝利ですか。
タワーオブロンドン産駒は広尾ではラパンチュールが頑張っていますが、血統的には単なる早熟スピード系とは思えないだけに、今後も大モノ産駒を出す可能性がありそうです。(レトロクラシック’24は募集されるのかな?)
2着のマジックサンズ、3着のチェルビアットはそれぞれ皐月賞、桜花賞からの転戦馬。どちらもあと僅かのところでG1を逃した形になりましたが、持てる力を出せたという意味で、マイルカップ参戦は正解だったと言えそうです。
いや、正直なところ、今日は後方2番手でジッと脚を溜め、直線でインを突くレジェンドの作戦がまんまとハマったと思いましたけどねぇ…。勝負のアヤと言ってしまえばそうですが、以前のような神通力があれば勝っていたような気も(^^;)
ちなみに1番人気のアドマイヤズームはこのハイペースでもずっと掛かり通しでした。あれだけ力んで走っていてはさすがにマイル戦では厳しいですし、中山からのコース替わりが悪い方に出てしまった面もありそうです。。
**2025/5/11東京11R マイルカップ(G1/芝1600m)・良**
NHKマイルカップ【2025年5月11日東京11R】:競馬ラボ
【京都新聞杯】ショウヘイが馬場の真ん中突き抜け完勝!日本ダービーへ賞金加算に成功:サンスポZBAT!
第73回京都新聞杯(3歳オープン、G2、芝・外2200m)は、川田将雅騎手の5番人気ショウヘイ(牡、栗東・友道康夫厩舎)が2番手追走から直線で馬場の真ん中を堂々と突き抜けて完勝。重賞初制覇を果たすとともに、日本ダービー(6月1日、東京、G1、芝2400m)に向けて賞金加算に成功した。タイムは2分14秒7(稍重)。
2馬身半差の2着にはエムズ(3番人気)、さらに半馬身差遅れた3着にデルアヴァー(6番人気)が入り、1番人気の武豊騎手のトッピボーンは後方から追い上げるも4着までだった。
京都新聞杯を勝ったショウヘイは、父サートゥルナーリア、母オーロトラジェ、母の父オルフェーヴルという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は4戦2勝。重賞は初勝利。友道康夫調教師は2021年レッドジェネシス、23年サトノグランツに次いで京都新聞杯3勝目、川田将雅騎手は15年サトノラーゼン、21年レッドジェネシス、23年サトノグランツに次いで4勝目。
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ショウヘイさん、完勝でした!
前走のきさらぎ賞ではサトノシャイニングに1秒離される4着に終わっていましたが、3ヶ月の休みを挟んで立ち直り、本来の力を発揮できたことが一番の勝因じゃないかと思います。いやホント、スローな流れに上手く乗れたこともありますが、2番手から上り最速(33.8秒)を繰り出す、他馬を全く寄せ付けない完勝劇でしたからね。
これでサートゥルナーリア産駒は毎日杯のファンダムに続いての重賞制覇。2歳戦では期待ほどの活躍は見せられませんでしたが、やはり、時間の経過とともにポテンシャルを発揮し始めた気まします。
一方、前々走、前走の連勝が強烈な内容で、ここでも1番人気に推されていたトッピボーンは4着敗退。
前走後は一部で『この馬がダービー勝つのでは?』と囁かれるほどの注目馬になったわけですが、今日は出負け気味のスタートから道中ずっと力んだ走りになって自慢の末脚が不発に…。それでも33.8秒で上がっているので力はあると思いますが、ゲート、折り合いなどまだまだ荒削り過ぎて、さすがにこれでダービー云々は…(^^;)
いずれにしても、今日は稍重とは言え1000m通過が63.3秒のレースでしたから、勝ったショウヘイさんがダービーでどの程度やれるかは微妙かもです。いや、ある程度やれておかしくない能力はあると思うのですが、勝てるかとなると…。2着のエムズ、そしてトッピボーンも含めて、少し長い目で見て揚げた方が良い気がします。
**2025/5/10京都11R 京都新聞杯(G2/芝2200m)・稍重**
京都新聞杯【2025年5月10日京都11R】:競馬ラボ