昨日はディメンシオンの引退レースがありました。結果はご存知の通り、G3・キーンランドカップで3着と悲願の重賞制覇はなりませんでした。それでもスタートからゴールまで見せ場タップリの内容は、出資者に最後の雄姿を見せようと頑張ってくれた『ディメンシオンからの贈り物』だった気がします。
今後は牧場に戻って繁殖入りになりますが、まずはゆっくり休んでたまった疲れを癒して欲しいです。そして良い子をたくさん産んで、また私をワクワクさせて欲しいと思います。順調であれば4年後、ディメンシオンの子どもが応援できたら最高です!
そして、長く頑張ってくれたディメンシオンの引退という大きな出来事があっても競馬は休んでくれず、今週は予定通りであれば3頭の出資馬が出走することになっています。(慌ただしくなるお陰でディメンシオンロスが軽くて済むかもしれません。そうだとしたら助かります(^^;))
9/5の札幌2歳Sにはバスラットレオンが出走します。昨日の雨で傷んだ馬場が心配ですが、現時点での実力はメンバー中でも上位でしょうし、いきなりの重賞制覇も夢ではありません。僚馬カイザーノヴァはひと足先にオープンを勝っていますので、そのあとに続き、さらに追い越して欲しいと思います。
9/6には2頭、アレアシオンとグランソヴァールが新潟に登場します。アレアシオンは3歳未勝利戦、グランソヴァールは3勝クラスの古町Sと立場は全然違いますが、どちらにとってもとても大事なレースなのは変わりません。アレアシオンは内容が悪ければ地方転出作戦を考えてもらえるかどうかも微妙ですし、グランソヴァールだっていつまでも未完の大器でいるわけにはいきませんからね。屈腱炎明けの初戦、休み明けの初距離挑戦とそれぞれ難しいテーマを抱えていますが、何とか乗り越えて良い内容、良い結果を出して欲しいと思います。
そのあとになると、ディメンシオンの半弟パンサラッサが9/27神戸新聞杯に、ディメンシオンと同期のクレッシェンドラヴが同じく9/27オールカマーにそれぞれ出走を予定しています(多分)。確固たる立場を実力で固めたクレッシェンドラヴはさて置くとしても、パンサラッサにはディメンシオンが遂げられなかった『ミスペンバリー産駒の重賞初勝利』というテーマを引き継ぐ責任がありますからね。
それが次走でなくても良いですが、パンサラッサには『受け継ぐ者』として恥ずかしくないレースを期待したいです。。のその前に、パンサラッサはセントライト記念でなく神戸新聞杯なのか、クレッシェンドラヴはどこをめざしているのかについて、今週こそクラブからアナウンスがあるとイイなぁ(^^;)
それ以外の馬で9月に出走がありそうなのは、外厩でかなり出来上がりつつあるカナロアガールあたりでしょうか。もしも9月に出走するならそろそろ帰厩になるでしょうから、今週の近況では何らかの情報が出てきそうです。北海道での出走を見送ったリナーシェをはじめ、他の2歳馬たちはもう少し時間がかかるでしょう。今のところ焦る理由はありませんので、しっかり力をつけてレースに臨んで欲しいと思います(^^)
**出資馬の状況**
**2020総合成績**
バスラットレオンが札幌2歳ステークスに登録されました。
一時は心配したものの、未勝利馬を含めて15頭の登録なので問題なく出走できて良かったです。
思い起こせばこのレースに出資馬が出るのはあのマカハ以来でしょうか。。あの時は『アグネスタキオンの最高傑作』と言われたグランデッツァを新馬戦で撃破し、その勢いに乗っての参戦でした。結果はまんまとグランデッツァにリベンジされての7着でしたが、私にとって思い出深いレースのひとつになっています。
それはさて置きバスラットレオンですが、おそらく当時のマカハ(4番人気)以上の人気を背負っての出走になるでしょう。経験の浅い2歳馬どうしの比較は難しいですが、初戦に至るまでのプロセス、レースでの内容を考えると有力馬の一頭なのは間違いないところ。
マカハが出走した2011年以来、9年ぶりの挑戦をぜひとも成功させて欲しいです!
**9/5札幌11R 札幌2歳ステークス(G3/芝1800m)登録馬**
グランソヴァールが9/5新潟11R 長岡ステークス(3勝C/芝1600m)と9/6新潟10R 古町ステークス(3勝C/ダ1800m)にダブル登録されました。
本線はあくまで古町ステークスなのだと思いますが、そちらは登録30頭のハンデ戦…。状況次第では1800mへの距離延長を試すのではなく、もう一度の芝マイル戦を使う可能性もありそうです。
どちらになっても楽しみがある一戦です。ディメンシオンの引退でオープン馬の席が一つ空きましたし、是非とも頑張って欲しいです!
**9/5新潟11R 長岡ステークス(3勝C/芝1600m)登録馬**
**9/5新潟10R 古町ステークス(3勝C/ダ1800m)登録馬**
ラストランのキーンランドカップで3着となったディメンシオンの関係者コメントです。
◇松田騎手のコメント 「ライトオンキューの後ろにつけることができましたし、いい感じでしたけどね。状態も良さそうでしたし、よく頑張っています」
◇藤原英調教師のコメント 「外枠、それに馬場も渋っていて、ちょっと勿体ない感じになりましたかね。そんな中でも、これまでと同様に良く頑張って走り抜いてくれました。この馬はきっと良い仔を出してくれると思います。本当にお疲れさまでした」
◆クラブのコメント 「直線で重馬場にもがき苦しむ内目の馬たちを外から交わし、見せ場たっぷりの3着。ラストランにおいて底力を発揮してくれたことに、今はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。なお、このあとは、近日中に競走馬登録を抹消し、生まれ故郷の木村秀則牧場へ。母としてのエネルギーを蓄え、来年からの繫殖シーズンに備える予定となっています」
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松田騎手はじめディメンシオンと一緒に戦ってくれたジョッキーの皆さん、藤原先生はじめ面倒を見て頂いた厩舎、外厩、育成場の皆さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m
そして木村さん、これからまたお世話になりますが、ずっと応援していきますので… と言いますか、ディメンシオンが無事に牧場に戻ってくれて一番喜んでいるのは木村さんかもしれませんね。ファンが多く、期待も大きいのでプレッシャーがあるかもしれませんが、良い子を産んでくれることを心から願っています。
今夜は特別なので、年代物のブランデーを飲んだりしています(^^ゞ
札幌11R キーンランドカップに出走したディメンシオンは3着でした。
【レース内容】好スタート。内の各馬を見ながら中団後方に落ち着き、そこから馬場の外めをリズムよく追走する形。3角までに中団につけ、コーナーでは外を手応え良く回って進出し、4角手前で前を射程圏に入れる絶好の態勢になりました。直線に入って追い出されると最後まで諦めずに伸びてくれましたが、決め手のある勝ち馬、先に抜け出していた2着馬に僅かに及ばず3着での入線となりました。
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最後まで格好良かったよ…
素晴らしい走りをありがとう。゚( ゚^∀^゚)゚。
なかなか言葉が見つかりませんが、ラストランとなる今日のレース、本当に最後までよく頑張ってくれました。私の場合は3~4角で外を回ってポジションを上げ、手応え充分に直線に入ったところで早くも涙腺崩壊していましたけれど。。
これが一年、二年前だったら突き抜けていたかもしれませんが、それでも本当にディメンシオンらしいレースが最後に見られて良かったです。今までツキに見放された時もたくさんありましたが、今日は外枠馬上位独占の馬場での15番枠。最後の最後に神さまが気を遣ってくれたのかもしれません。
いやぁ、何と言いますか、同じ涙腺崩壊でも、本当に最後に素晴らしいプレゼントをもらえたような気がして。。ディメンシオンの引退が単に悲しい出来事というだけではなく、これからお母さんとして頑張って!という前向きな気持ち、感謝の気持ちで送り出すことができそうです。
とりあえず関係者コメントが出て落ち着くまで、しばしひと休みしたいと思いますm(_ _)m
**8/30札幌11R キーンランドカップ(G3/芝1200m)・重**
先週カイザーノヴァがクローバー賞を勝ったのでモーリスがエピファネイアを逆転して首位奪取、獲得金でも1億円一番乗りを果たしました。
最初は一瞬かと思っていた『代表産駒欄に自分の出資馬がいる』件も、今や見慣れた風景になりつつあります。カイザーノヴァはこのあとサウジアラビアRCまたはデイリー杯2歳Sが目標ですから、モーリスのファーストシーズンチャンピオンサイアー戴冠に向けて重要な役割を担うことになりますね。
来週は3位につけているキズナ産駒のバスラットレオンが札幌2歳Sに登場、もしも勝利を飾ればキズナも獲得賞金1億円を楽々超えてきます。複数の出資馬が2歳戦から重賞を賑わせるのは私にとって普通の状況ではないですが、せっかくなので最後まで楽しみたいと思います。
しかしアレですね、こうやって上位を占める種牡馬の争いが激しいのはやはり面白い。今年はもちろんですが、来年以降も益々群雄割拠の時代になって、出資馬検討が面白くなればと思います(^^ゞ
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/8月23日まで)**(馬名赤字は新種牡馬)
広尾TCの募集馬残口状況(金曜10:00時点)ですが、ハイアーラヴ'18(ラヴマイウェイ)が一週間前の188口から80口売れています。ラヴマイウェイはもともと血統的な期待が高い馬ですし、最近の成長ぶりもかなり前向きな評価です。これまで様子を見ていた方が、残り200口を切ってようやく本気になってきた感もあり、意外に満口が近いかもしれません。
クエストフォーワンダー'18(クエストフォーラヴ)は残20口ですから、これはもう一瞬で売切れるレベルです。そうなるとようやく18年産馬の募集が完結することになりますが、その時点で買える馬は19年産馬2頭と20年産馬1頭のみ。。やはり、秋に何らかの追加募集がある可能性が高そうです。
そうですねぇ、18年産馬は17頭の募集でしたから、同じ規模にするならあと4~5頭程度。あまり数合わせに拘って欲しくはないですが、募集すれば結局売れちゃう現状があるだけに、クラブが数を揃えたくなるのは仕方がない面も…。目標としている少数精鋭とのバランスは引き続きの課題になりますかね。(これからは出資競走の劇化対策もありますし…(^^;))
**2019年産募集馬と現在出資可能な2018・20年産募集馬**(太枠は出資済)
**8/30札幌11R キーンランドカップ(G3/芝1200m) 15:35発走**
◎ ディメンシオン
○ ダイアトニック
▲ フィアーノロマーノ
△ ライトオンキュー
△ ビリーバー
△ ヤマカツマーメイド
△ アスタールビー
△ ダイメイフジ
ディメンシオンは8枠15番になりました。真ん中より内枠が希望だったので、正直、うーん(´ヘ`;)という感じです。どうせ8枠なら大外の方が良かったぐらいですが…。ちなみに枠順別の勝率では1枠2枠が1位2位、ただし3枠から外になるとそれほど大きな差はなく、むしろ8枠の成績が良いのはせめてもの救いでしょうか。
それから松田騎手の札幌芝1200mの成績(過去3年)ですが、勝率20%は今回のメンバー中最上位。単回収率371.5%もダントツで、人気薄でも何でも持ってきてしまうレベルの得意コースと言って良いでしょう。人気薄での出走となるディメンシオンにとってはこれも心強いデータです。
展開に関しては、これはもうどう考えても遅い流れにはならないはずです。先行争いもそれなり以上に激しくなりそうですし、ディメンシオンとしてはあまり前を深追いせず、中団の外で脚を溜める形で良いかと思います。そして3角から外を回ってどこまで上がっていけるのか…。
イメージとしては、外枠から中団の前目につけ、4角で勢いをつけて差し切ったカイザーノヴァのクローバー賞のようなレースになれば。。大本命のダイアトニックさんは道中はディメンシオンより前、直線ではディメンシオンより内側にいるはずですので、それを目標にレースを進めていければ面白いです。
相手は何と言ってもダイアトニックが強敵ですが、ダービー卿CT勝ち、阪神カップ2着などがあるフィアーノロマーノ、京阪杯、UHB賞勝ちのライトオンキューもかなりのツワモノ。。1200m戦ではまだ新人のディメンシオンにとって楽な相手関係でないのは確かです。
それでもこのレースでは何かが起きるかもしれない、そう思えるのはディメンシオンの状態が万全で、追い切りでの走りが今年一番レベルに良かったからです。CBC賞、中京記念の着順が悪いので人気を落としてはいますが、もともとの能力、地力勝負に持ち込めば全く見劣っていませんからっ!
泣いても笑ってもこれがラストラン、しっかり応援させてもらいます( ・`ー・')キリッ
シュウジデイファーム在厩のラヴマイウェイは、引き続き、おもにBTCの坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター2本を消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「水曜日には坂路の2本目に3頭併せで3F40秒台を計時。現時点であまり攻め込んだり、ステッキを入れたりするのは馬にとって良くありませんので、反応を確かめる程度に進めさせてもらっています。やる毎に動きは上向いていますので、こうやって着実に前進を図っていきたいです」
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現状は3F40秒を上限にした速めを積み重ねる段階という事ですね。
本馬の場合は半兄クレッシェンドラヴ同様、気性面に難しいところを抱えている可能性がありますので、自分からグイグイ行けるようになるまではあまり急かさない方が良いのでしょう。そのあたりはシュウジデイファームさんの『現場感覚』を大事にしていけばよいと思います。
その中で、「やる毎に動きは上向いている」というのは何よりです。この時期のトレーニングが実を結び、少しずつパワーとスピードがついていけば必ず競馬場で成果が出るはずですので。
ゆっくり焦らず新馬戦があるうちのデビューを目標に。。将来、晩成馬ゆえの楽しみがたくさんあることを期待して、気長に応援したいと思います(^^)
【シュウジデイファーム在厩のラヴマイウェイ:公式HP(8/21更新分)より】
坂東牧場在厩のコマンドブルックスは、今週より丸馬場入りを開始しています。
◇荒木マネージャーのコメント 「およそ2週間にわたるトレッドミルでの調整を経て今週から騎乗運動を再スタート。現在は、丸馬場にて速歩を中心とした10分ほどのメニューを消化しています。まずは感触を窺いながら、コース入り再開のタイミングを見極めていきたいと思います」
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ようやく丸馬場での騎乗運動が始まってくれました。
ゆっくりやるのが良いとわかってはいても、特に怪我もないのに『乗れないほど弱い』というのは心配です。逆に言えば、せっかくここまで慎重に進めてきたのですから、このあと、後戻りなくコース入りにつなげていくのが大事ですね。そして、出来れば来月中にはキャンター継続レベルにはなって欲しい…。
先週、晩成仲間のラヴマイウェイに出資をしましたが、あちらはシュウジデイファームで3F40秒台を継続しているので全く状況が違います。そう考えると、常識的にはそろそろ焦るレベルの遅れ方かもです(^^;)
とは言うものの焦ってペースを上げてもダメなものはダメ。。やはり、くれぐれも頓挫、後戻りだけはないようにお願いしたいと思いますm(_ _)m
【坂東牧場在厩のコマンドブルックス:公式HP(8/21更新分)より】
ディメンシオンは8月30日札幌11R キーンランドC(G3)に松田大作騎手で出走します。
-調教時計-
20.08.26 松 田 札幌芝良 5F 64.6-49.8-36.3-12.3(8) 馬ナリ余力
ランクアップ(三未勝)一杯の内0.2秒先着
20.08.19 松 田 札幌芝良 半哩 52.4-37.4-11.6(6) G前仕掛け
アルテラローザ(古馬1勝)馬ナリの内1.2秒追走1.4秒先着
◇藤原英調教師のコメント 「段々とコンディションの維持が難しくなってきている感じですが、そんな中にあって馬に落ち着きがありますし、飼葉も食べてくれている状況。動き自体も決して悪くないものでした。レースに使うからには負けに行く気などこれっぽっちもありませんので、最後のひと踏ん張りで結果を残してあげられればと思います。そして何より、無事に回ってきて欲しいですね」
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ディメンシオンのキーンランドカップ出走が確定しました。
追い切りは一週前が本馬場を半哩から52.4-37.4-11.6秒、26日の最終追い切りは5Fからで64.6-49.8-36.3-12.3秒。JRAの調教動画で洋芝の上を気持ち良さそうに、弾むようなフットワークで駆けるディメンシオンの姿が印象的でした。こう言っては何ですが、追い切りの動きはここ数戦で一番のデキかもしれません。
これが1200m戦2度目というのはメンバーの中では異色のプロフィールですが、もともとの能力、格では見劣っていませんからね。札幌コースの洋芝もディメンシオンに合っている気がしますし、輸送がないのもパドック無観客も大きなプラスになるはずです。
これは、最後の最後で一発あってもおかしくないのではないでしょうか。あとは何とかして内目の枠さえ引いてくれれば…。外枠に回ってCBC賞のように出負けするのだけが怖い感じです。
そして今回は引退レースということで、藤原先生がコメントを出してくれました。
「レースに使うからには負けに行く気などこれっぽっちもない、最後のひと踏ん張りで結果を残してあげたい、そして何より無事に回ってきて欲しい」
そうなんです、このコメントが全てなんです。無事を願うのは当然のことですし、様々な思いを抱いての応援になるはずですが、きっとディメンシオンは勝つために精一杯頑張ってくれるでしょう。現役競走馬として重賞を獲りにいくと決まった以上、コチラも勝利を祈って精一杯の声援を送りたいと思います!
◇東スポweb 『【キーンランドC】今週内ラチ沿いの恩恵受けるのはディメンシオン』
【キーンランドC(日曜=30日、札幌芝1200メートル)札幌競馬場発秘話】競馬では終わって初めて気づくことがしばしばある。例えば芝がAコースからCコース(内から3メートル地点に仮柵設置)に替わった先週の札幌開催。メインの札幌記念=ノームコアを筆頭に、1番枠の馬が計5勝を挙げる大活躍を見せた。「先週本馬場を歩いてみたら、荒れた内側がすっかりカバーされていた。枠の有利不利は大きかったと思うよ」と某厩舎スタッフは週明けに語ったが、その傾向に早く気づけば大儲けできた!? しかし、当然それは後の祭りだ。
さて今週の札幌のメインはG3キーンランドC。昨年は1番人気ダノンスマッシュが好位から抜け出しての快勝。2着タワーオブロンドン、3着リナーテと、1~3番人気がそのまま上位を占めたが、過去には2015年ウキヨノカゼ、17年エポワスなど伏兵陣が台頭したこともある。で、前記の馬場傾向を加味すれば、今年面白いのはディメンシオンかもしれない。
ヴィクトリアマイルを取り消し後の2戦は⑪⑨着。着順だけを見るといいところなく敗れたようにも映るが、レースをじっくり見直せば悲観する内容ではない。まずは前走の中京記念。先行集団を見るように、中団を引っ張り切れない手応えで追走。直線で外に出し、馬の間をうまく抜けてきたが、ゴール前では余力のなくなった馬が壁になってまともに追えずじまいだった。
一方、2走前のCBC賞は、前が止まらない開幕週の競馬。スタートがひと息で意識的にポジションを取りにいったが、結果的に終始外々を回る形になりラスト失速。それでも前に付けるスピードを見せ、6ハロン戦にも対応できるところは示した。うまくかみ合えば一変の可能性がありそうだ。
状態や札幌コースへの適性について藤原英厩舎・田中博司助手に話を聞くと「札幌に入厩してからも環境の変化に動じることなくきているよ。先週の追い切り(芝5ハロン62・8秒)の感じからも洋芝はこなせるイメージは持っている。中山でも走っている馬だし、小回りの札幌も特に気にはならない。ジョッキーもこの距離にも十分対応できるといっていたし、6ハロン戦でもスピード負けはしないと思っているんだけどね」と強気のコメント。
今週も内ラチ沿いがビクトリーロードとなるようなら…2走前の6ハロン戦で位置を取れるスピードをみせたディメンシオンに注目する手がありそうだ。
◇SponichiAnnex 『【キーンランドC】ディメンシオン 滞在効果を強調「普段に比べて落ち着きある」』
ディメンシオンは前々走のCBC賞以来2回目のスプリント戦となる。当時は11着だが外枠がこたえたことは確か。田中博助手は「どれだけ流れに乗れるかだけど、1200が合いそうなイメージはある」と前向きに語る。「初めての北海道だけど、普段に比べて落ち着きがあるし、カイ食いもいい。どこが心配ということはない」と滞在効果を強調した。
**8/30札幌11R キーンランドカップ(G3/芝1200m)出走馬**
【吉澤ステーブル在厩のディメンシオン:公式HP(8/21更新分)より】