先週末からふたたび『吟醸王国しずおか』に向き合っています。来る6月3日(水)、焼津松風閣で恒例の〈志太平野美酒物語2009〉が開かれますが、今年は実行委員長の寺岡洋司さん(磯自慢酒造社長)のご厚意で、パイロット版の上映会を併催してくれることになったのです。
昨年夏に発表したパイロット版は、08年1月から6月まで撮影した映像を30分にまとめたプロモーション用の作品です。それ以降、撮り貯めた映像は、先日放送された〈しずおか吟醸物語〉でも一部使われましたが、今回は地酒イベント終了後、ほろよい気分の皆さんに観ていただくのに、あんまり理屈っぽい内容ではなく、もっと短めに、映像や音楽を気楽に楽しんでいただけるよう、イメージビデオっぽく作ろうと考えました。
そこで最初に取り掛かったのが音楽選び。映像と音楽の相乗効果というのはホント、今更ながら恐ろしく強いと感じています。素人の思いつきによる選曲ですから、プロからみたら選択肢が狭いと嗤われると思いますが、ここ1週間ほど、200曲ぐらい聴き漁った中から、とりあえずパイロット版のトーンを踏襲する曲調のものを選び、どういう順番でつなげるか、から始めました。
今日(26日)からは、音楽を基本に組み立てた構成案を持って、オフィスゾラ静岡の編集ルームで“カッティングエッジ”の作業スタートです。なにせ、前回パイロット版の編集時より2・5倍ぐらいの量の映像素材からチョイスしなければならないので、半日画面をチェックしていただけでも眼がしょぼしょぼ、肩がズキズキ。微動だせずに画面操作している編集の山本樹里さんに「映像の仕事をしている人って、眼精疲労にならないの?」と訊くと、「なりますよぉ~」と言いながら涼しい顔。勁いなぁ…。
今日は丸一日かかって7分ぶんぐらいしか編集しきれませんでしたが、 今回の改訂パイロット版はトータルで15分ぐらいの長さに収めようと思っています。
2.5倍の映像素材を2分の1に圧縮する…素人には大それた試みですが、カメラマン成岡さんや樹里さんのアドバイスを糧に、去年のパイロット版ともテレビ版とも違う、新たな『吟醸王国しずおか』の魅力をお伝えできればと思っています。志太美酒参加予定の方はどうぞお楽しみに!
*上映は会の終了後です。いつもより帰りが遅くなってしまいますし、制作資金の募金呼びかけが主旨ですので、興味のない方はもちろん鑑賞せずにお帰りになって結構ですよ。