えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

「或るホームレス歌人を探る~その七」

2012-12-11 21:08:04 | 歌う

  ★「或るホームレス歌人を探る~その七」-響きあう投稿歌  松井多絵子

20093月9日 佐佐木・永田共選

●ホームレス歌人の記事を他人事(ひとごと)のやうに読めども涙零しぬ 公田耕一

佐佐木の評「二月十六日の本紙朝刊(東京版)の記事を見ての作。複雑な感慨を一首にこめる。「零れぬ」ではなく「零しぬ」とある点が、作者の感慨の方位を読むポイント」永田の評は「先日紙上に掲載された自らの記事を他人事のように読んだという。自分に関係ない気もするが、やはり泣けてしまったと。切ない歌だが頑張って欲しい。」2月16日の朝日新聞の記事を公田は読んだのだ。早く名乗り出て欲しい。

3月9日 高野選

●胸を病み医療保護受けドヤ街の柩のやうな一室に居る  公田耕一

病名がわからない。心配だ。医療保護とはどの程度の治療を受けることができるのか。東京や大阪にホームレスのための自立支援があることをテレビなどで知る。リーマンショック前後の雇用情勢の悪化がホームレスを増加させ、入所者が急増しているらしい。

3月9日 永田選(公田さんをおもう歌)

 ❤ 公田さんあなたを知るまで郵便は届いて普通と思っていました (東京都)辻好美

「その七」でまた1人公田さんのフォロワーが加わりました。勝気な松井多絵子も公田さんへ

 ❤ 肺炎になったのだろうか公田さん健康保険証ある筈もなし 松井多絵子

    ※ 公田さんのことが心配なやさしい方は「その八」をお読みください。


「あるホームレス歌人を探る~その六」

2012-12-11 14:52:27 | 歌う

  ★ 「或るホームレス歌人を探る~その六」-響きあう投稿歌  松井多絵子

2009年2月16日

 朝日新聞朝刊に「ホームレス歌人さん連絡求む」の見出しで次のような記事が掲載された。筆者は朝日歌壇の担当者、河合真帆である。(現在は担当が変わっている。)

 朝日歌壇に「ホームレス・公田耕一」と名乗る歌人が現れた。昨年末以来ほぼ毎週入選を重ねている。経歴も年齢も不明だが、投稿歌に比例して ”気になる存在”度は高まるばかりだ。初投稿で初入選したのは、08年12月8日掲載の(やわらかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ 冒頭はダリの時計の絵を連想させる。

 4人の選者のうち佐佐木幸綱、永田和宏両氏が「真に迫る、知的な歌」と注目した。投稿には「住所明記」の規定があるが、「住所という存在証明を持たないホームレスという立場は実際にある。排除すべきではない」と、選者の考えが一致した。住所表記は(ホームレス)にすることになった。投稿はがきの消印は「横浜」。(略)

 歌壇係には、ホームレス歌人を思う歌や「短歌を拠りに生き抜いて」などの励ましが寄せられているが、(ホームレス)では、これらの厚意を届けることができない。公田さん、何とか連絡とれませんか。あなたが手にすべき入選一首につきはがき10枚の ”投稿謝礼” も宙に浮いているのです。※2009年2月16日朝日朝刊より引用しました。

 「その七」はフォロアーがまた一人、東京都の辻好美さま 公田さんのフォロアーは美女ばかり。気になる松井多絵子は「朝日歌壇あれこれ」をすっぽかして 「その七」を今夜書きます。