★「或るホームレス歌人を探る~その七」-響きあう投稿歌 松井多絵子
20093月9日 佐佐木・永田共選
●ホームレス歌人の記事を他人事(ひとごと)のやうに読めども涙零しぬ 公田耕一
佐佐木の評「二月十六日の本紙朝刊(東京版)の記事を見ての作。複雑な感慨を一首にこめる。「零れぬ」ではなく「零しぬ」とある点が、作者の感慨の方位を読むポイント」永田の評は「先日紙上に掲載された自らの記事を他人事のように読んだという。自分に関係ない気もするが、やはり泣けてしまったと。切ない歌だが頑張って欲しい。」2月16日の朝日新聞の記事を公田は読んだのだ。早く名乗り出て欲しい。
3月9日 高野選
●胸を病み医療保護受けドヤ街の柩のやうな一室に居る 公田耕一
病名がわからない。心配だ。医療保護とはどの程度の治療を受けることができるのか。東京や大阪にホームレスのための自立支援があることをテレビなどで知る。リーマンショック前後の雇用情勢の悪化がホームレスを増加させ、入所者が急増しているらしい。
3月9日 永田選(公田さんをおもう歌)
❤ 公田さんあなたを知るまで郵便は届いて普通と思っていました (東京都)辻好美
「その七」でまた1人公田さんのフォロワーが加わりました。勝気な松井多絵子も公田さんへ
❤ 肺炎になったのだろうか公田さん健康保険証ある筈もなし 松井多絵子
※ 公田さんのことが心配なやさしい方は「その八」をお読みください。