えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

歌集を散策

2019-09-30 14:05:39 | 歌う
昔むかし私は文学少女だった。小説を食べるように読んだ。今はほとんど読まない。歌集ばかり読んでいる。歌集は1ペ一ジに多くて5首、平均3首だ。その行間を楽しむことができる。

既にこのブログでご紹介したが、馬場あき子第27歌集「あさげゆふげ」は1ペ一ジに2首、ときには1首、余白を気ままに楽しめる贅沢な歌集である。

🌻丸めて捨てる紙がしだいに多くなり夏過ぎて書くちから衰ふ

🌻らうじんとらうにんほんのわづかなるちがひにて全く異質でもなし

※70年以上も詠み続けている作者はなかなか納得のいく歌ができない、「ちから衰う」は「力衰う」 ではない。

※ 老人と浪人はたしかに少しちがう。などと「余白」 を散策しながら私は思う

🌻歯を磨くあとどれだけを噛み砕く力残るや朝の歯みがく

※これは1ペ一ジに1首だけ。余白が
淋しい。白が震えたり、吐息になったりする。朝餉夕餉も大切だけど昼餉にもおいしいものを沢山食べて!と余白たちの優しい言葉が、、。

自分のことは話すな

2019-09-29 14:47:18 | 歌う
日曜の朝刊の本の広告は派手だ。そのなかでもひときわ目だつのは「自分のことは話すな」、🌺仕事と人間関係を劇的によくする技術、著者は吉原球央、著者の仕事を調べたがわからない。自分のことは話すなという著者らしい。

● 「自分をわかってほしい」 と思うことほど傲慢なことはない

※自分自身がわからない自分を他者にわかってもらうなんて図々しいですね

● 話したいことの5割はカットせよ

※ 聞き上手な人は魅力がありますね。

● 「感じがよいだけの人」 にはなるな

※すぐ忘れてしまう人が多いこの世

● 「無礼な人」 は淡々とやり過ごす

ではどんな人にどのように?

🌻 話しかけるタイミングを見極める。

🌻 当たり前のことばかりを発言するな

🌻相手の話したことを引用せよ


「反応上手」を目指そう

🌻「本気のゴマすり」 で相手を動かす

これらの提案は人間関係をよくするでしょうね、とりあえず家族で練習を、でも夫に「ゴマすり」 をしたらますます威張りだすかも(笑)

目標に遠く離れた位置にいて何を捨てればいいのか、秋よ

厚紙のベッドで快眠を

2019-09-26 16:12:07 | 歌う
この古紙が寝床になってくれるなら我を忘れて眠りのなかへ

来年の東京五輪・バラリンピック大会組織委員会は、晴海の選手村で使う寝具を発表した。約1万8千床のベッドフレ一ムは段ボ一ル製とは、このベッドフレ一ムはシングルベッドのサイズ。
約200キロの荷重に耐えられる。五輪後は古紙として再生利用するらしい。

この新聞記事を読み私も寝てみたくなった。高さは40センチとは安眠できる。これは災害のときにも利用できるのではないか。もっと早くこのベッドができていたら台風の被災者に、、。

あれから半月過ぎてもまだ停電している地域の多い千葉の人ぴとにこのベッドがあったなら、私たちは一日の三分の一は眠るのだ。眠るから生きて働けるのだ。ここまで書いていたら眠くなってきた。夕餉の支度をしなければならないのに、、。

納豆を詠む青年歌人たち

2019-09-24 14:35:50 | 歌う
9月22日朝日歌壇時評は松村正直氏、
「生活と人生」 は昨年第六回現代短歌社賞を受賞した門脇篤史と次席の山階基
の歌集が相次いで刊行された。から始まる。

◾納豆の薄きフィルムをはがしをりほそき粘糸を朝にさらして(門脇篤史)

◾納豆のパックをひらくつかのまを糸は浮世絵の雨になりきる(山階基)

似た場面を詠んだ歌を引いた。 納豆の容器を開けた時に伸びる糸に着目し、そこに美しさを見いだしている。素材が少し細か過ぎないかとの疑問を持つ読者もいるかもしれない。しかし生活のディテ一ルや手触りを詠むことは、取りも直さず人生を詠むことでもある。生活を離れたところに人生はないと松村正直氏は述べている。

歌集『微風域』の門脇篤史は41歳
歌集『風にあたる』の山階基は27歳?
二人ともまだ青年だ。私は納豆が好きではないが発酵食品で体に良いらしいので生きながらえるために食べている。納豆を詠んだ歌は二首しか見つからない。

▼納豆のねばねばの糸が鬱の字になる鬱になどなってはならぬ

▼ねばねばの糸が我の血をさらさらに体に春の小川が、さあねえ

認知症予防は50代から

2019-09-21 14:26:28 | 歌う
昨日の朝刊の本の広告に「人ごとでほ
ありません9月21日は世界認知症予防日」 と、次のような本の広告が並ぶ。

🔘百まで生きる覚悟、著者は春日キスヨ 認知症の人の心の中は?

🔘薬を使わず心の病と認知症を治す
著者は医学博士 神津健一

🔘認知症は接し方で100%変わる!
著者は精神科専門医 吉田勝明

🔘 認知症ポジテイブ!「なるのが不安」 「介護がつらい」 そんな思いを逆転する新発想 著者は山口晴保

🔘記憶がなくなるその時まで
🌹G.サンダ一ス著藤澤玲子訳
脳が壊れていく、しかし書くことだけは何とか可能だった弱年性の、、

🔘とかげのアンソニ一
認知症のご本人とご家族へのメッセ一ジを込めた、大人のための絵本
小林博子作、絵

先日の敬老の日に70代からの認知症は三人に一人とか騒がれていた。認知症という言葉を私が初めて知ったのは30年位前である。区の俳句の会に誘われて、そのなかの中年の女性が私の私生活を知りたがり家に来たがる。私だけでなく、誰彼かまわず人と付き合いたがる。俳句には興味がなく井戸端会議が楽しいらしい。

「ああいう人が認知症になるのね」 と隣席のA子が私に言った。A子の母は70過ぎてからボケはじめて医師から認知症だと言われた。母親は園芸もグルメも興味なく井戸端会議が大好き、そんな母親が嫌でA子は俳句をはじめた、園芸や旅などと趣味が広がったが母親は庭の花にも関心がない。

30年前の句会の井戸端会議大好き女がその後認知症になったらしい。高齢者の三に一人は認知症などといわれるが私の仲間には特にいない。91歳でも一人で散歩や写真を楽しんで時々メ一ルをくださる女子もいる。

🌃 かなたより私をじっと見つめてる生まれたばかりの明るい月が