えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

男装した中3女子が

2013-08-31 14:46:18 | 歌う

          「男装した中3女子が」  

★男にも女にも見える傍らのひとが下車する赤坂見附  (松井多絵子)

 8月最後の朝刊の天気予報の隣に  ▲ 「中3女子、男装し金受け取り役」。▲

 警視庁は、足立区の女子生徒(15)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕。逮捕時、中3女子生徒はオールバックの髪形にスーツ姿で男装していた。共謀した他の男らが、東京都稲城市のマンション管理人女性(55)に長男を名乗って「取引先に渡す通帳をなくし400万円を用意しないといけない。部下が取に行くので駅までもってきて」などと電話し、女子生徒は駅に行き女性から現金をだましとろうとした疑いがある。女子生徒は「先輩から頼まれた」といっているらしい。

 女性が詐欺と気づいて110番通報。女子生徒はサラシを巻いて胸のふくらみを隠し、スーツにネクタイ、髪はオールバックにし駅に現れたところ、通報を受けて張り込んでいた署員に逮捕された。逮捕した署員は「若い男だと思った」と話しているという。

 警官にも男か女かわからないのだから乗り物のなかで、男か女か私にはわからないひとが度々いるのものも当然だ。いま若い女の子に男装が流行っているそうだが、女には元々男装願望があるのではないか。先月「宝塚」が創立100周年を迎えたらしい。私の母は宝塚が大好きで、母といっしょに何度も公演を観ている。母は越路吹雪のファンで「スミレの花咲く頃」をよく口ずさんでいた。私も越路吹雪の歌が好きになり、シャンソンや詩が好きになった。私の短歌のはじまりは宝塚かもしれない。男っぽい服が好きだった私に、母はピンクのふわふわした服を着せたがった。丸顔のわたしを「音羽信子」のようなをお姫様にしたがった。しかし父は「この子は痩せていて162センチなんだから男装の方が似合う。ピンクや、フリルの服なんて着せるな」と母をたしなめたこともあった。わたしが女っぽくない服を着ていたほうが「虫」がつかないと父は思ったのではないか。ほんとに「虫」がつきませんでしたから。母の好みの服を着ていたらわたしは「バラ色の人生」を。などと後悔してもおそすぎますね。 、           

   明日から9月 「あまちゃん」に災難が起きませんように  松井多絵子


ひるがほ&河野裕子

2013-08-30 14:19:12 | 歌う

             「ひるがほ&河野裕子」

  ♪♪♪ 八月と共に去るものおもうとき蚊が鳴きながら我にまつわる  松井多絵子

 ことしの八月は明日で終わる。これから猛暑がつづいても九月になれば気分は秋だ。夏が終わる前に書いておきたいのは「昼顔の花のこと」。朝顔とおなじように朝ひらき、昼がすぎても萎まない。夕方まで咲いている。朝顔のように鑑賞用に栽培される花ではなく、雑草のように勝手に生えて花を咲かせる。夕顔は夕方に咲き朝は萎む。河野裕子は『ひるほ』という歌集を作るほど昼顔の花にこころを寄せていたようである。

✿髪やさし汝が挿しくれしひるがほもひかりあえかにゆふべは萎えぬ

 こんな甘美なうたを詠ませてくれる君がいるしあわせ。「ひるがお」ではなく「ひるがほ」である。
「お」よりも「ほ」のほうが目にやさしい。耳にもやさしい。

✿暗い昼それより暗くひるがほの薄き花びら陽をつつみゐき

 ていねいに詠まれている。朝顔でも夕顔でもなく昼顔にこころを傾けたのは暑さにまけず日没まで咲き続ける「ひるがほ」のたくましさが愛しかったからではないか。「どんどんお詠みなさい。わたしだって百首詠んでも一首しか成功しない」とおっしゃった、たくましかった河野裕子が・・。

✿ひるがほの花あかりほどのわが胸に額埋め来て稚かりける

 「相聞歌を詠む人は少ない。あなたはどんどんお詠みなさいよ」と初対面の私におっしゃった。二十年以上も前のあの日の記憶は鮮やかである。わたしの君は今は「木」である。わが町の「ふれあい広場」でいつも私を待っていてくれる「ブナの木」が君、色気がない君かしら。
                                     8月30日 松井多絵子

  


空ちゃんという少年

2013-08-29 14:10:55 | 歌う

          「空ちゃんという少年」

★マンションの非常階段駆けのぼり晩夏の空へ入りゆく少年

 昨夜、久しぶりに<チャレンジ老女A子>からメールが来た、✿「今年は混んでいるので富士山に登るのは止めました。一緒に高尾山に上りませんか。ケーブルカーでもいいですよ」。なーんだ、彼女もチャレンジしない老女になったか。✿「高尾山はすでに小学校のとき上りました。頂上には「タエコ・九歳」という記念碑が立ってますから写真を撮ってきてね」。ほどなく彼女からメール。
✿「あまちゃんはノッポの板前見習いと結ばれますよ。だから、<からちゃん>の脚本を至急変更なさいますように」。

 今朝の「あまちゃん」を見ながら、やはりマネージャーと結婚させたくなった。富士山に登れない女のアドバイスなんて無視しよう。あまちゃんの娘のからちゃんが中学生になり、同じクラスにユイちゃんの息子がいる。名前は「空」。空ちゃんは宇宙に興味がある。将来は宇宙で暮らすつもりである。小説なんて人間たちがベタベタしていて読む気になれない。だから作家になりたい「からちゃん」を避ける。空ちゃんは長身でユイちゃんに似ていい!(^^)!をしている。あまちゃん夫妻は「空ちゃん」を映画に出演させたがっているが、教育ママになったユイちゃんは反対する、空ちゃんのパパは?まだ決まってません。

 10月1日より 朝8時~8時15分。「からちゃん」をMTKテレビにて放映、乞うご期待
                                   8月29日  松井多絵子


レイコ・クルックという語り部さん

2013-08-28 14:41:14 | 歌う

          「レイコ・クルックという語り部さん」

✿ラ・メールは海なり母なりフランスの、かなたのことは計り知れない
                         歌集『厚着の王さま』より

 朝刊の「ひと」の顔写真を見たときフランスの女に見えた。しかし記事を読み、この「ひと」は国際結婚して40年もフランスに暮らす日本女性だと知る。わたしは以前ヨーロッパへ行ったとき現地の日本女性ガイドに案内してもらったことがあった。彼女は元留学生、40歳近いがお嬢様という感じ。その彼女が「そうめんが食べたい。おでんが食べたい。」と言う。まるで恋人に会いたいように。「両親とは絶縁で日本の食べ物は送ってもらえないし高くてこちらでは食べられないんです」「でもアナタは働いていて収入があるでしょ。」「留学中に淋しくて親切にしてくれたフランス青年と結婚したら仕事はたくさん見つけてきてくれるけど収入は彼が管理して、私はお金がないんです」、私が日本から持ってきていた「塩せんべい」をさしあげると何度もお礼の言葉を。

 レイコ・クルックさんはフランス人建築家と結婚してからパリに渡ったkたらしい。40年余りも特殊メーキャップの第一人者として、仏映画「愛と哀しみのボレロ」の若返りや老化メークなどで名をはせた。この夏出した初の小説「赤とんぼ」の舞台は故郷、長崎諫早市。原爆投下と敗戦を挟んだ1年間を、自身がモデルの10歳の少女の目から描いた。

 物語は「おばあちゃんのむかし話ば聞いてくれんね」と始まる。子どもの目で感じた問いを世界に訴えたい。「戦争はむかし話になってはいない。なぜ大人たちは愚行をくりかえすの?」仏語と英語での出版。そして映画化が次の夢だそうである。(朝日新聞8月28日朝刊より)

 ✿終戦を熱っぽく語るこのひとは8月すぎれば無口になるか 
                      歌集『厚着の王さま』より

 レイコ・クルックさま  8月が過ぎても戦争の記憶を世界に訴えてください。松井多絵子                           


あまちゃんの娘

2013-08-27 14:39:53 | 歌う

            「あまちゃんの娘」

★近づけばわれに寄りくる「あまちゃん」はもうじき居間のテレビより去る

 昨夜、友人のグルメ老女A子からメール。「安くてすてきなレストラン見つけたからランチしましょうよ。あなたの脚本の「からちゃん」のことも聞きたいし、、」 わたしの返信は「高くておいしいレストランのランチをおごってくださるなら喜んでいつでも」 やはり彼女から返信は来ない。彼女のほかに「からちゃん」に興味のある人が二人いる。かなり上等な歌を詠む人たちだから私は強気になっている。「あまちゃん」は今や老人たちの孫である。国民的孫がテレビから去ったら朝から老人たちは淋しい。淋しい老人たちが「振込詐欺」などにひっかかるのだ。「振込詐欺」防止対策としても「続・あまlちゃん」は必要だ。とはいえ、あまちゃんが老人になるまでのでは一代記はつまらない。

 「からちゃん」はあまちゃんの娘、パパは口髭のマネージャー。あまちゃんは一応有名タレントにになり、マネージャーも彼女をさらに成功させるためにがんばっている。男の子みたいな「からちゃん」をパパとママは宝塚の男役にしたいと歌やダンスを習わせるが「からちゃん」は嫌がり反抗する。小説家になりたい、芥川賞をとりたいと小学生のころから近くの図書館に入りびたり。

 中学生になった「からちゃん」のクラスにユイちゃんの息子がいる。パパは?ご想像にまかせます。ユイちゃんの息子の名前も今考えています。からちゃんのママもパパも当分元気、おばーちゃんも「からちゃん」が終わるまで生きてもらいます。私たち老人に希望をあたえるために。 

    8月27日 猛暑がぶり返しても負けませんよ。 松井多絵子