えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

ありそうな場面

2013-02-28 20:39:18 | 歌う

             ※※※「ありそうな場面」※※※

 田村元さんの<時代感覚の鋭い一首>が角川「短歌3月号」に掲載されている。読み終えてから「なるほどねえ」とおもう。すこし引用してみる。

★ ビール飲んでもうまそうな顔しないこと身ごもりびとの妻と約せり  大松達知

 妊娠した妻との約束。その約束が、家事を手伝うことでもなく、家になるべく早く帰ってくることでもなく、「ビールを飲んでもうまそうな顔をしない」というところが面白い。

と田村元さんは書いてjられるが、私はヘソマガリな妻だなあと思う。しかしこの妻はお酒が好きらしい。身ごもりびと、つまり妊娠中でお酒をがまんしているのだろう。夫は禁酒できないので、せめておいしそうに飲まないでよ。と妻が言う。ありそうな場面、個性的な反応として、田村さはこの一首を取り上げていられる。

 最後まで読んで「なるほどねえ」と納得できた。短歌なんてのんきなことをやってる場合じゃない。夫との付き合い方の作戦を直ちに考えなければならない。

❤ パソコンのきげんが悪いそういえば今夜は夫もきげんが悪い

❤ 日本語で話しているのに通じない夫よあなたは外つ国のひと

私のこの二首に共感してくださる方は、あまり自己主張しない松井多絵子のような?妻でしょう。


紅梅はかなしい花に

2013-02-27 20:56:51 | 歌う

          UME 「紅梅はかなしい花に」 UME

 わが家から徒歩20分ほどのところに、都内の梅の名所の一つといわれる羽根木公園があります。名所といっても池があったり、休憩所もあるような庭園ではなく、自然に生えてきた小さな梅林という感じ、ほどほどに起伏があり、何よりも入場料は無料ですから我が家の庭と思って歩けば気分爽快、十年前までは、梅の咲く頃はよく歩いたものでした。

❤ 癌はまだ体に残るいもうとの「快気祝」の干菓子は紅梅

 もともと胃腸の弱かった妹は、癌に犯されたことに気づくのが遅すぎました。腸から子宮、骨盤まで癌が散らばり、手術をしても、多くの癌を体に残したままでした。でも「無事に手術は終わったから、もう大丈夫」などと言い、「快気祝」が送られてきました。梅の花のかたちの紅の干菓子、あざやかな紅が目に沁みました。 当時、妹は57歳でしたから、もっともっと生きたかったことでしょう。63歳で三年前に世を去りましたが、抗がん剤の治療に明け暮れた六年でした。梅の花を見ますとついあの紅梅の干菓子を思い出してしまうのです。

❤ 花すでに終わりとなりし枝先にうらわかき紅梅いくつか残る

❤ 石道に散るまだ若き紅梅がわれのブーツに踏まれていたり

 今日の午後、久しぶりにこの梅園を歩きました。  2月27日 松井多絵子


うつを予防する食事

2013-02-26 20:53:22 | 歌う

             UTU 「うつを予防する食事」UTU

 ❤ 気がついたときは重症なんですとテレビの医師はわれを見て言う  松井多絵子

 うつ病の原因はストレス。従来の治療は心身の休息、ストレスのない環境、心理療法、抗鬱薬でしたが、今は食事療法も加わっている。文明化で食生活は豊かになったが、人の遺伝子は飽食や脂質などが多すぎる西洋化した食事に適応しにくく、うつ病も生活習慣病と考えられるようになってきている。国立精神・神経医療センターの功刀浩(くぬぎひろし)医学博士によると、今、食事で摂取するものは精製・加工されているものが多い。その過程で、食物繊維やビタミン、ポリフェノールなど大切な栄養成分を失いがちだ。野菜、芋、キノコ、海藻、種実や豆をよく食べ、良質なたんぱく質をとるように、とのこと。

 ❤ 納豆のねばねばの糸が鬱の字になる鬱になどなってはならぬ

 ❤ ねばねばが血をさらさらにするそして体を春の小川がながれる

 それにしても鬱という字のうっとうしいこと。この字を私は書けません。パソコンに書いてもらいました。まるで納豆のねばねばのような字ですね。納豆が鬱病の予防になるたしたら、ねばねばの糸も綺麗に見えてきます。最後に皆さまががっかりすること、アルコールは控えること、禁煙 減塩
 親切なあるいはお節介な松井多絵子が今日の朝刊の受け売りをしました。


朝日歌壇⑬2月25日

2013-02-25 14:57:18 | 歌う

            ★★「朝日歌壇2月25日」★★  松井多絵子

 今週の歌壇は☆が二つ、つまり1名だけである。

    馬場あき子、高野公彦共選

☆ ああつひに席譲らるる日の来たり決めたとほりにありがたうと言ふ                
                                 (半田市)  石橋美津子

 高野選者の<評> 席を譲られ、寂しさを隠して感謝する良き人。

※ 私は車内で座席を譲られたことはほとんどない。老人のように見られないのだと思うことにしているがケータイのせいではないか。座っている人の、とくに若い男女はケータイに夢中になっている。立ちながら打っている人はめったにいない。私も座ればケータイ。メールを見る。
 この歌の席は乗り物の席であろうが、深読みすれば、課長の席とか選考委員のポストなども考えられる。ひとたび重要なポストについたら容易に辞めない人間がわんさといる。そういう人は、乗り物のなかでも、老人にも席をゆずらないかもしれない。ケータイは何かと便利ですね。
席を立たないための子道具にもなるのですから。 でもねえ、近頃の老人は逞しい人が多いでるからね、若い人より元気で高収入、よく働きますから、若い人たちの仕事を奪ってしまったり、私?とんでもありません。頑張りすぎる老人をやれやれと思ってます。 松井多絵子

 

 

、け

 

 


海はどうしてできたのか

2013-02-24 14:48:52 | 歌う

               UMI 「海はどうしてできたのか」 UMI

 生きているとイイコトよりイヤナコトの方が多いような気がします。ヤケ酒、ヤケ食い、ヤケ買いはイヤなことをしばし忘れるための行為でしょう。でも、どれも後遺症が、ヤケ買いは体に害はないようですが、高価なモノは預金通帳の残高がストレスになります。

 今日は日曜のせいか新聞の本の広告が少し違うような感じ。たとえば『海はどうしてできたのか』。 イヤなことは気にしないで、デッカイことを考えることにしましょう
 私はときどき地球はホントに動いているのだろうかと思います。高層ビルをどっさり乗せた地球が回り続けているなんて、海の水をこぼすことなく回り続けているなんて。こういうことを考えていたら
人の心の動きなんてどうでもよくなります。年をとるほど人間は気むづかしくなりますからね。もっともシンドイのは治ることのない病人と会うとき。やめましょうこんな話は。

❤ 木陰から我に見られている海は今はおっとりしているけれど   松井多絵子

 先週の奄美大島の旅は、快晴で風もおだやか、海はおっとりしていましたが、この数年この島は
台風に散々荒らされたようです。倒された木々、白骨のような木々がいたるところにありました。気の毒な島だなあと何度かおもいましたが、あやまる岬に立ったときの絶景。海原が足もとからひろがってゆく大いなる円を見下ろし「地球はやり丸いのだ」と納得しました。

 『海はどうしてできたのか』という本の広告に「地獄絵図のような原始地球に、想像を絶する天変地異の末に誕生した原始の海。その変容と進化を壮大なスケールで描く海の事件史!だそうです。明日、駅前の書店でまずは立ち読み、そして?   ではまた明日  松井多絵子