えくぼ

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或るホームレス歌人を探る~その十

2012-12-13 20:43:13 | 歌う

  ★ 「或るホームレス歌人を探る~その十一」-響きあう投稿歌  松井多絵子

2009年4月12日 高野選

 ● 説教と引き換えに配るパンならば生きる為には説教を聞く  公田耕一

生きるためには食べなければならない。公田には教会の説教は<きれいごと>であろう。

❤ 公田さんに捧げる二首   松井多絵子

生きるため食べねばならぬ教会のパンもらうため説教を聞く俺

説教はきれいごとだよ聖堂のステンドグラスの花がまぶしい

4月27日 佐佐木選

 ● 見上げれば花冷えの空貧困のビジネスありて「貧」と「賓」の差

見上げれば横浜の空か、見下ろせば海。

5月4日 永田・高野選

 ● リサイクル文庫にひっそり黄ばみたる「清唱選首」恋の部を読む 公田耕一

高野の評により「清唱千首」は塚本邦雄の評釈書であることを知る。黄ばんでいる古本、公田の初恋を知りたくなる。。

※ 「清唱千首」を読んでいないのに読んだふりをして評論を書く松井多絵子。

 


「或るホームレス歌人を探る~その十」

2012-12-13 14:15:22 | 歌う

   ★「或るホームレス歌人を探る~その十」-響きあう投稿歌  松井多絵子

2009年3月30日 高野・永田・馬場共選で公田さんをおもう歌がある。

❤ 囚人の己れが<(ホームレス)公田>想いつつ食むHOTMEALを  (アメリカ)郷隼人

 はるばるアメリカの刑務所から公田への一首。馬場の評は「アメリカで服役中の郷さんが、囚人には三食がついていることを内省しながらホームレスの公田さんにあてた贈歌のようだ。まだ温かな食事が身にしみる季節である」。ホームレスより囚人のほうが恵まれていて申し訳ないというのか。質はさておき囚人は衣食住には困らないのだ。

4月6日 公田さんの歌は見当たらないが高野と馬場が、公田や郷への歌を採っている。

❤ 獄中から青テントから歌歌は生きよと迫る癌持つわれに  (東京都)北条忠政

公田や郷の苦境を思いながら癌と戦っている人もいるのだ。馬場の評は「近年の投稿歌にある窮極からの歌に励まされて頑張る勇気をもらっている癌を持つ人。場面はちがうがさまざまな人生の見つめ方がある」。朝日歌壇は励ましあいの場にもなっている。

4月6日 馬場(公田さんをおもう歌)

❤ ホームレスになったいきさつこそ知りたい人それぞれの人生がある (福山市)松波美月

公田さんに捧げる一首    松井多絵子

❤公田さんの歌なき月曜朝刊にわれの知人の死亡記事あり

※ 公田さんの歌のない4月6日に、アメリカの郷隼人さん、東京都の北条忠政さん(福山市)、松波美月さんの3人のフォロワーが現れ、そのプロフィールが気になる松井多絵子。