えくぼ

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これからどうなる、松井秀喜

2012-12-28 14:54:54 | 歌う

         ★「これからどうなる、松井秀喜」  松井多絵子

 朝刊の「松井秀樹引退」の報は、私にはまるで死亡記事のように思えた。もう38歳か、いいえ、まだ38歳なのだ。いま、光あふれるイチローと、暗闇のなかのマツイヒデキ。スポーツの世界ははっきりしている。歌人が引退なんて聞いたことがない。いつのまにか消えていく。この世を去れば引退なのだ。

 三年前の初夏に「芭蕉の歩いた那須を歩く」ツアーに参加した。40名全員が俳人、いや2名だけ違う。私と、もう一人「アジサイ女」。うすむらさきのブラウスを着たこの人は「大好きな紫陽花を見たくて参加しましたの。俳句も短歌も興味ありませんの」。 ベテランの俳人の集う中で肩身が狭かった私は、この「アジサイ女」と一日を共にする。「アジサイ女」は野球も大好き。二人はあじさいよりも野球の話に花が咲く。彼女は大リーグが特に好きで話だしたら止まらない。可哀そうにアジサイの花たちは無視されていた。「もしかしてアナタ、松井秀喜のご親戚?」「ええヒデキは私の甥ですの」とホラを吹きながら本当にヒデキが私の甥のような気がした。「努力のゴジラ」よあなたのおばの松井多絵子が遠隔操作で松井秀喜をサポートしてます。寒い寒いニッポンより。