★ 「或るホームレス歌人を探る~その六」-響きあう投稿歌 松井多絵子
2009年2月16日
朝日新聞朝刊に「ホームレス歌人さん連絡求む」の見出しで次のような記事が掲載された。筆者は朝日歌壇の担当者、河合真帆である。(現在は担当が変わっている。)
朝日歌壇に「ホームレス・公田耕一」と名乗る歌人が現れた。昨年末以来ほぼ毎週入選を重ねている。経歴も年齢も不明だが、投稿歌に比例して ”気になる存在”度は高まるばかりだ。初投稿で初入選したのは、08年12月8日掲載の(やわらかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ 冒頭はダリの時計の絵を連想させる。
4人の選者のうち佐佐木幸綱、永田和宏両氏が「真に迫る、知的な歌」と注目した。投稿には「住所明記」の規定があるが、「住所という存在証明を持たないホームレスという立場は実際にある。排除すべきではない」と、選者の考えが一致した。住所表記は(ホームレス)にすることになった。投稿はがきの消印は「横浜」。(略)
歌壇係には、ホームレス歌人を思う歌や「短歌を拠りに生き抜いて」などの励ましが寄せられているが、(ホームレス)では、これらの厚意を届けることができない。公田さん、何とか連絡とれませんか。あなたが手にすべき入選一首につきはがき10枚の ”投稿謝礼” も宙に浮いているのです。※2009年2月16日朝日朝刊より引用しました。
「その七」はフォロアーがまた一人、東京都の辻好美さま 公田さんのフォロアーは美女ばかり。気になる松井多絵子は「朝日歌壇あれこれ」をすっぽかして 「その七」を今夜書きます。
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