❤ 「メールのうた」
4月からNHKテレビ・短歌de胸キュンの講師になった梅内美華子の第1回は4月27日。
「身近なものをテーマに短歌を作る」ことを提案し「メール」を取り上げている。すでに発売されたテキストは NHK短歌 「自分らしくうたおう」~メール~梅内美華子(かりん編集委員)
「メールはインターネットや携帯電話の普及とともに、身近で手軽なコミニュケーションのツールになりました。紙に綴る手紙、ファックスに代わって、肩肘張らずに、国内だけでなく海外にも瞬時に送信できるものです」と、まずは家族のやり取りをとりあげている。
❤電子メール送れば二人のおのこごは蛍のような存在かえす 玉井清弘
「おのこご」は男子の古い呼び方。二人の息子に送った「電子メール」の返信を「蛍のような存在」と表現しているところに梅内は注目。「遠くに淡くともっている存在感である」と。
❤夏服で受け取ったメールアドレスの文字が今でも燃え出しそうだ 野口あや子
「制服の夏服が、恋が始まった時の年齢や季節を表す効果となっている」と梅内が指摘。
❤月の出を告ぐるメールを閉じてのち象の声して地下鉄の来る 梅内美華子
この歌は講師の梅内美華子自身の作品です。「メールや地下鉄という人工的的な世界に囲まれていても、自然の記憶をもっていることをうたいました。電車の警笛が象の啼き声に似ているように感じることがあります」と。 私の象の声の記憶は、20年も前にインドで象の背の上の木製の函に座り運ばれたときに聞いただけですが、地下鉄の轟々と響くあの音、人間が観光のために5人も6人も象の背に乗るのを怒っているような声でした。
4月30日 今日で4月は終わり今年の4分の1が終わりですね。 松井多絵子