★★「佐藤羽美さん、歌集ありがとう」★★
昨日、土曜の午後あなたの歌集が届きました。ありがとうございます。『ここは夏月夏曜日』という歌集名からも、平凡な歌集ではないことは察しがつきます。未来の会員になられてから、あなたの大胆な作品に注目しておりました。2009年には「歌壇賞」を受賞されましたね。そのあなたに一度もお会いしたことがないことに、あらためて気づきました。
❤ バス停で夕方からの霧雨はぼやんと終わり西瓜の匂い
※ この歌から始まるあなたの歌集、いま私は60頁を読んでいます。ちょうど3分の1です。
❤ 母親の翳ごとにぎられおむすびは半ばで昆布を飛び出させたり
❤ その時は清少納言のうたた寝を邪魔したという夕立がくる
❤横書きで読む小説は何行か改行したのち雨。で終わりぬ
※新鮮な作品、わたしには眩しいです
❤ 白昼夢 君はひとりでカラフルな紐でなわとびばかりしていた
❤ 白々と発光させたしわたくしの体は二十八歳である
❤凹凸を確かめながらるるるると上って下りるやわらかい蛇
※あなたが師事していられる加藤治郎氏は、帯文で『ここは夏月夏曜日』は色、香、匂いそして 感情の豊かな一連であると書いていられます。これから私はじっくり読みます。そして夏月までにはこのブログで書かせていただくつもりです。青森もまもなく桜が咲き、あなたの夏月夏曜日。未来の歌会でお会いできる日を楽しみにしております。 3月31日 松井多絵子