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火焔土器のこころ

2017年02月12日 05時27分03秒 | お出かけ・お散歩
先週の日曜日、原村仲間のN夫人からLINEが入りました。
国学院大学で火焔土器の特別展示があってなかなか見応えあると。
でも、本日までと…。

火焔土器✨
いいなぁ!
そうだ。行っちゃえ!

ということで、行ってきました。
LINEを受け取ってから1時間もしないで家を出ました。
我ながら驚きのフットワークの良さ。

国学院大学は、父のお見舞いで通った道の途中にあります。
勝手知ったる道中です。
お仕事がたまっていて、休みに家にいても鬱々としていたので、無理やりでも体を動かした方が気分も晴れると思ったし。

綺麗な施設でした。
そして無料。
そう言えば、次女の卒業式のついでに寄った大学の博物館も無料で立派だったな。

「火焔型土器のデザインと機能」



写真を撮っても🆗なのです、








やっぱりいいねぇ‼
縄文土器は。
揺さぶられます。
揺さぶられるということは、心に訴えかけてくるんですよね。
理屈ではない何かを。

例えば、弥生土器が揺さぶられる感覚はありません。
「用の美」は感じられますけどね。
社会が育ってきて、組織が大きくなって、精神性を隠すようになったのかなぁ?
その方が、都合がいいこともある気がするし。
でも、隠している、あるいはいつの間にか奥に封じ込めていただけだから、今も人の心が揺さぶられるんじゃないかな。
縄文人は自然とがっつり対峙しているように感じます。


「 火焔型土器は食品を煮炊きした。火焔型土器に求められる機能として、必要な容量が確保されれば十分に事足りる。それゆえに口縁の突起は土器の使い勝手に直接関わらない。人目ひく大きな突起は無用の長物であり、むしろ食品の出し入れの障害物である。また口縁部に突起があるがゆえに土器の重心は高くなり、不安定で倒れやすい。使い勝手が悪いうえ消費する粘土、製作に費やす労力もばかにならない。
 火焔型土器の突起が煮炊きの機能を実現するカタチの問題ではなく、縄文人の世界観に関係することを示唆する。人類が開発した生命維持にかかる土器あるいはまた道具全般は、総じて人類の能力を補うことを目的に、効率を重視した機能一辺倒のカタチがデザインされる。対して火焔型土器は効率を犠牲にしても、縄文人の心象が投影されて、初めてデザインが成立する。
 信濃川流域の縄文人は、例えば土偶や石棒など縄文人の世界観に関わるものを多くの土製品や石製品を残している。多様な土製品や石製品は、火焔型土器とともに育まれた豊かな精神性を伝えている。」


説明文を読むのはそんなに得意ではないのですが、この文章はスッと頭に入ってきました。




口縁部の突起は、「鶏頭冠突起」と名付けられているらしい。
確かに、鶏に見えないでもない。
どうして鶏と断定できるのか…誰か教えてほしい。





そして、裏側のデザインはこんな感じです。
縄文人にとって、ただの「裏側」であるはずがないと思うのです。
私は最初にトカゲに見えたので、トカゲにしか見えない。
縄文土器はよく「蛙」が付いているではないですか。
そんな感じで…。






火炎土器の作りかたも詳しく展示されていました。






土器に貼りつけられてる三角形。なんだか可愛いな。




この土偶は、スマホのカメラで顔認証されていました。








常設展示は、神道と考古学と校史に別れていました。





考古学の常設展示も面白かった‼

わりと愛想なく、時代ごとにズラリと並べてあるのですが、たくさんがぎゅつと集められていることで、時代ごとの概要が分かりやすくなっていると思います。












その他にも…



挙手って…。
角みたいだけど、腕ってことね。



黒曜石ってきれい



引き出しを開けるとたくさんの見本が入っていて、たぶん引き出し全部開けて見たな






時代が下って、このような展示もありました。








それほど大きな博物館ではないのですが、1時間半程滞在しました。
なかなか見応えがありました。






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