先週末の3連休初日に長女の引越しがあり、その流れで2日間お掃除に邁進することになりました。
せっかくの3連休だし、3日目は「お散歩」に行こうと決めました。
東京国立博物館の「本館リニューアル記念 特別公開」を見ようと思っていました。
ただ上野に行くのではお散歩として物足りないので、市谷駅から歩こうと計画しました。
途中靖国神社に寄って、それから上野に向かうつもりでした。
それがとんでもない想定外でした。
南門から靖国神社に入り、まずは拝殿の裏側から回りました。
裏手はあまり人もいなくて、梅が綺麗に咲いている所にひっそりと「守護憲兵の碑」が建っていました。
憲兵ってあまり良い印象で扱われていないけれど、「そうか。憲兵として生まれてきたわけじゃないしな。時代が憲兵にしたっていうこともあるかも。」なんて軽く思いながら歩いていました。
碑の近くは梅の花が綺麗に咲き、その下にどんなに近付いても微動だにしない猫。
庭園を経て、「遊就館」に入りました。
ここの様々な展示は衝撃的で、歴史を伝えるって何だろうって私を混乱させました。
靖国神社は、政治家の踏み絵みたいな所だなぁ、なんて軽く思っていたけれど、う~~ん
日露戦争パノラマ館では、勇ましい音楽とともに日露戦争にいかに勝利したかが映像で映し出されます。
ナレーションは、北朝鮮の番組のような調子で。
テロップは、「奉天会戦 大勝利!!」とか。
第二次世界大戦の末期の負け続けた戦いを「守勢作戦」「本土防空作戦」と表現しています。
靖国の神々という展示は、壁一面に戦争でなくなった方々の顔写真(御遺影)が並んでいます。
名前には「○○ 命」と書かれています。「○○のみこと」、神として祭っているということです。
そして一緒に、とても人間らしい家族への遺書等も展示されています。
館内にあるパンフレットを手に取り読んでみると、あからさまにソ連を責めるような内容のものがある一方、
アメリカにはあまり触れられていません。
中国や韓国も…。これも配慮か。
人間魚雷「回天」や、南方の戦地から収容されてきた物、硫黄島から自分の子どもに宛てて送られた手紙など、物はストレートに真実を伝えてくれます。
でも、う~~~ん
戦争で亡くなった方々を否定するつもりは全く無いけれど、う~~~ん
、歴史を伝えるって何だろう?
混乱が続き、上野まで歩くパワーをすっかり奪われてしまいました。
想定外のお散歩になりました。