まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を長年楽しんでいます。
*画像等はクラブより使用許可を得て使わせて頂いています。

あの日から1年・・・

2012年03月09日 21時55分16秒 | 今日の日記
私にとって金曜の午後ともなれば週末の競馬が少し頭の中にちらつく時間です。

そんないつもと同じ金曜日の昼下がり、急に運転中の営業車がホップしました。
「あれ、おかしいな。めまいかな?」
その時、自分の体調がすぐれないのだろうと瞬間感じたのでした。
「いや、これはちがうぞ、揺れているんだ」
そんな私の感覚と同時に周りの住宅や工場からは人がわらわら出てきます。
カーラジオは緊急報道に切り替わり、今の異変は地震であることを知りました。
しかも相当の地震のようです。
興奮したアナウンサーは「東北地方を震源とした大地震、沿岸部では津波に注意して下さい、落ち着いて行動して下さい」と連呼していました。
私は怖くなり車を止め、車内から出て自分の足でまだ揺れている地面に立ちました。
道路脇の電柱は固い鞭のように左右にしなっていました。
家屋から出てくる人々を見てただ事ではない未だ経験した事が無い街の状態に私は怖くなりました。



いつもの何倍もの時間を要して帰ってきた部屋は滅茶苦茶でした。
シルクメビウスのパネルも床に落ちて壊れ、本棚からは本が全て飛び出していました。
買ったばかりの液晶テレビやコンポ、家電製品もコードだけを棚に残し殆ど全て落下していました。
足の踏み場もない状態。何かが割れたのでしょう、ガラスの破片もありました。
とても片づける気にならない惨状に取りあえずベッドの上だけ片づけました。
疲れ切った体を横たえてテレビを見ながら被災地の惨状に震えていました。
どんどん伝わってくる事実と頻繁な余震に眠くなるどころか殆ど朝までテレビを見ていました。


あんなに怖い瞬間からもう一年が経とうとしています。
今日はあの日と同じ金曜日。あの日からちょうど1年後の金曜日。
多くの人々の悲しみと多くの困難をもたらした大災害から1年。


あの震災で床に落ちたあと、私の部屋から一枚も飾られなくなった愛馬のパネル。
今度の日曜日、1年ぶりにそのパネルを飾りたいと思います。

前を向いて。上を向いて。