まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を長年楽しんでいます。
*画像等はクラブより使用許可を得て使わせて頂いています。

私の根っこ

2008年06月24日 18時57分54秒 | まさるの「この一頭」
私はこの時期に三年連続で書いている記事があります。
毎年書く位だから余程その思いは強いのでしょう…。


私は競馬場に1人で行ったときは、まず最初に馬頭観音でその日の全出走馬の無事を祈ります。
続いている習慣です。

競馬を始めて「憎い」と思った馬はこの馬が初めてだったかもしれません。
大好きなブルボンや神馬マックイーンの不滅の大記録を続けて破った事は、競馬に夢中になり出した私にはあまりにも衝撃的であり残酷でした。
憎むべき相手になりました。
以降、不信が続き全く勝てなくなった同馬の意地を見たのが最後の有馬記念3着の時。
あんなに憎くかった馬の応援どころか馬券まで持っていました。

そして二度目の天皇賞春の制覇に際し名アナ杉本清さんによって紡がれた「マックイーンもブルボンも恐らく喜んでいる事でしょう!」の名ゼリフに私の魂は射抜かれてしまいました。
私が彼にテレビ越しに語りかけたセリフと符合したからです。

結果としてその勝利により宝塚記念に出ざるを得なくなった訳ですが、私はそれでもなお、あの天皇賞を勝ってくれて本当に良かったと思っています。
種牡馬入り目前の彼を殺してしまう運命に繋がっていた勝利だったとしても、あの天皇賞を勝った事には意味を感じています。

私の『4角先頭で押し切れる馬が最も強い』という持論はマックとこの馬の走りを見て以来です。
そして馬頭観音にお参りに行くようになったのもこの馬の壮絶な最後を見て以来です。
どんなレースでも全馬無事にゴール板を駆け抜けて欲しい、この思いはこの馬から始まっていたのかもしれません。

この馬は気持ちで走るタイプの馬でした。
私の中で今でも走り続けている一頭なのです。