インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

完全失業率4.2% ~経済悪化で大海を漂う~

2008-09-30 19:25:02 | 経済
「日本の雇用情勢の悪化が鮮明になってきた。8月の有効求人倍率は0.86倍と前月を0.03ポイント下回り、2004年9月以来の水準まで低下した。8月の完全失業率は4.2%と前月より0.2ポイント上昇した。有効求人倍率はハローワークで職を求めている人1人あたりに何件の求人があるかを示す。8月は職探しをしている有効求職者数が1%増え、企業の求人数である有効求人が1.7%減り、倍率を押し下げた。1倍割れは9カ月連続となる」(日経ネットより)

 麻生総理大臣が「経済成長なくして財政再建なし」「日本経済は全治三年である」と日本経済は復活すると表明したが、現実は厳しく、悲観的である(マイナス思考)。

 完全失業率は4.2%だが、最初からあきらめて求職活動をしていない人(自分で頑張る?)は含まれていないため、実際はもっと高い。そもそも募集を出しているからといって雇うとは限らないし。

 日本の失業率は相場を動かさないが、米国の失業者率は影響し、6.1%(8月、5年ぶりの高水準)。リーマン倒産のことを考え、9月の雇用統計は悪化するように思われる。

 加えて、本日、「9月30日の東京市場で株価は大幅に4日続落した。大引けは前日比483円75銭安の1万1259円86銭。2005年6月9日以来、約3年4カ月ぶりの安値を付けた。米下院による金融安定化法案の否決をきっかけとし、29日のNYダウが過去最大の下げ幅を記録したことから、投資家の見切り売りが銀行や不動産、自動車など主力株中心に広がり、東証1部はほぼ全面安となった」(日経ネット)と経済環境はますます悪化しているようだ。

 株が下がる。銀行も貸してくれない。資本がないと、会社は設備投資ができない。法人営業は難しい。人材派遣サービスはいいかも。

 法人も個人と一緒で死にたくないから、自己保存の行動に出るだろう。収入が減ると節約をする。お金を外に出さない。高いものを買わない。外食をしないし、惣菜は買わない。自分で作る。取引先を減らすのだ。

 相手に与えるから、自分の所に回ってくるのが世の中。ケチが増えれば、状況は良くならない。苦しい状態でも、無理をして出血しなければならない。ただ全体でやらなければ意味がない。政府が音頭を取って、減税をやるわけだが、果たして状況が良くなるのか?

 普通の一企業より重要な役割を担うのが金融機関。リーマン・ブラザーズが潰れ、銀行株が下がる。金融機関が自己保存をやれば、これは会社に金が回るはずがなく、失業者が溢れるのは当然である。

 麻生内閣は全員を救えない。そもそも国家が全員を救えるはずがない。そんなものは、高度成長期の理想と幻想である。ドラえもん的な夢物語。漫画の読みすぎだ。

 一部の公務員や大企業のサラリーマンだけが大船に乗っており、あとはが来れば沈むやイカダに乗っている。流れ来る丸太棒(日払い)に掴んで漂っている人も大勢いる。

 失業者はただ何処か安定した船に入れてくれないかと、海の中を漂っているだけ。居心地のいい船は何処も定員オーバー。若くて技術ある有能なものだけは仲間に入れる。ただ、船の中では仕事が出来たものも、放り出されれば、無力。ただ無力を感じるだけ。一流大学を出ていようと、大企業で出世していようと、それが通じたのは船の中での出来事。

 明日は何処へ行くのか分からない。流れに身を任せる。
 なるようになるさ…と、インディオは海を快適に泳いでいたのであったが
 そろそろ疲れてきたのであった(溺死してしまうわい)

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