インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

本日で4月終了 …インディオが持っている本 2

2007-04-30 01:54:02 | 古代アメリカの資料
 次々に出てくるインディオ関連の本。
「お前は何でインディオの本をそんなに持っているのだ?」
 皆は、疑問に思われるだろう。
実は小生、インディオをテーマに「エンターテイメント小説(??)」を書いていたのだった(笑)。
作者はもちろん無名! が、自信はあった(…何を根拠に)。で、何度も版元に持ち込んだ(無謀にも、○○賞にもね)。が、どうしても世に出ん。なぜだ? 
断り方「もう少し修行を」(心の中)「んなもん、出しても、売れるわけねーだろ!(怒)」
まあ、今にして思えば、そうかも知れん。出版社も、一般人も、インディオやアフリカンなど関心を持たんだろう。ただ当人は、「絶対受ける!」と信じていた…(無邪気なインディオだ。趣味が違うと受けないのにね)。

まあいいや。小説書くのも、ブログを書くのも、根っこは一緒。
このインディオのブログが読まれなきゃ、小説だってねぇ

○『マヤ文明の謎』(1984)青木晴夫
 講談社現代新書 ¥660

 文は人なりというが、親切な人の文だなと思った(お顔写真もそんな感じ)。ティカル(超ヒーリングスポット?)での調査体験で始まり、生活や絵文字が丁寧に説明されている。最後の方(p204)で、こう語る。「…しかしアメリカ原住民のほとんどがアジアから移り住んだ人たちであることを思う時、過去のある時点では、我々のほうが近かった可能性がある。しかし地理的な距離よりもさらに重要だと思われるのは、文化上での類似である…」彼こそインディオ通信を作るべきだ。

○『アステカ文明の謎』(1979)~いけにえの祭り~ 高山智博
 講談社現代新書 ¥900

 5年前、古本屋で見つけて読んだ。読了後(読んでいる間もだが)、気分が悪くなった。
実に胸糞悪い本である(発禁処分にすべきだ!)。
正月に生贄Aの方法、成人の日に生贄Bの方法、節分に生贄C、お盆に生贄スーパーX…って感じなのがアステカ文明だが、それを詳しく解説している。いかに凄惨な世界であったかが良くわかる。
著者いわく(p154)、農耕民族でも生け贄的な儀式はやる。ただ、「鶏や羊の代わりに人間を生け贄にした点が特異なのだ」と言ってのけ、さらに(p173)「このようなことから彼らを簡単に野蛮で残酷な民族だという烙印を押してしまうのは早計すぎよう(理性ある現代人でも戦争で大量虐殺するのだ云々…)」とアステカに肩入れしているように見られた。最後のあとがきで、「腹切りが日本的美なら、生け贄はアステカ的美だ、これが理解できるか出来ないかは、価値観の問題だ、云々」で締め括られている。

う~ん、台の上で無理やり両手両足を押さえつけられて・・・・されるのが、美しいとは思えないのだが。
ただ悟ったインディオは、喜んで・・・・されたのかねぇ。

武士道は死ぬことなり。
インディオ道は生け贄になることなり。
ってか?



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