インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

助けてくれ~

2012-01-06 07:03:14 | 身の回り
  正月明けは患者が多かった(歯)。「二日間痛くて寝られんかった」とか刑事風のおっさんが泣き事を言っていた。非常に気持ちがよくわかるわけで、吾輩もさすがに痛み止めに手を出した(食べるどころか、生活に支障をきたす)。

 ロキソニン錠、フロモックス錠、副作用が気になるところだが、背に腹は代えられない(正露丸を噛み、アルコールで漬けてもあまり効かない)。別の歯もものすごく痛み出し、「まあ、いずれは過ぎ去るさ」と思いながらも、「ぎゃあ~~」と頬を抑えているのが現実である。

 拷問の中で、またまた妄想に思いが巡る。たかだか歯の一本(?)でこれだけ苦しいのなら、癌とかなら一体どのような苦しみなのだ? きっと「殺してくれ~」という苦しみの境地に違いない。麻薬だけが最後の救いなのか…。

 それにしても、体に激痛が走れば、日常生活が一変する。ゲートウエイどころではなく、精神論的な本ですら、読む気にもなれない。救いを求めて、宗教的なものにはすがり付くかもしれない。「助けて下さい、苦しみから救ってください」と念じるわけである。

 ぐだぐだ小難しい教義を並べるよりも、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と唱えれば救われる仏教が蔓延したのも、生きるということはとてつもなく苦しみに満ちているということであり、人間は宗教なくして生きていけないということか。

 現代人は甘すぎるのだろう。