福島原発事故が起こった時に一冊の本を読みました。
「第二次世界大戦終戦間際の昭和20年8月9日に、長崎で原爆が投下されたときの話です。爆心地1.4キロにある病院の従業員と入院患者の計約70名は、何と被爆したにもかかわらず、放射能の被害に遭うことなく全員が生き延びたのです。その中心に秋月辰一郎という医師の存在がありました。この秋月医師が推進した自然食というのは、玄米と味噌、そして塩をしっかり摂り、白砂糖をやめることでした。」 (以上、放射能汚染から命を守る最強の知恵、から抜粋。)
放射線が何故身体に悪いかというと、多分、人の生命の基礎放射エネルギー(6500オングストローム)を急激に引き下げてしまうからでしょう。放射値が低いために身体に良くないとされている、コーヒー・紅茶・チョコレート・ジャム・白パンなど、これらは嗜好品ですから、それほど一度に大量に摂取するものではありませんから、少しぐらいであれば、身体の復元力によってすぐに害を及ぼすほどのものにはならないのだろうと思います。ところが放射線は強いので、身体に浴びてしまうと、身体内で情報処理ができずに、一方的に生命の放射力が奪われてしまう。その浴びる量によって放射力が一定の数値を下回ってしまった時に死に至る、という事になってしまうのだと思われます。
ところが、放射能に打ち勝つ食品が三つある、それが玄米・味噌・塩だと言う事です。これらの食品が、体の放射力を高めるからだと考える事ができます。人の放射力を高める作用を及ぼすのが良い食品(穀物・生野菜・新鮮な魚介類)であるとするならば、それを提供するのが農業に従事するものの努めでしょうし、良い社会作りに貢献するという、将にそこに農業者としての使命があるはずです。
命溢れた玄米、天然醸造された添加物の無い味噌、天然塩、勿論探せばあるものですが、気軽にスーパーで購入できるわけではありません。農業も経済活動ですから、農産物の内容よりも効率的な経済効果を考える。利潤をまず最初に考えるのであって、他人の命や健康を考えるわけではありません。寂しい話なのですが、農家も又経済という社会の中で生計を営んでいるわけですから、あるていどは止むを得ないという気持ちも良く解ります。しかしながら、今後は、ますます食の安全性が問われる時代になっていくでしょう。何時までも農薬・化成肥料を使った効率農業を続けていたのでは、TPPが実施され窓口が開放されたときに生き残っていける農家はごく少数でしょう。世の中が求めるものを提供できない産業は消えていくしかない運命です。農業も例外ではないでしょう。
私がこれからやって行きたいと思っているのが「味噌作り」です。米も作りたいですが、現状では田んぼを買うのも借りるのも無理なので、できる可能性があるのが、味噌作りです。原料の豆づくりに拘り、良い麹・塩・水を使って丁寧に仕込む。放射力三万オングストロームの味噌を目指すのが、これからの目標です。薬膳的な効果のある味噌を目指すのであれば、一万あれば十分だと思います。丁寧に仕込む事によって可能でしょう。それを如何に三万まで引き上げるのかが、今後の課題です。一口食べれば、その人のあらゆるネガティブな思考を打ち消し、人間性をも高めてしまう、そんな味噌ができたら凄いと思いませんか? そのとき、宇宙の根源的なパワーである愛の結晶になるはずです。