想像していた以上に清潔で、設備も整った施設であり、設備だった。病院施設も整えられ、浴場など歴史のある市井の銭湯より清潔で立派に見えた。人権に配慮された現代の刑務所は私が想像していたよりずっと立派なものだった!?
本日(9月29日)、札幌刑務所では「第34回北海道矯正展」が開催された。私が矯正展に行ってみようと思い立った動機は、矯正展のイベントにシンガーソングライターの半﨑美子が出演すると知って、一度半﨑美子のステージを聴いてみたいと思っていたので駆け付けた。(半﨑美子のステージについては明日レポする)
矯正展そのものは、札幌刑務所をはじめ道内各地の刑務所で製品化されたものを安価で提供するのがメインの行事である。その矯正展のイベントの一つとして札幌刑務所の内部見学が設けられていたので、何にでも興味を抱く私としては見逃す手はないと見学することにした。
私同様、やはり普段は見ることのできない塀の内側を見たいと思う人が多かったようだ。3~40名がグループとなって、いくつもいくつものグループが編成されて施設内の見学会が行われた。そしてやはり普段は立ち入れないところだけに、写真撮影が厳禁となるなどいろいろと制約もあり、緊張しながら塀の内側を見て回った。
(写真撮影は厳禁だったので、この投稿ではウェブ上に掲載されている写真を拝借した)
※ 受刑者居住棟の廊下の様子です。
※ 受刑者の居住室です。4~6名が同室となるということです。
見せていただいたところは、◇受刑者の居住室、◇共同浴場、◇洋裁、金工、木工などの作業室、◇食堂&食事の内容、◇医療施設、などであった。これらの施設設備を見て回った印象を一言で表せば、「想像していた以上に清潔で、暮らし良い環境に見えた」ということだ。居住室にはテレビが配置され、時間帯によってチャンネルは自由だという。また、浴場は入浴の仕方に制限があるらしいが、一見したところ温泉の大浴場と見紛うばかりであったし、医療施設はあらゆる病気に対応できる設備が整っているということだった。
※ 共同浴場の様子です。
※ 木工製品を制作する工場です。(私たちが見学した際は製品はありませんでした)
各作業室はそれぞれ事故が起きないような配慮がなされた中で、受刑者の作業訓練が行われるような配慮がなされているように見えた。
短い時間であったが、現代日本の刑務所の実状を垣間見た思いだった。そして感じさせられたことは、いくら罪を犯した受刑者といえども、塀の中においても人間らしい生活は保障されているんだなぁ、というある意味当たり前の感想を抱いた私だった。
※ 矯正展のメインはこちらで、道内各地の刑務所で生産されたものが即売されていました。
※ 刑務所の製品ばかりでなく、受刑者の矯正に関わる関係所のブースや飲食関係のブースもたくさん並んでいました。
衣食住付きで、ホームレスなどよりはよっぽど快適なのではと思われました。医療設備の充実ぶりも印象的でした。
これならホームレスなどよりはよほど良い環境なのでは?と思いますし、入退所を繰り返す老人がいるというのも分かるような気がしてしまいます。
新鮮なショックでした。
冗談でなく、そう思って、軽犯罪の累犯を重ねる老人が多いそうです。