田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 14 昔ながらのお風呂屋さん発見!

2014-10-27 15:28:21 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 八軒には昭和の香りがぷんぷんするような懐かしいお風呂屋さん(銭湯)があった!今や残り少なくなったといわれる銭湯だが、時代の波に抗いながら懸命に闘っているように見えた。

           

 銭湯? そんなに珍しくはないだろう、と言われる方もいるかとは思うが、いわゆる今流行りのスーパー銭湯ではなく、昔からあるような銭湯はもはや消えつつある存在と云えるのではないだろうか?そんな昔風の装いのままの銭湯を八軒地区の住宅街で発見したのだ!
 その名もそのものずばり「八軒湯」(八軒5条東1丁目)という。

           
  

    
 その外見はテレビドラマで一世を風靡した「時間ですよ!」に登場する「松の湯」を彷彿させるような外見だった。
 外壁の上部には「ラドン風呂♨八軒湯」と大書されていた。
 そして入口にはちょっと時代がかった暖簾がかかり、ちょっと中を覗かせてもらうとやはり時代を感じさせる営業案内の札がかかっていた。

          

 内部もかなりレトロ感いっぱいのようだ。
 帰宅してから、ウェブ上を探ると内部を写した写真が公開されていたので、拝借することにする。
 下駄箱、そして籐で編んだ脱衣籠、さらに時代がかった按摩器と完璧である。

          

          

 建物の裏に回ると、大きな小屋があり、そこには燃料となる薪や廃材が山積みされていた。ちょうど主人らしい人がいたので「お風呂の燃料ですか?」と伺ったところ「そうだ」との答えが返ってきた。
 ご主人はかなり高齢のように見えた。おそらくご婦人と「自分たちが元気なうちは頑張ろうよ」と話し合っているのかもしれない。

          

 時代の波には抗えず街の風景が変わっていくのは(いや、八軒湯がなくなっていくということを言っているのではない!)いかしかたない面もあるが、近代化された住宅街の中にこうした光景を目にすると、なぜかホッと気が和むのも正直な心境である。
 感傷に浸っているだけでは問題解決にはならないのだが…。


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6 コメント

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Re:学生時代 (田舎おじさん)
2014-11-02 21:39:51
 出ちゃっ太さん、コメントありがとうございます。
 私や、出ちゃっ太さん(一時代後になりますが)の学生時代はどのお風呂屋さんも薪が主だったのではないでしようかね?木材が割高となって重油に切り替えるところが出てきたものと思われますよ。

 あのチクチクした敷物は、おそらくタワシなどと同じ素材の椰子の繊維を編み込んだものじゃないでしょうかね…。
 あゝ、あのチクチクした感触を思い出しますねぇ。
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学生時代 (おなら出ちゃっ太)
2014-11-01 16:38:12
戦闘に、いや、銭湯のお世話になったのは高校生のころ、下宿時代ですね。
あのころでも薪ではなかった…と思いますが、まあ裏に回ったことはありませんが。

トコロデ。
洗い場の出入り口にあった足ふきシート、ちくちくした感触の固いのは何だったのか?


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鳥見人さんへ (田舎おじさん)
2014-10-28 20:46:22
 鳥見人さん、コメントありがとうございます。
 私は田舎出身のため、子ども時代は家風呂でしたが、私も大学時代には銭湯に通っていましたので、ほんとうに懐かしさをおぼえました。
 
 そして、ここの「八軒湯」は薪で湯を沸かしていたようですが、それも廃材のようなものも多く、燃料代もできるだけ抑える努力をしているようでしたね。
 面白かったのは、近くの主人の友人のような方が、廃材の中から何か工作をするのか役に立ちそうな廃材を譲り受けていた場面でした。
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Re:教科書どおりの完璧な銭湯 (田舎おじさん)
2014-10-28 20:40:09
 あさぎさん、コメントありがとうございました。
 完璧な銭湯ならぬ、完璧な情景描写ですね。お見事です!!
 実は掲載しませんでしたが、私が辿り着いた「八軒湯」の写真にはちゃんとケロリンの湯桶もありました。湯船もあさぎさんがイメージした通りの湯船でした。
 あまりにも描写が完璧すぎて、読みながら思わず爆笑してしまいました。
 楽しませていただきありがとうございます。
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Unknown (なまけ者鳥見人)
2014-10-27 21:04:18
私も学生時代にはお世話になりましたが、本当に少なくなりましたね。(値段もかなり上がりましたし)
私の学生時代でも「今日はいつものところが休みだから、あっちへ行くか」ってどっちも歩いて行ける圏内に数件ありましたし、自分の部屋は寒く、銭湯は身体から暖まりますものね。
ところで、ここは薪なのですね。
重油のところが多いと聞いたので。
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教科書どおりの完璧な銭湯 (あさぎ)
2014-10-27 18:29:23
田舎おじ様、こんにちは。
またまた琴線に触れる風景がありましたね。
完璧とまで云えるフルセットの装備品。
暖簾に引き戸の玄関、玄関内にある観葉植物、ケロリンの湯桶と同じ色の営業案内板、営業時間を何回も直したであろう手書き、下駄箱の木札、藤で編んだ脱衣籠、番台、番台横からチラッと見える女湯、ショーケース式の冷蔵庫で売っているパイゲンC、常連の頑固おやじ、時に入れ墨をした〇ーさん、指圧部分を布でくるんだ年代ものの按摩器、按摩器と同色の赤いレザーのソファー、ソファーにのっている煤けた座布団、フローリングの上に敷いているござ状のシート、ケロリンの黄色い湯桶、湯船の後ろに書かれている富士山、
細かいタイルの床、手押し式のカラン、おとうさんもう上がるからねという仕切り越しのおかあさんの呼びかけ、お風呂の燃料となる薪。
う~ん、どれをとっても完璧すぎる。まさにそこは、昭和そのものではないですか。懐かしすぎてうるうるしてしまいます。ある意味いい時代だった。人間が人間らしくみんな必死で生きていた...そんな気がします。
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