ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

3月11日の東北関東大震災による個人的な“被害”の報告です

2011年05月10日 | 日記
 2011年3月11日午後3時ごろに起きた東北関東大震災(東日本大震災)から早くも2カ月が経とうとしていています。テレビニュースなどの画面で見る被災地の状況を見ると、まだ言葉になりません。仙台市に住む知人が、ボランティアとして被災地の片付けを手伝った時の感想からも、被災地での復旧があまり進んでいないことが分かります。

 以下、被災地に比べると、ささやか過ぎる話で恐縮です。実は、あの日に大震災によるに被害は、当方にもいくらかありました。元々、整理整頓ができないために、“資料”があちこちに積んでありました。この“資料”と称していた未整理物を中心に、あちこちで崩れ、音楽用コンパクトディスク(CD)などが破損しました。音楽CDを本箱の上部に入れていたため、地震の揺れで落下し、プラスチックケースが破損し、中身が傷つきました。

 しかし、本当の実害は“資料”と称していた未整理物の山を、「いくらかは片付けるように」と、家族から厳命を受けたことです。始めてみると、かなりの作業量になりました。

 パソコンの記録メディアを処分せざるを得なくなりました。
 3.5インチフロッピーデスク(FD)が大量に見つかりました。お見せできるのは、未使用のFDです。



 1980年代後半以降に、使っていたFDに記録された文字データは諦めました。全部廃棄です。パソコンのOS(オペレーション・システム)はWindouws95と同98の時代のようです。実は、歴史的な資料として5インチFDは、どこかに保管してあります。確か、8インチFDもどこかに保管してありはずです。

 MOディスク(マグネティク・オプティカル・ディスク、光磁気ディスク)もいくつか出てきました。これを読み出す駆動装置(ドライブ)が無いので、廃棄しました。この中には、貴重な画像データがいくつか入っていましたが、諦めました。

 長年、放置してあったCD-ROM(読み出し専用のコンパクト・ディスク)もかなり崩れ降ちました。



 1990年代後半にCD-ROMの中身を紹介する“書評”のような仕事を余技として引き受けていた時のものでした。当時は、書店などの片隅に、CD-ROM売り場があり、ある程度流通しました。当時としての大容量の画像データや動画などを、初めて簡単に取り扱えるようになった時代でした。

 このCD-ROMは、パソコンのOS(オペレーション・システム)がWindouws95と同98の時代のものです。現在、持っているパソコンはOSがWindouwsXPや同VISTAです。これでは「エラー表示」になって読めないようです。

 最近、某大学院の学生と話をした時に、全員がパソコンの記録メディアとしてのFDを知りませんでした。最近のPCにはFDドライブが付いていません。ここで困ったのは、HDD(ハード・ディスク駆動装置)の読み出し・書き込みの原理の説明の仕方です。円盤状の記録メディアにランダムアクセスによって書き込む原理を説明しても、具体像が頭の中に浮かばないようです。

 音楽用のCDを知らない学生もいます。音楽用のレコード(LPなど)を知らない学生が普通なので、レコード針で音楽データを読み出すイメージが、学生の頭の中に浮かばないのです。こうなると、HDDの読み出し・書き込みの原理の説明は至難の業になります。その半面、USBメモリー(ユーエスビーメモリー、英語ではUSB flash drive)などのデータの記録の原理を知っている学生もあまりいません。USBメモリーは、記録素子としてフラッシュメモリーを用いています。この読み出し・書き込みの原理の説明も難しいのです。

 パソコンに使われている記録メディアをあれこれと考えていると、片付けは進みません。ここ約30年間のパソコンを支える技術の進歩、イノベーションをあれこれ考えています。時が経つ早さを実感しています。