ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

佐久市の佐久荒船高原は初夏のような強い日差しを浴びて暑いです

2011年05月22日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置し、群馬県との県境に接する佐久荒船高原は、関東と同様に夏のような熱い日になりました。佐久荒船高原では、いろいろな山野草が咲き、アゲハチョウなどのチョウ(蝶)やアブなどが蜜を求めて花にとまります。野鳥も縄張りを主張するためのさえずりに励みます。

 本格的な春の到来が遅れた今年は、5月下旬に入って、サクラソウがやっとあちこちで咲き始めました。雑木林の中に差し込む木漏れ日を受けて、サクラソウの花はピンク色が鮮やかです。特に、日が高くなって陽光が射して花が開くと、群生している個所ではその一帯がピンク色の絨毯(じゅうたん)のようになります。





 ある林の奥では、他の野草と競いながら、サクラソウの花が数輪ずつ点々と咲いています。すぐに他の草陰になりそうな感じです。

 ニリンソウも日が射すと花を開き、存在感を示します。以前は辺り一面がニリンソウという場所がいくつもあったのですが、最近は群生地が減りました。湧き水の側に群生地がありました。



 ニリンソウの花が風に揺れて、きれいです。ニリンソウの名の通りに、花が2輪そろって出ています。

 今回残念だったことは、サクラソウなどの山野草の盗掘が目立つことです。林のあちこちに山野草をとった穴が開いています。困ったものです。標高の高い山の環境だからこそ、毎年咲くのだと思います。

 遅れていたスミレもあちこちに咲いています。早く咲くニオイスミレが薄いフジ色の花を見せてくれます。



 数種類のスミレが林の地面のあちこちを覆っています。その木漏れ日が入る林には、シジュウカラやヒガラ、コガラ、ホウジロなどのお馴染みの野鳥たちがよく鳴いています。

 佐久荒船高原は春霞のため、浅間山や妙義山、八ヶ岳連峰などがよくみえません。妙義山がいくらかはみえる時間帯があり、撮影してみました。

 佐久荒船高原と妙義山の間にある一連の低山は木々の緑が濃くなり、夏景色になり始めています。



 佐久荒船高原では現在、毎年訪れる春らしい風景が広がっています。何回経験しても、毎回、初春から春への変化は、日本の春の良さを再認識させてくれます。日本の四季の移り変わりの良さは、何ものにも代え難いものです。