ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

佐久市の佐久荒船高原にもやっと春が来ました

2010年05月16日 | 佐久荒船高原便り
 5月15日は寒気の高気圧に覆われたため、冬の快晴時のような透明感ある快晴になりました。冷気で春の霞がないため、空が澄んで青く、遠くの八ヶ岳連峰がくっきりと見えました。

 八ヶ岳の中で、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳は山頂に筋状の雪が残っていてきれいです(向かって右から左に天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳です)。



 その麓は新緑を深めているようです。少し離れた右側(北東側)に見える蓼科山は丸い山頂の残雪が白いベレー帽をかぶったように見えます。夏の野草がもう芽生えていることでしょう。
 
 空気が澄んでいるため、八ヶ岳の左側(南側)には南アルプスの北岳まで見えます。残念ながら、富士山は見えませんでした。夕方に条件がいいと、富士山のシルエットが見えることがありました。

 眺望のいい場所に移動すると、白い尾根が続く北アルプスの山々が遠くに見えます。手前の山並みの間から、遠くの北アルプスが白い屏風のように並んでいます。



 長野県の大町市から白馬村の奥の山々が見えていると思います。山頂の形が特徴的な槍ヶ岳が見えるので、北アルプスだと分かりました。信州は山々に囲まれた町々が点在することが実感できます。

 近くの浅間山の山頂も雪がほとんど無くなっていました。4月末には山頂付近にはまだ筋状の残雪があり、山頂の山肌の凹凸がよく分かりました。約2週間で、春モードから夏モードに切り替わりました。

 佐久市の東側にある佐久荒船高原の向かい側の荒船山は、山頂の岩付近まで新緑に染まり始めました。特異な岩のすぐ下まで、木々の新緑が迫っています。若草色の中に白い桜が咲き、アクセントになったモザイク状の新緑です。

 山の中では、桜が咲くと当たり前ですが、この木は桜だと気が付きます。桜の木は山の中にこんなに多いあるのだと毎年、驚かされます。種類がいくつかあり、花期が少しずつ違います。花がピンクのもの、白いもの、濃いピンクなど様々です。桜の木の大小もかなり違います。古木と若木が適度に混じっています。

 咲き終わった富士桜の木に、ヒガラが数羽来ていました。



 富士桜は小さな花がたくさん咲く桜です。梢から梢にせわしげに動き続けます。かなり長時間いました。カケスも時々来ていました。

 桜の蕾(つぼみ)が好物のウソは、桜が花開く早春に、10羽ぐらいの群れが時々現れます。雄の胸のオレンジ色が鮮やかなきれいな野鳥です。一般的には、ウソは夏場は1500メートルぐらいの高山帯に住んでいます。荒船高原は標高が1100メートルぐらいあるため、本来は高山帯に住むウソが定住しているようです。

 今年は桜の開花時期がずれたため、ウソの群れには出会えませんでした。運が良ければ、早春の早朝に低木の梢に何羽か止まっていることがあります。でも、独特の鳴き声は時々するため、近くに何羽かいるようです。