ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

今年も桜草が咲きました

2010年04月10日 | 季節の移ろい
 このブログは、桜草の群生地に行った話から始まります。
 4月9日早朝、埼玉県さいたま市桜区の「田島ヶ原サクラソウ自生地」に行ってきました。清楚なピンク色の桜草が荒川の河川敷に今年も咲いていました。桜草は群生しているため、遠目には濃いピンクの絨毯(じゅうたん)に見えます。



 桜草は本来、深山の林間の湿地などで咲きます。この種が流れ出して川沿いに流れ下って下流に自生地をつくりました。

 江戸時代は荒川下流の河川敷に有名な自生地がいくつかあったそうです。その一つが東京都北区の浮間ケ原桜草圃場(ほじょう、都立浮間公園内)だそうです。江戸時代には、可憐な桜草は園芸植物として改良され、いろいろな種類の桜草が生まれたそうです。気温が上がって春を感じさせるころに咲くのが好印象を与えるような気がします。

 桜草は元々、深山の林間に密かに咲き、種をつけ、その後に地上部分は枯れて静かに冬を迎えます。5月初めには、深山で密やかに咲く桜草をこのブログでご紹介する計画です。さて、このブログは、桜草のように下流に“種”が流れ着き、しっかりと根付いて咲き始めたイノベーター(起業家、変革者)にお会いした時の感想を書き続けていきたいと考えて始めました。ある目標実現のために、戦略を立て戦術を考えて汗をかいている実務者にお目にかかった時に書くつもりです。これによって、努力する人が持つ何かを考えたいと思います。これまでの仕事の流れから、起業家の方にお時間をいただくことが可能な内に、感じたことを書いてみる予定です。

 イノベーターは多くはいますが、皆さん多忙です。そんなに頻繁にお時間をいただけるとは限りません。このため、ブログとして書き続けるために、季節の移ろいの話題も提供します。この二つのテーマの比率がどうなるかは予測できませんが、読んで楽しい話を載せるように心がけます。

 さて、田島ヶ原サクラソウ自生地は、荒川の秋ケ瀬公園(あきがせこうえん、県営公園)の一番下流側にあります。さいたま市と志木市を結ぶ秋ケ瀬橋のすぐ側です。この自生地は特別天然記念物に指定されています。江戸時代から桜草の名勝地として人々に親しまれてきたそうです。数10台分の駐車場があります。見ごろは、4月中旬までです。黄緑色の花のノウルシなどが成長すると、その陰に隠れてしまい、桜草が見えなくなるようです。

 桜草は周囲の野草が成長するまでに、花を精一杯咲かせ、種をつける準備をして姿を隠します。

 自生地は早朝で人が少ないため、シジュウカラがよく鳴いていました。ヒヨドリが梢を行き来し、ムクドリが野原に降りて何かを食べています。キジは遠くで鳴きます。モズとカシラダカのペアを見ました。カシラダカは駐車場に設けられた仕切り内の桜の木の周りの藪から出入りしていました。巣作りなのかどうかは分かりません。