ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

仁和寺の御室桜は満開でした

2010年04月15日 | 旅行
 先日、京都の桜を楽しんできました。満開の桜などの日本の春らしい原風景に接し、四季の移ろいがはっきりしてる日本に生まれてよかったと思いました。

 4月12日に平野神社、仁和寺、竜安寺、妙心寺と京都の洛西を訪ねました。
 午前から生憎の雨でした。最初に北野天満宮に行き、ここを通り抜けて平野神社に向かいました。平野神社は桜の名木が並び、3月末から4月いっぱいまで次々と豪華な感じの桜が咲く名所です。

 12日は「白雲桜」(はくうんざくら)が満開でした。気品のある白い花びらが手まりのように丸く集まって咲く、存在感あふれる桜でした。

 仁和寺は「御室桜」(おむろざくら)が満開でした。多くの観光客が見ごろの桜を目当てにひっきりなしに訪れます。この桜は、JR東海のCM「そうだ京都、行こう」が今年取り上げた遅咲きの桜です。里桜の一種の御室桜は木の高さが低く、花の位置が目線の高さで見やすい点も親しみが持てました。
 
 桜の名所として有名な醍醐寺、知恩院と円山公園周辺のソメイヨシノなどの桜の開花時期に対して、御室桜は遅咲きであるため、4月中旬は集客効果が抜群に高いようです。主役登場の時期をずらすことで、京都の桜見物を長く成り立たせる観光戦略が自然とできているところに京都のすごさを感じました。

 竜安寺は有名な石庭の壁の外側に見事なしだれ桜が植えられていることを、今回初めて知りました。

 何回行ってもさまざまな見ごろが用意されている訳です。でも一番美しいと感じたのは、寺を囲む背景の低山に桜やツツジが咲いている春の風景でした。鏡容池(きょうようち)を回る帰り道側から見ることができる絶景です。

 多くの寺が集まってる妙心寺の中の小道は、昔の時代を強く感じさせます。各お寺の入り口の前に、乗用車が止まっていなければ、江戸時代にタイムスリップした感じがします。お庭が有名な退蔵院では、紅しだれなどの桜が花びらを落とし始めていました。観光客が比較的少なく、落ち着いた感じでした。「ツツジの見ごろの時期にまた来よう」と感じました。

 どの観光地も年配の女性客と外国人の観光客が多かったのが印象に残りました。60歳以上と推定される女性のグループが次々と現れます。元気のない夫を残し、気の合う仲間と観光を楽しんでいました。外国人では中国人や韓国人が多いように、話す言葉から感じました。ロシア人も多く、経済成長が著しいBRICsの一端を感じました。どちらかと言えば円高なのに、日本での観光費用の高さを気にしていない様子です。タクシーの運転手の方も、「最近は中国人の観光客が多い」と言っていました。行き先の聞き取りに苦労しているそうです。