◆◆今週のことば
誰も褒めてくれなくても、神様は一番高いところでいつも貴女を見ていてくださる。
株式会社フジイチ 取締役専務 藤田桂津巴
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(32ページ「我が師の恩」)
◆◆オンリーワン経営
今回のオンリーワン経営は、「KISS(キス)」の法則です。
マーケティングやWEBの専門用語で、「Keep It Simple and Stupid」のイニシャルを取ったもの。
「とにかく、愚直なまでにシンプルにする」という意味で、設計等の方針やコンセプトに有効な考え方と言われています。
大規模で複雑なものにしてしまうより、簡単で単純で小さなものを作ったほうが、コストが低く、性能も高く、後々の仕様変更にも耐え、高い信頼性を確保できる等の利点を生みます。
たとえば家電製品において、優れた技術をたくさん取り入れた多機能商品が意外と売れない商品であったりします。
多機能が逆に複雑にしてしまい、かえって顧客のニーズにそぐわないからです。
「この商品の最大の売りは何か」
「我が社の最も得意とするものは何か」
このことが基本戦略となるような経営を行なうことが大切です。
本質を見極め、愚直なまでにシンプルに徹する。
どうやら、成功の秘訣はこのあたりにあるようです。
その「愚直なまでにシンプル」な経営をされている企業として、群馬県高崎市の「有限会社中里スプリング製作所」を紹介します。
この企業は文字どおり、スプリングの「はずむ技術」に特化。
「ばね」のプロとして、さまざまな取り組みを行なっています。
同社のホームページには次の言葉があります。
「金属のはずむ力(弾性)を生かしたバネ。
身近な家庭用品や自動車、パソコン、さらにハイテク機器や医療機器まで様々な分野で生活や産業に密着しています。
わたしたち中里スプリング製作所は長い間、ばねに関する多様な取り組みを試みてきました。
(中略)
どの製品も生活をウキウキと楽しく、わくわくと夢を膨らませるための製品であることが基本。
だから、小さなばね一つでも、私たちがめざしているのは『はずむ技術』です」
一読するだけで、心まで“はずんで”しまいそうですね。
同社の主力商品を「バネ」に特化し、さらにウキウキ、わくわくするような「楽しさ」を追求しているのです。
そのなかには、ニューマテリアル(新素材)を使った高性能ばね、医療用クリップなどの実用的なものから、純金ばね、ばねのイヤリングといったものまであり、常識にとらわれない、遊び心に満ち溢れている様子がよくわかります。
毎月末には「夢会議」が行なわれ、社員と会社の夢について自由に話し、新しい仕事、新しいアイデアについて、どんどん発表。
経営者の中里良一氏の夢は、「日本一楽しい会社、町工場」をつくること。
その夢の実現のためには、「ウキウキ、わくわく」ははずせません。
「ばね」と「ウキウキ・わくわく感」、すなわち「はずむ技術」こそが、同社のKISSなのです。
「本質を見極めて、とにかく、愚直なまでにシンプルに」
オンリーワン経営には欠かせない、キーワードではないでしょうか。
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(46~47ページ「オンリーワン経営」)
誰も褒めてくれなくても、神様は一番高いところでいつも貴女を見ていてくださる。
株式会社フジイチ 取締役専務 藤田桂津巴
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(32ページ「我が師の恩」)
◆◆オンリーワン経営
今回のオンリーワン経営は、「KISS(キス)」の法則です。
マーケティングやWEBの専門用語で、「Keep It Simple and Stupid」のイニシャルを取ったもの。
「とにかく、愚直なまでにシンプルにする」という意味で、設計等の方針やコンセプトに有効な考え方と言われています。
大規模で複雑なものにしてしまうより、簡単で単純で小さなものを作ったほうが、コストが低く、性能も高く、後々の仕様変更にも耐え、高い信頼性を確保できる等の利点を生みます。
たとえば家電製品において、優れた技術をたくさん取り入れた多機能商品が意外と売れない商品であったりします。
多機能が逆に複雑にしてしまい、かえって顧客のニーズにそぐわないからです。
「この商品の最大の売りは何か」
「我が社の最も得意とするものは何か」
このことが基本戦略となるような経営を行なうことが大切です。
本質を見極め、愚直なまでにシンプルに徹する。
どうやら、成功の秘訣はこのあたりにあるようです。
その「愚直なまでにシンプル」な経営をされている企業として、群馬県高崎市の「有限会社中里スプリング製作所」を紹介します。
この企業は文字どおり、スプリングの「はずむ技術」に特化。
「ばね」のプロとして、さまざまな取り組みを行なっています。
同社のホームページには次の言葉があります。
「金属のはずむ力(弾性)を生かしたバネ。
身近な家庭用品や自動車、パソコン、さらにハイテク機器や医療機器まで様々な分野で生活や産業に密着しています。
わたしたち中里スプリング製作所は長い間、ばねに関する多様な取り組みを試みてきました。
(中略)
どの製品も生活をウキウキと楽しく、わくわくと夢を膨らませるための製品であることが基本。
だから、小さなばね一つでも、私たちがめざしているのは『はずむ技術』です」
一読するだけで、心まで“はずんで”しまいそうですね。
同社の主力商品を「バネ」に特化し、さらにウキウキ、わくわくするような「楽しさ」を追求しているのです。
そのなかには、ニューマテリアル(新素材)を使った高性能ばね、医療用クリップなどの実用的なものから、純金ばね、ばねのイヤリングといったものまであり、常識にとらわれない、遊び心に満ち溢れている様子がよくわかります。
毎月末には「夢会議」が行なわれ、社員と会社の夢について自由に話し、新しい仕事、新しいアイデアについて、どんどん発表。
経営者の中里良一氏の夢は、「日本一楽しい会社、町工場」をつくること。
その夢の実現のためには、「ウキウキ、わくわく」ははずせません。
「ばね」と「ウキウキ・わくわく感」、すなわち「はずむ技術」こそが、同社のKISSなのです。
「本質を見極めて、とにかく、愚直なまでにシンプルに」
オンリーワン経営には欠かせない、キーワードではないでしょうか。
★関連記事は、月刊「理念と経営」5月号に掲載されています。
(46~47ページ「オンリーワン経営」)