AKira Manabe ブンブン日記

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“山開き”ではなく“お山開き”

2013-07-02 01:02:49 | Weblog
◆◆お山開き

富士山が世界遺産に登録されたこともあるのでしょうか。今朝は富士山の山開きのニュースをどこも流していました。


しかし、私の山開きは地元の山である霊峰石鎚山です。

富士山は山開きといいますが、石鎚山は霊峰ですから地元では、山開きに“お”をつけて、お山開きといいます。

何故なのか…理由はわかりません。


実は石鎚山はマルブンと縁のある山で、創業者文吉の妻 ダイさんの生れ故郷です。

また、私が子供の時には毎年のお山開きの期間である7月1日から10日まで、家は簡易旅館となり、食堂の前には特設の台を出して土産物を並べて販売していました。

忙しい土曜・日曜は、私たち子供も駆り出され、土産物販売を手伝います。


子供部屋は旅館に代わるため、私たちは納屋の部屋に勉強机やベットを持って移動します。

家のお風呂は、お客さま優先で家族が入れるのは一番最後でした。
(汚くて入るのが嫌でしたよ)


当時のマルブンにとっては一年で一番の稼ぎ時でした。



しかし、子供だった私は一番嫌な時でもありました。

私が商売人嫌いになったのは、この時期があったからなのです。



◆◆徳を積む

私が小松に帰ってきて、マルブンをリニューアルしてすごく繁盛して、いい気になっていたころの話です。


夜、一人のお坊さんがご来店しました。

そのお坊さんは修行に愛媛に来ている方でした。

新居浜から小松まで歩いてこられて、お寺に行き、マルブンでご飯を食べて帰っていました。


このお坊さんが当時の店長に…

「このお店は流行っているね。このお店が流行っているのは、先祖がお遍路さんやお登りさん(石鎚山にお山開きにお参りで登る人)を大事にしてきたからだよ。先祖が徳を積んでいるんだよ。」

そう、オーナーに言っておきなさいと言われました。
当時のお店は、お遍路いなくて、お山開きの季節ではなかったです。


店長が…

「何でわかるんですか?」と聴くと

お坊さんは…

「今は修行中だから、普段は見えないことや感じないことがわかるんだよ。だってここの神棚には神様が座ってるよ。めったに座らないんだよ」

と言われたので、すごく印象に残っています。


そうか、私の力だけじゃないんだ。

先祖が徳を積んだからなんだ。と根拠はないのですが、しみじみとそう感じたことを覚えています。

徳を積むことが大事と言われていますが、私も子供や孫のために徳を積みたいと思うようになりました。


さぁ!お山開きの7月です。

石鎚のお山から神さんが降りてこられます。

マルブンにとって運勢の良くなる月ですよ。

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