〈第16回まろうど社 大阪城夜桜会のお知らせ〉
寒い冬でした。4月に入ってようやく桜が開花したものの、朝夕の冷え込みは厳しいものがあります。
恒例となっているまろうど社の大阪城夜桜会は今年も開催します。4月11日(月)です。
今年のアトラクションは、小劇場系の女優であるわたしの姪っ子(小野愛寿香)が仲間(一明一人さん、大塚宣明さん)とともに、寸劇を展開してくれます。
彼女たちの劇は、現在の関西小劇場系のもっともアクティブな面を見せてくれます。出し物は「ジャムコント」。花見に参加したひとからお題を書いてもらい、それをシャッフルして即席で劇をしたてていく、というものです。わたしはつねづね感心するのですが、彼女たちが展開している劇は、毒をはらみながら、2010年代に関西が生み出すドラマツルギーの最前線をよく表象していると思います。こうした即興劇は繰り返し展開しているもので、その塾度も高いものです。
今年も、まろうど社の花見「大阪城夜桜会」のシーズンがめぐってきました。
今回で16回目となります。3月11日に発生した東日本大震災の被害を思う時、この夜桜会が、阪神大震災で被災したわたしを励まそうと友人たちが震災が起きた年の4月に大阪城で催してくれたことが始まりであり、その友情に応えるために翌年からまろうど社主宰で続けていることを思い出しました。つまりこの夜桜会は当初から鎮魂の意味も深かったのです。
11日(月)午後6時から午後10時ぐらいまでしています。劇(ジャムコント)は、午後8時から始まります。30分を予定しています。ご期待ください。
開催場所はいつものごとく、大阪城西の丸庭園入口近くの芝生の上でします。
会は誰でも参加できます。参加は無料です。ただ、ひとつだけルールがあります。参加するひと人すべて、自己紹介をしていただくということです。その順番は、わたしがその日の情況をみて、順不同に指名させていただきます。語り/聞き、語り/聞く--という連鎖のもとに熟成される情感の共時性を楽しんでください。
なお、会場についてですが、大阪城西の丸庭園の入り口ちかくの芝生に陣取っています。大阪城公園は広く、同庭園が午後8時に閉園する(今年は自粛で夜間営業はないとの情報)と、われわれの周囲はほとんど誰もいない状態となります。ペットボトルにロウソクをともした灯明がわれわれの集団の判別方法です。意外とすぐ分かります。
今年は晴れることを切に願っています(去年は、雨にたたられすかんぽに移動。そこで情野千里さんの暗黒舞踏を展開しました)。
------------ -------------
■日時・4月11日(月)午後6時00分~(だいたい午後10時半ぐらいまで。何時に来てもいいですが、7時にこられる方が多いようです)。
小雨決行。大雨の時は、おそらく谷町6丁目「すかんぽ」で残念会。当日の決定については、大橋の携帯090-5069-1840 まで。
■場所・大阪市中央区の大阪城公園・西の丸庭園入口の近くの芝生です。(交通機関は、地下鉄谷町線「谷町四丁目」駅下車。大阪府警・NHKの方に歩いていって、大阪城に入り、大手門をくぐり抜け、西の丸庭園を目指してください。我々の花見会場は、庭園の入口近くの芝生で行います。午後8時に西の丸庭園は閉園となりますので、後はまったく静かな環境になります。ですから、イメージするような花見会場とは全く位相の異なる会場です)
ネットで出てきた「西の丸庭園」の位置です。
http://map.goo.ne.jp/mapc.php?MAP=E135.31.32.721N34.41.00.261&MT=
■参加・誰でも参加自由です。もちろん、参加費は不要です。ただし、飲み物、食べ物はなにがしかのものを持ってきてください。また、夜は冷えますので、暖かい格好をしてきてください。
図書出版まろうど社 大橋愛由等より