困難に出合った子供の「レジリエンス(耐性、跳ね返す力)」について、
25年間研究を続けてきた心理学者 Suniya Luthar氏は、
レジリエンスを育む最もパワフルな要素とは、
「主に子供と関わる親(primary parent)」との「強い絆」と結論付けています。
そして多くの場合、「主に子供と関わる親」は母親であるため、
つまり、母親から子供へ注がれる「無条件の愛情」こそが、
子供の健やかな成長にとって大切だとします。
Suniya Luthar氏は、
その後アリゾナ州立大学心理学者のLucia Ciciolla氏と共に、
それまでの研究を発展させ、
では、ママが「無条件の愛情」を注ぐことのできる
「気持ち的な余裕やハッピーさ」を、
どう培うことができるのだろう?
というテーマに取り組んでいます。
その研究結果が、
パートナーとの良好な関係も大切だけれど、
何よりも母親にインパクトを与えるのは、
友人や信頼できる人々からの「無条件の受け入れ」というもの。
ママが他者と繋がり友人関係や信頼できる関係を築くこと、
そうした深みのある関係の中で、
母親の「気持ち的な余裕やハッピーさ」が最も培われると。
「母親からの『無条件の受け入れ』が子供にとって『決定的』であるように、
『無条件の受け入れ』を子供に提供する母親にとっても、
『無条件に受け入られる』ことが不可欠なんです」
とLuthar氏。
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4697864/)
子供に関わる人々が、
表面的ではなく、
心と心が触れ合い、
子育ても含め人生の喜びや大変さを分かち合える関係を築く大切さ、
思い出していきたいです。