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「保育士資格試験問題」ってこんなこと聞かれるんですね!子供に関わる人皆参考にするといいですよね

2016年09月29日 | 子育て全般

平成27年の「保育士試験問題」に目を通す機会があったんですが、

「へー、こういったことを聞かれるんだー」と興味深かったです

 

以下の設問、みなさんなら、どう答えますか?

 

問 11 次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
9月に入り、保育士は子ども達に向けて運動会の種目にリレーを提案した。話し合いの結果、8人ずつ3チームに分かれて行うことになった。リレーの練習が始まって数日が経過すると、「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 と子どもたちに不満が出てきた。

【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や第3章「保育の内容」 の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適 切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

A 運動会まで日にちがないので、保育士がクラス全員のタイムを計って、3チームが均等になるように再編成する。

B 「同じチームばっかり勝っている」「 速い人ばっかり集めている 」 ことについてクラスで話し合う。

C 運動会は、勝つことばかりがいいのではないと、子どもたちに話す。

D 負けてばかりいるチームに速く走れるよう練習することや走り方を伝えて、「頑張れ」と言う。

E 子どもたちで解決できるようにと考え、もう少し様子を見ることにする。

 

 

 

その場の様子をみて、ケースバイケースだろうなあ、

と思いながら答えた私、見事に間違ってました。(笑)

答えはBとEが「正しい」とのこと。

 

「教える」というよりも、

あくまでも子供たちに導かせるという態度が大切なんですね。

 

私は、「C」を入れたかったんですよね。

「ほら、運動会にはね、勝ち負けだけじゃない楽しいことがいっぱいあるじゃない?」

と皆で何が楽しいかをあげてみたらいいだろうなあ、と。

まあこれは、Bの「話し合い」に入るのかもしれませんが。

 

あと、「保育所保育指針に基づいて」とあるので、

この「指針」を読み込んでいると、

「正解」にいきつきやすいのでしょう。

 

 

 

では、こちらはどうでしょうか?

 

問 15 次の保育所での2歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Gちゃんと保育士が砂場で型抜きをして「たんたん誕生日...」とケーキに見立てて歌いだす。近くで砂遊びをしていたH君が歌の途中でさっと寄って来て足でケーキを踏みつぶしてしまった。Gちゃんはキョトンとし、H君も踏みつぶした跡を眺めている。保育士がH君に「踏んじゃいやだー!手で食べてよ!」と言い、保育士が歌いながらケーキを作り始めるとH君も座り込んで3人でケーキを作り始める。そこへ J ちゃんがやって来て無言でさっとケーキを踏みつぶす。保育士が「ありゃー、踏んじゃった」と言いながらも、手で山を作りながら歌い続けていると、3人も嬉しそうに山を囲んで歌に合わせて手をたたいた。保育士が「ふーってやって」と言うと、一人ずつ嬉しそうにローソクを消してケーキを食べる真似をした。

【設問】
「保育所保育指針」の第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応についての振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 大人である保育士が「踏んじゃいやだー!」と子どものようにH君に言ったことは言葉を獲得する時期の子どもへの対応として不適切である。

B Gちゃんの作ったケーキを踏みつぶしたH君にきちんと注意すれば、その様子をみていた J ちゃんもケーキを踏みつぶすことがなかったと思う。

C 模倣も盛んになってきているので、保育士が子どもと一緒にごっこ遊びをすることはこの時期には大切な経験である。

D この遊びの場面では、「ケーキを踏みつぶしてはいけない」と言うのではなく、どうすれば楽しく遊べるのかを一緒に遊びながら伝えることが大切である。

E 楽しく遊ぶことよりも、ケーキを踏みつぶしたH君とJちゃんには、その場でGちゃんに謝らせるべきであった。

 

 

CとDが正解とのこと。

2歳児ですから、「だめ!」「いけません!」と言うより、

「どうしたら楽しく遊べるかを体現する」のが一番でしょうね。

これは、Aはどうなんだろ・・・、と迷いましたが、

なんとか合ってました。(笑)

 

 

 

他にも、

「保育所保育指針」などを丸覚えしてないと答えられないような

「これができることにどんな意味があるんだろう・・・」

と感じるような「言葉だけ」を操った設問もありますが、

以上のような子供への接し方についての基本的姿勢は、

大いに参考になりますよね。

 

 

・なるべく子供に導かせる、

・「だめ!」「いけません!」よりも体現、

などなど、

幼児の年齢に合った接し方について、

保育士だけでなく、子供に関わる人皆が、

学ぶ機会があるといいですよね。

 

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