英国心理学会の公式ブログで、6月12日にマインドフルネスの特集。
http://digest.bps.org.uk/2015/06/the-psychology-of-mindfulness-digested.html
関心の高まり、メリット、効果についての科学的根拠が多くあるという研究紹介の他に、
確かに効き目がないだけなく、逆効果になる人もいるという研究紹介もされている。
McGill大学のPatricia Dobkin教授曰く、
「集中して瞑想のプラクティスがされるとき、人は深く内面を探索することになる。
長く溜め込んだ悲しみ、身体の緊張、批判的ジャッジメンタルな考え、
それらに全アテンションを注ぎ真っ向から向き合うのは、
おそらく初めてのことになるかもしれません」
そうして、よりきつく辛くなる人も出てくると。
「The Budha Pill」という瞑想について書かれた本の共著者で、
心理学を博士課程で学ぶCatherine Wikholm氏は、
「瞑想というのは、私達をよりハッピーにするために元々デザインされたものではない。
それは、個としての自分という感覚、
私達がほとんどの場合感じ考えている自分というものを、
壊すためのものなんです。
それでも、科学やメディアはそれについて見過ごし、
期待できる効果や利点にばかりもっぱらフォーカスする」と。
自身のどろどろとしたものに向き合い、きつい過程を経て、
それでも、結果的によりハッピーになる人もいれば、そうでない人もいる。
元々はハッピーになることが目的ではなく、それはおまけのようなもの。
私自身は、明らかに以前よりは、物事への向き合い方の知恵、
（それはアタマだけでなく身体感覚でもあり）をいただいたという感覚です。
それが、ハッピーさの元にもなっている。
とはいえ、まだまだ旅は始まったばかりで、果てしなく続くわけですが。
確かにその効果が科学的に検証され、ブームにもなっているけれど、
こうした副作用や逆効果の例も表に出てきて、
それでもしてみようかなという人が、
より安全に取り組んでいけるよう整えられることを願いつつ。
逆効果の研究では、リトリート（何日間か泊まり込んで集中してのプラクティス）後の例が出ていたけれど、
日常生活のリフレッシュメントとして2分3分取り入れるぐらいで、副作用も何もない。
一日25分くらいでかなりの効果がある、というような研究報告もあったけれど、
まずは短く始めてみて、自分の様子を見ながら、もう少し先へ行ってみたいな、と思うならば、進んでみるのも手。
瞑想等は洗脳？この世にはこの音を聴くと億万長者になるなんて物もあるのを考えると効果よりも“感じる”面では同じ様なものなのでは
元々の仏教では、マインドフル瞑想の前に、集中瞑想をマスターすると聞きます。自ら一点に集中できる筋力や「軸」を確立してから、周りあらゆるものを細やかに感じ取るマインドフル瞑想に移るのです。
一言で「瞑想」といっても、何千もの種類があるものです。特に、精神の病を抱えていらっしゃる場合、熟達した方の指導の下で実行されることをおすすめします。
「どこかぼんやりしてしまいしっかりしなければならない場合には不向き」については、「張り」と「緩み」を行き来しながら、自らの「軸」を確立していくための過程なのだろうなと私自身は思います。
いずれにしても、もし、瞑想を続けられるということでしたら、医療関係者で取り入れられている方など、多くの患者さんをみられてきた熟達者にコンタクトをとられるのも方法だと思います。
unknownさんの、思いや状況を教えてくださってありがとうございます。