Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

「瞬間」は、なかなか分からないものですが~2023回顧(8)~

2023-11-25 04:06:58 | コラム
2023年度の回顧特集、第8弾は「社会一般」。

これで、映画以外は回顧したことになります。
毎年のことですが、ほんとうは「明るい話だけ。」で埋めたいところなのです・・・。


①旧ジャニーズ問題の波紋

ファンがどうだとか、メディアがどうだとか、とうとう死人が出てしまったとか、いろいろあるけれど、
ワインスタイン問題と決定的にちがう点は、黒幕がすでに故人であること、、、っていう。

いま世の中が変わっていく「瞬間」にある―でも「瞬間」って、なかなか分からないし気づかないもの。だからこそ、「努めて」鋭敏な感性であろうと思っています。


②各国で有事がつづく

本来であれば、これが筆頭になるはず。

21世紀なのになぁ、戦争の理由が20世紀のままなのよね。
ヒトって変わらないってことなのか。


③コロナ(いちおうの)収束

また花粉症の時期になればマスク着用になる―とはいえ、いやぁ快適快適^^

これが本来の姿だもの!
とはいえ若い子たちが「マスクしているほうが通常」みたいな感覚になってしまっていること、ちょっと気の毒に思う。



④保険証×マイナンバー狂騒曲

先走りが過ぎて、医療現場は大混乱。
であるし、やろうとしていることは先進的なのかもしれないが、紐づけそのものは「人力」であるからして、そこでミス連発。

理想と現実の乖離とはこのことか。


⑤迷惑動画騒動

若いってバカってことですもん。


こういうヤツも出てきますよ、しょうゆ差しにそのまま口をつけることの、なにがそんなに面白いのかって良識派が批判したところで無意味です、それを面白いと思うことがバカの証拠だし、自分もそんなバカヤロウクソヤロウでした、
自分がガキのころにSNSがなくてよかったと心底思いますし、こんなのは徹底的に訴えてやるほかないのですよ。

痛い思いをさせないと。。。

※構造的には、この映画にちかいですね



⑥藤井聡太の躍進

10項目のなかで、ただひとつ明るい話題。

大谷くんもそうですが、偉ぶらないところは凄いなぁ。

天才ってやっぱり天然でもあるのでしょうね。


⑦五ノ井里奈さんの戦いはおわらない

裁判、継続中。


謝罪したはずの元同僚が一転、行為そのものを否定…まもなく判決が出るのかな、東池袋自動車暴走死傷事故の被害遺族・松永さんもそうだが、早く平穏な日々が訪れてほしい。


⑧ビッグモーター不正事件

自動車に無知な自分でもよく知っている企業だったのは、CMの効果と、本社が多摩市だからかなぁ。

よく通る道ですが、お客さんっぽいひと「まったく」見かけなくなりました。


そして。
街路樹の問題にまで発展したのはオドロキだったな!!


⑨ガーシーとはなんだったのか

いま、話題にするひとも少ないでしょう。

はっきりいって、なにがそんなに支持を集めていたのか分からなかったひとです。


⑩「京都アニメーション放火殺人事件」裁判員裁判が開始

ここまで遅れたのは、被告の火傷が重傷であったため。

彼を「救った」医師のインタビュー記事、いろいろ考えさせられました。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『こんなオチでいいのかいな…』
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

協調性、まるでなし!(^^;)

2023-11-24 00:10:00 | コラム
派遣先での自分の仕事は、ほぼ固定で、月に8割は同じ作業の繰り返し。

作業内に入れば「その空間は、ひとり。」で、誰にも気を使わず働くことが出来る。

うん自分向き。
しかし、ときどきほかの部署からヘルプ要請が入り、自分もソコに行くことがある。

ソコはチーム作業で、自分は途端に「使えない男」になってしまう。

昔からそうだったんだ。
運動でも野球やサッカーなどのチーム競技が苦手。
観るのは大好きよ。でもやるのはペケ。

だから個人競技が好きだった、得意とかの話ではなくてね、マラソンとか縄跳びとかは、とりあえず他者に迷惑かけないじゃん?
格闘技が好きな理由も、そのへんにあるのかも。。。

職業としてのモノカキは、ゆえに天職だといえる。

つまりは協調性がない、、、ってことなのだろう。
この歳になると、それを改善しようという気も起こらなくなる。

なるべく「そういうシチュエーションに巻き込まれない」ように生きる。というか(^^;)(^^;)

でも生きていれば、避けられないこともしばしばあり。
それが、冒頭ってこと。

ただね。
「迷惑かけないように」「足を引っ張らないように」とばかり思っていると、逆に気負ってしまってミスをするというか。

自分はアレだね、『大脱走』(63)のチームに入れないね。
穴掘りがいちばん向いている気もするが、個人のためではなく集団のため。と認識した時点で、なにかミスを犯しそうだもの!!



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『「瞬間」は、なかなか分からないものですが~2023回顧(8)~』
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和版・海外俳優列伝(109)ジェット・リー

2023-11-23 00:10:00 | コラム
63年4月26日生まれ・60歳。
中国出身。

李連杰(リー・リンチェイ)、現在の通り名?はジェット・リーさん。
近影だと分かり難いし糸井重里さんにも見えますね、ある年齢から上の日本人にとっては、こっちのほうにピンとくるでしょう(^^;)


はっきりいって。
これほどまでスムーズに、ハリウッドで地位を築けるとは思っていませんでした。

苦労するのではないか、ひょっとしたら失敗してしまうのではないかと。
成龍が「最初の挑戦」では失敗(=『キャノンボール』(81)や『プロテクター』(85)!)したように。。。

本人の努力や魅力、そしてタイミングもばっちりとあったのでしょう。


※好きですが、この泥臭さのままであったとするならば、成功しなかったと思いますもん。
好きですが!!笑



<経歴>

2000年にアメリカ国籍を取得し、のちに放棄。
現在はシンガポール国籍を取得。

北京業余体育学校出身。
もうね、なんか文字だけでエリート感が!
そして同期には、あのドニー・イェンも!!!

11歳で中国全国武術大会の個人優勝、しかもこの年から5年連続でその座を譲らなかったそうです。

映画俳優デビュー作は、82年の『少林寺』。
日本でも大ブームを巻き起こし、続編(83)にも出演。

スマッシュヒットを記録した『阿羅漢』(86)ののち、自ら監督を務めた『ファイナル・ファイター』(88)や『ドラゴンファイト』(89)などなど、当時の映画界を席巻していた「肉体派アクション」アジア代表のひとりとして(なかなか交わらないものの)成龍らと精力的な活動をつづける。

90年代に入ると肉体派アクションは特殊効果(SFX)を取り入れるようになり、香港でもツイ・ハークが頭角を現し『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』のシリーズ(91~)が創られ本国で大ヒットを記録する。
リーさんは、シリーズの4本で主役を演じました。

そのほかの作品に、『マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限』(93)や『新・少林寺伝説』(94)、『ヒットマン』(98)など。

ハリウッド進出は、98年の『リーサル・ウェポン4』から。

香港アクションを米映画に取り入れると切れ味が増す―ことを徹底証明したのが翌年の『マトリックス』(99)だったわけですから、やっぱりタイミングもよかったのでしょうね。
ちなみにジェット・リーをグローバルネームとしたのも、この作品からです。

『ロミオ・マスト・ダイ』(2000)、
ブリジッド・フォンダとの共演が新鮮だった快作『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(2001)、


『ザ・ワン』(2001)を経て2002年には本国で『HERO 英雄』に出演、語り部を好演する。



『ブラック・ダイヤモンド』(2003)公開後の2004年、スマトラ島沖地震に巻き込まれ怪我を負う。
軽傷だったそうですが、ニュースに触れたときはドキッとしました。

『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)、『ローグ アサシン』(2007)、(やっと)成龍と共演した『ドラゴン・キングダム』(2008)、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(2008)。

うれしかったのは、アクション大作『エクスペンダブルズ』(2010)のシリーズーパート2(2012)、パート3(2014)―に呼ばれたこと。
スライはバカだなんだとかいわれるひとですが、いやいや、きちんとアンテナを張りつづけているし、いろんな意味で目利きなんだと思います。

かと思えば『海洋天堂』(2010)では、自閉症の息子を持つ父親を演じアクションを封印。



このまま失速はしないでしょう、、、と思われていましたが2013年―甲状腺の病気により、アクションが困難であることを告白。
ただ最近になって病状が回復されてきたようで、最新作『ムーラン』(2020)で(軽めの)アクションを披露しファンを安心させてくれました。

えがった、えがった^^


次回の列伝は、ジェフ・ゴールドブラムさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『協調性、まるでなし!(^^;)』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和版・海外俳優列伝(108)ジェシー・アイゼンバーグ

2023-11-22 00:10:00 | コラム
83年10月5日生まれ・40歳。
アメリカ出身。

けっしてイケメンというわけではない。
はっきりいって「抜けたところ」もあると思うんですアイゼンバーグさんって。

それでも。
いやだからこそ、異端児だって演じられるのかも。

フツーのイケメンさんじゃムリだったと思いますよ、この役は。



そういえばジーン・ハックマンが好演したレックス・ルーサーも演じましたし。


評判はイマヒトツだったけれど自分は悪くないと思いましたよ、
だから系統としては、ジーン・ハックマン系なのかもしれません^^

<経歴>

母親は元道化師。
妹ハリー・ケイトも俳優で、ペプシのCMや『ポーリー』(98)で有名。

テレビの世界から芸能界入りし、2001年の『ライトニング』で映画界に参入。

注目されたのはシャマラン監督の佳作『ヴィレッジ』(2004)からで・・・
『イカとクジラ』(2005)を経た2009年の『ゾンビランド』がスマッシュヒットを記録、映画ファンのあいだで「おもしろい俳優だな」と評判になる。

うん面白いです、スコセッシを堪能しつつ、常にこういう映画への目配せも忘れないでいたいですね…2019年には続編『ゾンビランド:ダブルタップ』にも出演



翌2010年、『ソーシャル・ネットワーク』でFacebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグを自然体で演じ絶賛される。

デヴィッド・フィンチャーの傑作―これはつまり、現代の『市民ケーン』(41)ですよね。
すべてを手に入れたように見えて、愛(薔薇のつぼみ)だけは掴み損ねたっていう。

つらい話だなぁ!!


マジシャンの世界をサスペンスを交えて描いた『グランド・イリュージョン』(2013)とその続編、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)。
『エージェント・ウルトラ』(2015)、

そして『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)からはスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーを演じ、
『ジャスティス・リーグ』(2017)『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)にも出演。

必ずしも興行成績と批評が一致する作品ではない、、、というのが少し残念。
そこで注目してほしいのが、2019年の『ビバリウム』。

これ傑作です、


形を変えた『CUBE』(97)といったらいいのか、
まぁあの世界に比べたら自由は効きますが、とある住宅地から抜け出せなくなったカップルを描いた不条理SFで、多くのひとに触れてほしいですね。

最新作はなんと、監督・脚本を担当した『僕らの世界が交わるまで』(2022)。

あのA24が制作しており、日本では来年はじめに公開予定。
すごく楽しみです!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(109)ジェット・リー』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和版・海外俳優列伝(107)ジェイミー・ベル

2023-11-21 00:10:00 | コラム
86年3月14日生まれ・37歳。
イギリス出身。

当然のことだけれど、英語圏とはいえ米国と英国の俳優さんは雰囲気がまるで異なりますね、とくに少年少女時代。
ジェイミーさんの子役時代も、米国系少年に見られる甘い感じ?というと語弊があるのかな、そんなところがまったくなく、実年齢より少し大人に見えたものです。


※グリーン・デイのPVにも出演、じつによい感じ^^



<経歴>

祖母・叔母・母・姉妹はダンサー。
なるほど、それでか!と合点がいきます。

ジェイミーさん本人も幼少のころからバレエを学び、それがきっかけで2000年の快作『リトル・ダンサー』で主役の座をつかむことに。


バレエダンサーを目指す少年―バレエの素養がなかったとしても、ひょっとしたらこの意志の強い目でなんらかの役を獲得していたのではないかしら。。。

徐々に理解を示していく父親もえがったですなぁ!



以降も多作ではないものの、キャリアを順調に築いていきます。

『キング・コング』(2005)、
イーストウッド御大の戦争2部作のひとつ『父親たちの星条旗』(2006)、
文芸大作『ジェーン・エア』(2011)にスピルバーグの『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(2011)。

ここまでは「ド」メジャーつづきでしたが、基本的には小規模な映画で輝くひと。

韓国ポン・ジュノの世界進出作『スノーピアサー』(2013)、
ラース・フォン・トリアーの艶笑譚『ニンフォマニアック』(2013)あたりは・・・


・・・受け手からすると「よく引き受けたなぁ!」と思える役どころでしたが、本人からすると演じがいがあったのかもしれません。


近作に、エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル『ロケットマン』(2019)、西部劇アクション『サラウンデッド』(2023)など。


好きなタイプの俳優さんなので、もうちょっと出演作が増えたらいいなと思っています^^

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(108)ジェシー・アイゼンバーグ』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする