Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(109)ジェット・リー

2023-11-23 00:10:00 | コラム
63年4月26日生まれ・60歳。
中国出身。

李連杰(リー・リンチェイ)、現在の通り名?はジェット・リーさん。
近影だと分かり難いし糸井重里さんにも見えますね、ある年齢から上の日本人にとっては、こっちのほうにピンとくるでしょう(^^;)


はっきりいって。
これほどまでスムーズに、ハリウッドで地位を築けるとは思っていませんでした。

苦労するのではないか、ひょっとしたら失敗してしまうのではないかと。
成龍が「最初の挑戦」では失敗(=『キャノンボール』(81)や『プロテクター』(85)!)したように。。。

本人の努力や魅力、そしてタイミングもばっちりとあったのでしょう。


※好きですが、この泥臭さのままであったとするならば、成功しなかったと思いますもん。
好きですが!!笑



<経歴>

2000年にアメリカ国籍を取得し、のちに放棄。
現在はシンガポール国籍を取得。

北京業余体育学校出身。
もうね、なんか文字だけでエリート感が!
そして同期には、あのドニー・イェンも!!!

11歳で中国全国武術大会の個人優勝、しかもこの年から5年連続でその座を譲らなかったそうです。

映画俳優デビュー作は、82年の『少林寺』。
日本でも大ブームを巻き起こし、続編(83)にも出演。

スマッシュヒットを記録した『阿羅漢』(86)ののち、自ら監督を務めた『ファイナル・ファイター』(88)や『ドラゴンファイト』(89)などなど、当時の映画界を席巻していた「肉体派アクション」アジア代表のひとりとして(なかなか交わらないものの)成龍らと精力的な活動をつづける。

90年代に入ると肉体派アクションは特殊効果(SFX)を取り入れるようになり、香港でもツイ・ハークが頭角を現し『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』のシリーズ(91~)が創られ本国で大ヒットを記録する。
リーさんは、シリーズの4本で主役を演じました。

そのほかの作品に、『マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限』(93)や『新・少林寺伝説』(94)、『ヒットマン』(98)など。

ハリウッド進出は、98年の『リーサル・ウェポン4』から。

香港アクションを米映画に取り入れると切れ味が増す―ことを徹底証明したのが翌年の『マトリックス』(99)だったわけですから、やっぱりタイミングもよかったのでしょうね。
ちなみにジェット・リーをグローバルネームとしたのも、この作品からです。

『ロミオ・マスト・ダイ』(2000)、
ブリジッド・フォンダとの共演が新鮮だった快作『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(2001)、


『ザ・ワン』(2001)を経て2002年には本国で『HERO 英雄』に出演、語り部を好演する。



『ブラック・ダイヤモンド』(2003)公開後の2004年、スマトラ島沖地震に巻き込まれ怪我を負う。
軽傷だったそうですが、ニュースに触れたときはドキッとしました。

『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)、『ローグ アサシン』(2007)、(やっと)成龍と共演した『ドラゴン・キングダム』(2008)、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(2008)。

うれしかったのは、アクション大作『エクスペンダブルズ』(2010)のシリーズーパート2(2012)、パート3(2014)―に呼ばれたこと。
スライはバカだなんだとかいわれるひとですが、いやいや、きちんとアンテナを張りつづけているし、いろんな意味で目利きなんだと思います。

かと思えば『海洋天堂』(2010)では、自閉症の息子を持つ父親を演じアクションを封印。



このまま失速はしないでしょう、、、と思われていましたが2013年―甲状腺の病気により、アクションが困難であることを告白。
ただ最近になって病状が回復されてきたようで、最新作『ムーラン』(2020)で(軽めの)アクションを披露しファンを安心させてくれました。

えがった、えがった^^


次回の列伝は、ジェフ・ゴールドブラムさんから。

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明日のコラムは・・・

『協調性、まるでなし!(^^;)』
コメント
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