Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

TPフェス

2017-07-02 00:10:00 | コラム
7月に入り、こころがざわざわしてきた。

今年に入ってから自分ひとりで煽りまくっていた米製テレビドラマ、『ツイン・ピークス』の放送がWOWOWで開始されるから。




じつをいうと先々週、コネを駆使して第1話だけ観ることが出来たのだが、
なんというか、もう、監督デヴィッド・リンチ好きを公言しているものたちにとっても、想像の遥か斜め上をいく創りで、ただただ驚いた。

そして、抜群に面白かった。

リンチ71歳、尖った、それでいて柔らかな感性は未だ健在のようである。





このドラマのファーストシーズンが放送されたころ、自分はまだ高校生だった。

米製のドラマといえば、『ファミリータイズ』(82~89)のようなコメディと、『ナイトライダー』(82~86)や『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』(84~86)のような純粋アクションくらいの認識しかなく、

「すごいドラマが始まったらしい」

という噂が先行した『ツイン・ピークス』は、映画ファンを名乗り始めたばかりの自分に「おおいなる幻想」を抱かせ、独占放送が決まっていたWOWOWに加入することが、ほとんど義務であるかのような強迫観念に囚われたのだった。


さて。
よくいわれる、「続編制作の是非」について。

先日の『かりそめ天国』(テレビ朝日)でも話題になっていたが、『トップガン』(86)の続編まで制作されることが決定した。


それぞれの映画ファンにとって、「あり。」と「なし。」の続編ってあると思う。

自分は『トップガン』ではなく『卒業白書』(83)のトムちゃんが好きだったので笑、



『トップガン』の続編は「割と? なし。」。


ただ、それぞれとはいうけれど。
「発表当時はそのつもりはなかった、あるいは(エンディングは)ジョークのつもりだったが、好評を受けて続編制作」した映画のなかで、ほとんどの映画ファンが「あり。」と評価したものがひとつだけあって・・・とまでいうと大袈裟かな、

しかし実際、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のシリーズ(85~90)は、多くの映画ファンに受け入れられたのだった。

リンチびいきが過ぎるような気がするが、『ツイン・ピークス』も同じ感じなのではないか。



たしかに最終回で(ヒロインの)ローラは「25年後に会いましょう」といっていたけれど、リンチをはじめとする制作陣だって、ほんとうに25年後に続編が制作出来るとは思っていなかったはずで。


町山智浩さんもラジオでいっていたが、これは米版『北の国から』(81~2002、フジテレビ)なのかもしれない。

不倫・妊娠した蛍ちゃんを観て、複雑な気持ちになりつつ、それでも彼女を応援したでしょう、



それと同じような想いを抱いて、25年前に熱狂したひとびとは『ツイン・ピークス』を観てほしい。

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明日のコラムは・・・

『鏡よ、鏡』
コメント
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