Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

鏡よ、鏡

2017-07-03 00:10:00 | コラム
若いころに比べ、鏡に向き合うことが多くなった。

洒落っ気というのとはちがう。
だっておかしいでしょう、それは若者の特権みたいなものだし。

肌の衰えや、白髪のチェック?

ちがう気がするが、あるいは、そうなのかもしれない。

そう、自分でもよく分からんのだが、確実に鏡と向き合う時間が増えた。


家にある鏡。

風呂場に、壁掛け用のがひとつ。

手鏡が、ひとつ。


そして置き型の拡大鏡が、ひとつ。

化粧もしないのに拡大鏡? と突っ込まれることも多いが、いや、取材先でもらったものでね。
鼻毛チェックの際、ひじょうに便利だけど、そーとー高いものだから、メーカーさんも鼻毛チェックに使われるとは思ってもみなかったろう。


そこできょうは、映画のなかで印象的に使用されている鏡の10傑を展開してみよう。

キャラクターたちの真の姿は、フィルムに映る鏡のなかにこそあるのかも・・・。


(1)『タクシードライバー』(76)

スコセッシびいきの自分でなくとも、これは上位に入るだろう。




(2)『トゥルー・ロマンス』(93)

鏡と対峙したときにだけ会える、憧れのエルビス。



(3)『黒い雨』(89)

髪が抜けていく矢須子(田中好子)を捉える。

(4)『吾輩はカモである』(33)

鏡を使った「芸」の、古典。




(5)『燃えよドラゴン』(73)

クライマックスの鏡の世界を再現するべく、自宅を改造したファンが居たとか居ないとか。

(6)『殺しのドレス』(80)

エレベーターのミラーをあんな風に小道具にするなんて、さすがデ・パルマ。



(7)『アメリカン・サイコ』(91)

真のナルシストは、自身の性行為さえ見たいのだ。

(8)『存在の耐えられない軽さ』(88)

レナ・オリンの、完璧なスタイル。



(9)『フェイス/オフ』(97)

鏡に映るは、自身か、敵か。

(10)『プレシャス』(2009)

詳しくは書かないが、ヒロインがお洒落をしようと努めるシーン。

このワンショット、健気で健気で、泣けてくる。

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明日のコラムは・・・

『爪っぽっちの愛情』
コメント (1)
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