Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(215)辰巳琢郎

2014-01-14 00:30:00 | コラム
58年8月6日生まれ・現在55歳。
大阪出身。

公式ブログ

「たくみ・たつろう」と呼ばれたり、「たく」の「琢」を「豚」と表記され「ぶたろう」さんになったりと、特徴的な名前であるがゆえに「微妙に」間違われることの多い、あるいはネタとして「敢えて」そういわれることの多い辰巳琢郎(たつみ・たくろう)さんですが、
俳優さんというより京大文学部卒のエリート、ワイン通のタレントさん、、、という印象が強いです。

所属事務所「タクスオフィス」の代表を務めつつ、ソムリエの称号だって得ていますから、「最近見なくなったな」と思ったとしても、経済的に苦労することはないんじゃないでしょうか。
(実際のところは、「あれ、最近見ないな」と思った直後にクイズ番組で見ることが多い気がします)

一般のひとにかぎらず有名人にも資格ブームが広がっています。
いろんなひとがさまざまな資格を取っていますが、辰巳さんくらいのレベルに到達すると格好いいですね、仕事にも活かせますし。




<経歴>

ときどき関西弁を発するときがありますが、そのイメージがないからか、とても新鮮に映ります。
どう使い分けているのでしょうかね、共演者によるのかな、それとも番組の色によるのかな・・・と考えてしまうくらいに、(しつこいですが)やっぱり俳優さんとしてよりタレントさんとしての印象が強いです。

長女はソプラノ歌手の辰巳真理恵。
顔の輪郭、似ていますよね。どこのテレビ局だったか、いちど廊下で見かけたことがあります。

つかこうへいの舞台を観て演劇に興味を抱くようになり、高校時代に演劇愛好会「劇団軟派船」を結成する。
大学時代に学内劇団「卒塔婆小町」(劇団そとばこまち)を主宰、芸名が「つみつくろう」ですからね、なるほど、つかこうへいがほんとうに好きなんだと思います。

映像の世界で活動するようになるのは30代になってから。
実質的なドラマデビューは84年のNHK連続テレビ小説『ロマンス』、
映画界には興味がなかったのか、92年の『女殺油地獄』が最初です。

顔も悪くないのでしょうが、声のひと、、、のような気がするんです。
ですから、この声を活かしたようなキャラクターに巡りあえば映画の代表作が出来ると思うのですが、スッと出てくる代表作がないのが現状でしょうか。

けっして悪くはなかった『橋のない川』(92)、『夜逃げ屋本舗2』(93)、『ゴジラVSデストロイア』(95)、『大失恋。』(95)、『破線のマリス』(2000)。
『手紙』(2002)、『レディ・ジョーカー』(2004)、『恋する彼女、西へ。』(2008)。

これ以降、映画への出演はありません。
ジム・ジャームッシュの登場以降、いやそれ以前から、なにも起こらなくとも物語は成立する―ということが表現の世界では証明されています、
ワイン通のお洒落な大人の映画があってもいいんじゃないでしょうか。

なにも起こらない、イコール、すっかすか・・・ではありませんからねぇ。


次回のにっぽん男優列伝は、田中邦衛さんから。

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明日のコラムは・・・

『貸しと、借り』

コメント (2)
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