Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

白菜と大根はかわいそう

2014-01-23 00:30:00 | コラム
おでんの具でいちばん好きなのは大根、
味噌汁の大根も好き、
大根おろしがないと秋刀魚を食べても「なんとなく」物足りないし、
好きな野菜として(上位に)挙げることはしないけれど、食す行為において大根はかなり重要な食材のはず。

はずなのに、ことばとしては「大根役者」とか「大根足」とか散々な使われかたをしている。

(白いから「素人」を意味するとか)大根役者の語源にはいろんな説があるが、
「滅多に食あたりしないことから、“当たらない役者”を意味している」というのが、いちばんもっともらしい、、、と個人的には思う。

可哀想だなぁ、大根役者・・・ではなく、大根が。
そんなたとえに使われちゃってさ。


さて。
13年度に公開された映画のベストテンを決定する時期がやってきた。
『キネマ旬報』や『映画芸術』は発表済みだが、映画ファンの興味は米オスカーに向けられている。

と同時に、米オスカーの発表前夜に開催されるラジー賞(最低映画賞)のゆくえも(映画小僧としては)気にかけたいものである。

ベストを決めるのも映画愛、ワーストを決めるのも映画愛。
ワーストはふざけて語られることも多いが、どっちにしたって愛だよ、愛。なのだ。


以下は、ラジー賞にノミネートされている映画たち。

『アフター・アース』
『アダルトボーイズ遊遊白書』
『ローン・レンジャー』
『ア・マデア・クリスマス』
『ムービー43』

相変わらずシャマラン監督(=『アフター・アース』)は強い。
だがこの監督がワーストの栄光に輝くというのは予定調和に過ぎるというか当たり前というか、驚きは「もはや」ゼロにちかい。

だからもし自分が投票の権利を持つ会員だとしたら、ジョニー・デップが主演した『ローン・レンジャー』を推したい。
大メジャーにだって牙をむくことが出来る―ということを証明するためにも、ラジー協会は勇気を出してこの映画をキングに決めるべきだと思うのだが、どうだろうか。


翻って、わが国はどうか。

大々的に開催されることはないが、ふたつの雑誌がワーストを発表してくれている。
『映画芸術』と『映画秘宝』である。

今回取り上げるのは、後者のほう。
題して『脱力! 映画秘宝トホホテン「2013年度 HIHO はくさいアワード」』。

おっと。
また野菜が使われている。
こんどは白菜だ。

なぜだ!?

鍋のメイン(自分のような稼ぎの少ないものにとっては、、、ね)といってもいい美味しい美味しい白菜が、なぜトホホなのだ!?

非情なもんだぜ、まったく。
だったら自分の嫌いなレーズンアワードとか、つぶあんアワードとかにしてくれよ。

ん?
意味がぜんぜんちがう?

そうだけどさ。
大根も白菜も納得がいかないという話だ。

ただ、この集計結果には納得。
異議なし。
『ガッチャマン』が上位に入ってこない理由について識者は「元々の期待値が低い」と解説、そこも納得出来るものなので、このランキングは「かなり」信用出来るものだと思う。


『脱力! 映画秘宝トホホテン「2013年度 HIHO はくさいアワード」』

(1)『ワールド・ウォーZ』
(2)『マン・オブ・スティール』
(3)『ダイ・ハード/ラスト・デイ』
(4)『R100』
(5)『キャリー』
(6)『ガッチャマン』
(7)『死霊のはらわた』
(8)『47RONIN』
(9)『人類資金』
(10)『永遠の0』『グランド・マスター』『スプリング・ブレイカーズ』


※米米による『ガッチャマン』主題歌…かっけー!!




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『「あたしらだって、傷つくことあるもん」』

コメント (5)
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