Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

箱の中身

2013-05-30 00:15:00 | コラム
映画のなかの名言―ということになっているけれど、「そうかな、自分はピンとこないな」と思うのがひとつだけあって、それは『フォレスト・ガンプ』(94)の、

「人生はチョコレートの箱みたいなもの。開けてみるまで中身は分からない」。


いや、いっていることは分かるのだけれども。

でも果たして名言なのかなぁって。

同作には「馬鹿なことをするヤツを、馬鹿っていう」というのもあって、個人的にはこっちのほうが名言だと思う。


きょうのテーマは映画の名言―などと予想させておいて、ガンプ母のいう「箱」のほうで特集を組んでみる。


箱? って突っ込まれそうだが、そう、箱。
広義の意味における、箱。

だからダンボールだけでなく、アタッシュケースなんかも入れちゃう。

印象に残る「映画に登場する箱」の10傑、ではいってみよう。


(1)『バートン・フィンク』(91)

コーエン兄弟、前期(といっていいのか、どうか…)における到達点。

箱の中身は予想出来るが、最後まで明かさないのが憎い。

(2)『RONIN』(98)

「あるケース」をめぐる、壮大な争奪戦。

前半でデ・ニーロが「ケースの中身は?」と聞くが、リーダーはそれに答えない。
結局は明かされないまま物語は終わる、、、のだが、だからといってモヤモヤ感は残らない。

モヤモヤ感を生じさせないほど、アクション描写が刺激的だったから。

(3)『セブン』(95)

「中身を見せない」映画がつづく。

奥さんの首が入っていることは、ブラッド・ピット以外は信じているので「見せる必要なし」。

露悪趣味のある監督であれば、ホイホイと見せてしまうところだが、フィンチャーはそんなことしないし。

(4)『パルプ・フィクション』(94)

ケースの中身は、たぶん宝石。
ティム・ロスが見惚れてしまうほどの輝きを放つ。

(5)『マルホランド・ドライブ』(2001)

トップ画像は、ヒロインふたりと監督リンチ。

青い箱。
この箱を手に入れたことにより、ヒロインたちの世界が反転する。

(6)『グレムリン』(84…文末動画参照)

初登場シーン。

(7)『ヘル・レイザー』(87)

ルマルシャンの箱と呼ばれる、一種のパズルボックス。

ちょっとだけブームを起こした特殊なホラーだが、自分は好きよ。

(8)『ニキータ』(90)

プレゼントがアレっていうのは・・・と、ヒロインに同情してしまった。

リュック・ベッソンの映画では、いちばん好きかもしれない。

(9)『ブラック・レイン』(89)

贈り物のワイシャツの下に、偽札原版が。

米国人的発想で、ちょっと悔しかった。

(10)『ポゼッション』(2013)

アジャーニ版「怪作」のほうではなく、新作米国映画のほう。

ある「箱」によって美少女が悶え苦しむ・・・う~~ん、ある意味で理想的な設定。


※ギズモが歌う場面。かわいー!!




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明日のコラムは・・・

『袋か、おふくろか』

コメント (2)
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