人生日訓(579)
「心清きものは幸福(さいわい)なるかな」
心が濁っていては、相手を疑っていては、他人の好意は素直に受け取れず、万
事ゆがみ、ひねくれてしまっては、世の中は真っ暗、そこに不信と不安の生活
が生まれてくる。これは凡そ、神を見、仏を見る態度ではない。神を見る目
は、そこにいやしい吾我の執心がない。おのが心を大文字にうちあげていささ
かの汚れ。穢れのない「清浄の心」にこそ、神の姿はうつる。月の光はくまな
く照り輝いていても、これを眺める人の心が澄み切っていなくては目に入らぬ
のである。どうか、お互いに、他人の善意、宇宙の善意を受け取れるように、
神をみるような人になりたいと思っている。神仏は善意の象徴と、私は、受け
取っている。
歳時記
針供養
「事八日」に1年間お世話になった道具を片付け、供養する風習があります。
道具の供養として代表的な行事が「針供養」です。「針供養」は12月8日に行
う地域と2月8日に行う地域があり様々ですが、 東日本では2月8日に西日本で
は12月8日に行われる事が多いようです。
この日付の違いは、「事始め・事納め」の捉え方の違いが影響しています
針は着物の時代の大切な道具。江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達を祈る祭
りとして広まりました。
針仕事は女性にとってとても大切な仕事でしたので、お世話になった折れた針
や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃくに刺し、
川に流したり、神社に納めたりして、裁縫の上達を願いました。
また、色白の美人になる、まめに働けるようになど、由来には諸説あるようです。
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2月から咲く花「烏野豌豆(からすのえんどう)」
開花時期は、 2/10 ~ 5/10頃。 ・春、いかにも豆科っぽい ピンク色の花が咲く。 ・春、若芽を天ぷらにすると おいしいらしい。 ・これより小さいものに、 「雀野豌豆」 (すずめのえんどう)がある。 大きめのものに 「烏」と名づけることが多い。 また、実は熟すと 黒くなることから 黒→カラス、との連想で 「烏」の名がついた、 との説もある。 ・黒く熟した実は、 時期が来ると自然に爆(は)ぜて、 中のタネを外にはじき飛ばす。 飛ばすときは 実がねじれるように爆(は)ぜて、 タネを遠心力で 遠くに飛ばす仕組みを もっているようだ。 (爆(は)ぜるところは、 片喰(かたばみ)に似ている) 1つの実に 5個ぐらいのタネが入っている。 爆(は)ぜる時季に、 群生しているところで 耳をすましていると、 「パン、パン」と 爆(は)ぜる音が聞こえる。 ・別名 「矢筈豌豆」 (やはずえんどう)。 葉の先端がくぼみ、 矢筈形になることから。
(季節の花300より)