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季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「山茶花(さざんか)」

2018-10-07 04:55:19 | 暮らし
名言名句(397)

「せめて我が子に帽子をかぶせ手編みのチョッキを着せずには

いられない親がいる 石の仏に」『鈴木 俊』


数年前、叔父夫婦が東京見物にやってきました。その一日、私は、

私の母を伴って叔父夫婦を鎌倉見物に連れて行きました。鎌倉の

長谷寺は、水子を供養するお寺として有名です。そのお寺に、無数

の水子地蔵が祀られていて、実に壮観といった感じでした。叔母と

母が、小声で何事か語り合っていました。水子地蔵をみつめる目の

光が違います。「終戦後の喰えないときに堕ろした水子を供養しよ

うというんだな」ついに見ることのなかった弟か妹の霊のことを、

私は、年取って小さくなった母の横顔を見ながら、そぅと考えてい

ました。それと、男か女か、ついに見なかったいとこのこともあわ

せて思って見るのでした。

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10月から咲く花「山茶花(さざんか)」

開花時期は、10/10 ~ 翌 2/10頃。
・花の少ない晩秋から
 初冬にかけて咲き出す。
 長い間咲き、
 正月を過ぎても楽しめる。

・椿(つばき)の
 漢名(中国名)の
 「山茶花」が、   
 いつの頃からか
 このサザンカの名前として
 間違って定着した。
 読みは「山茶花(さんさか)」
   →「茶山花(ささんか)」
   →「さざんか」
 というぐあいに変化したらしい。

 上記から、
 「山茶花」の漢字名も
 本当は誤用。
 (どこかで椿とサザンカが
  混同されたのでしょう。
  こういうのって、
  一度定着したら軌道修正は
  ほとんど不可能ですね。
  みんな、その間違ってる方
  を本物と思ってしまうから)


・日本が原産地。
 江戸時代に長崎の出島の
 オランダ商館に来ていた
 医師ツンベルクさんが
 ヨーロッパに持ち帰り、
 西欧で広まった。
 学名も英名もサザンカ
      (Sasanqua)。


・花はとてもよい香り。

・花びらは1枚ずつ散る
 (「薮椿」は花ごと散る)。
 開花時期は、
 薮椿は春になってから、
 山茶花は秋から冬咲き、
 と異なる。
 また、寒椿とは、
 葉っぱも花も開花時期も
 ほぼ同じで
 なかなか見分けがつかないが、
 背丈でおおよそ区別できる。
  → 寒椿
 (ただ、寒椿の中でも
  背の高い「獅子頭」
  などとは 
  なかなか区別しにくいです)


・11月3日、12月4日の
 誕生花(山茶花)
・花言葉は「困難に打ち勝つ、
    ひたむきさ」(山茶花)


・「山茶花を
  雀のこぼす 日和かな」
   正岡子規  

 「山茶花の
  花や葉の上に 散
  り映えり」
   高浜虚子 

(季節の花300より)




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