名言名句(397)
「せめて我が子に帽子をかぶせ手編みのチョッキを着せずには
いられない親がいる 石の仏に」『鈴木 俊』
数年前、叔父夫婦が東京見物にやってきました。その一日、私は、
私の母を伴って叔父夫婦を鎌倉見物に連れて行きました。鎌倉の
長谷寺は、水子を供養するお寺として有名です。そのお寺に、無数
の水子地蔵が祀られていて、実に壮観といった感じでした。叔母と
母が、小声で何事か語り合っていました。水子地蔵をみつめる目の
光が違います。「終戦後の喰えないときに堕ろした水子を供養しよ
うというんだな」ついに見ることのなかった弟か妹の霊のことを、
私は、年取って小さくなった母の横顔を見ながら、そぅと考えてい
ました。それと、男か女か、ついに見なかったいとこのこともあわ
せて思って見るのでした。
==================================
10月から咲く花「山茶花(さざんか)」
開花時期は、10/10 ~ 翌 2/10頃。
・花の少ない晩秋から
初冬にかけて咲き出す。
長い間咲き、
正月を過ぎても楽しめる。
・椿(つばき)の
漢名(中国名)の
「山茶花」が、
いつの頃からか
このサザンカの名前として
間違って定着した。
読みは「山茶花(さんさか)」
→「茶山花(ささんか)」
→「さざんか」
というぐあいに変化したらしい。
上記から、
「山茶花」の漢字名も
本当は誤用。
(どこかで椿とサザンカが
混同されたのでしょう。
こういうのって、
一度定着したら軌道修正は
ほとんど不可能ですね。
みんな、その間違ってる方
を本物と思ってしまうから)
・日本が原産地。
江戸時代に長崎の出島の
オランダ商館に来ていた
医師ツンベルクさんが
ヨーロッパに持ち帰り、
西欧で広まった。
学名も英名もサザンカ
(Sasanqua)。
・花はとてもよい香り。
・花びらは1枚ずつ散る
(「薮椿」は花ごと散る)。
開花時期は、
薮椿は春になってから、
山茶花は秋から冬咲き、
と異なる。
また、寒椿とは、
葉っぱも花も開花時期も
ほぼ同じで
なかなか見分けがつかないが、
背丈でおおよそ区別できる。
→ 寒椿
(ただ、寒椿の中でも
背の高い「獅子頭」
などとは
なかなか区別しにくいです)
・11月3日、12月4日の
誕生花(山茶花)
・花言葉は「困難に打ち勝つ、
ひたむきさ」(山茶花)
・「山茶花を
雀のこぼす 日和かな」
正岡子規
「山茶花の
花や葉の上に 散
り映えり」
高浜虚子
(季節の花300より)

「せめて我が子に帽子をかぶせ手編みのチョッキを着せずには
いられない親がいる 石の仏に」『鈴木 俊』
数年前、叔父夫婦が東京見物にやってきました。その一日、私は、
私の母を伴って叔父夫婦を鎌倉見物に連れて行きました。鎌倉の
長谷寺は、水子を供養するお寺として有名です。そのお寺に、無数
の水子地蔵が祀られていて、実に壮観といった感じでした。叔母と
母が、小声で何事か語り合っていました。水子地蔵をみつめる目の
光が違います。「終戦後の喰えないときに堕ろした水子を供養しよ
うというんだな」ついに見ることのなかった弟か妹の霊のことを、
私は、年取って小さくなった母の横顔を見ながら、そぅと考えてい
ました。それと、男か女か、ついに見なかったいとこのこともあわ
せて思って見るのでした。
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10月から咲く花「山茶花(さざんか)」
開花時期は、10/10 ~ 翌 2/10頃。
・花の少ない晩秋から
初冬にかけて咲き出す。
長い間咲き、
正月を過ぎても楽しめる。
・椿(つばき)の
漢名(中国名)の
「山茶花」が、
いつの頃からか
このサザンカの名前として
間違って定着した。
読みは「山茶花(さんさか)」
→「茶山花(ささんか)」
→「さざんか」
というぐあいに変化したらしい。
上記から、
「山茶花」の漢字名も
本当は誤用。
(どこかで椿とサザンカが
混同されたのでしょう。
こういうのって、
一度定着したら軌道修正は
ほとんど不可能ですね。
みんな、その間違ってる方
を本物と思ってしまうから)
・日本が原産地。
江戸時代に長崎の出島の
オランダ商館に来ていた
医師ツンベルクさんが
ヨーロッパに持ち帰り、
西欧で広まった。
学名も英名もサザンカ
(Sasanqua)。
・花はとてもよい香り。
・花びらは1枚ずつ散る
(「薮椿」は花ごと散る)。
開花時期は、
薮椿は春になってから、
山茶花は秋から冬咲き、
と異なる。
また、寒椿とは、
葉っぱも花も開花時期も
ほぼ同じで
なかなか見分けがつかないが、
背丈でおおよそ区別できる。
→ 寒椿
(ただ、寒椿の中でも
背の高い「獅子頭」
などとは
なかなか区別しにくいです)
・11月3日、12月4日の
誕生花(山茶花)
・花言葉は「困難に打ち勝つ、
ひたむきさ」(山茶花)
・「山茶花を
雀のこぼす 日和かな」
正岡子規
「山茶花の
花や葉の上に 散
り映えり」
高浜虚子
(季節の花300より)
