一日一言
威を振るう
「威」は、人を怖がらせるような強い武力、
人を恐れさせるような権力を意味し、威力
のあることを十分に分からせると言う場合
に用いる。
★北朝鮮は人民並びに隣国に対し、将軍様
が威を振るう様が報道で感じられる。
類語:勢威を示す
1月から咲く花「藪椿」
開花時期は、 1/25頃~ 5/10頃(薮椿)。
・日本特産(薮椿)。
・一般に「椿」といったらこの薮椿を指すようだ。
一重や八重がある。園芸品種多数。
佗助(わびすけ)などいろいろ種類がある。
・「古事記」では”都婆岐(つばき)”、
「日本書記」には”海石榴(つばき)”の字で
表現されている。
(現在の奈良県桜井市金屋に、昔(奈良時代等)
「海石榴市(つばいち)」という市場があり
交通の要所ということもあり賑わった)。
”椿”の字は「万葉集」で初めて登場する。
・「つばき」の読み方の由来には諸説あり。
1.”光沢がある”意の古語
「艶葉木(つやはき)」から。
(葉は濃い緑色で光沢でピカピカ)。
2.葉に厚みがある意味の「厚葉木」から。
3.強い葉っぱの木の意味の「強葉木」から。
4.落ちた花が、刀の鍔(つば)に似ており、
「鍔木(つばき)」の名から。
5.朝鮮名の「冬柏(つくばく)」の名から。
・現在はふつう「椿」の字で知られるが、この
「椿」の字は日本で作られた字(春に花咲く)で
中国では「椿」は、栴檀(せんだん)科の
高木である「ちゃんちん」という木のことを指し
漢名では日本の「椿」は「山茶花」と記す。
(日本では「山茶花」は”さざんか”で定着済。
昔からの取り違え)
・古代の日本人は、冬も緑色の椿の葉に
霊力を感じたらしい。
・「春山茶花(はるさざんか)」は、
名前は「山茶花」だが、姿形は「椿」に近い。
花の開花時期も春先まで、と長い。
しましま模様の「鎌倉絞り(かまくらしぼり)」
という品種がよく知られるらしい。
★薮椿 もっともよく見かける椿。
花は大きくやや筒型。花ごと散る。
花びらは厚みがある。
雪椿 日本海側の山地などに生える。
全体的に薮椿によく似ている。
花びらは平開し、花ごと散る。
葉っぱのこまかい葉脈が目立つ。
春山茶花 花、葉とも薮椿そっくり。花ごと散る。
山茶花 花びらは平開し、1枚ずつ散る。
葉は薮椿よりは小さい。
寒椿 花は小さく八重が多い。1枚ずつ散る。
葉は小さい。
夏椿 咲く時期は夏。時期的に区別できる。
・幹は建材に利用され、陶器や漆器などの工芸品の
デザインにも用いられる。
種子から採れる「椿油(つばきあぶら)」は、
頭髪用などに利用される。
また、椿の灰は紫染めの媒染に使われる。
・伊豆大島の椿は昔から有名で、ここは太平洋上で
気温が高いため1月中旬から見頃(椿祭り)。
・1月12日、2月14日、12月10日の
誕生花(椿)
・花言葉は「贅沢、おしゃれ、至上の愛らしさ、
謙遜の美徳」(椿)
・薮椿の別名 「山椿」(やまつばき)。
・新潟県の県の木(雪椿)
・「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」
河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)
「昼の井戸 髪を洗ふと 葉椿の
かげのかまどに 赤き火を焚く(たく)」
若山牧水(わかやまぼくすい)
「あしひきの 山つばき咲く
八峯(やつを)越え 鹿(しし)待つ君の
いはひ妻かも」 万葉集
「落(おち)ざまに 水こぼしけり 花椿」
松尾芭蕉
(季節の花300より)