10月23日燃料油脂新聞より
「社説」採算確保はもはや不可欠
陸上スポット全面安続く ガソリン 中間留分続落、先安感消えず
シューワ 創業30周年を祝う
灯油巡回主力に事業拡大
※系列高業転安という“時流に乗って”成長された会社です。
※数日前、ニュータウンの方から灯油配達の問い合わせがあり「近隣に限る」と説明したところ、「巡回業者の電話番号は分かりますか?」と言われたので、調べてお伝えしました。
中山間地域臨時給油所実証実験 実施計画案まとまる
SS過疎地対策へ 移動式でガソリン供給
人員などの負担に懸念も 「地場業者存続が最重要」
浜松市天竜区龍山地域はすでに給油所は1ヵ所も営業しておらず、さらに天竜区春野地域でも数年以内に給油所空白地帯になる恐れが大きいことから、SS過疎化対策は喫緊の課題といえる。
しかしローリーを使用した移動式の臨時給油所によるガソリン供給の実証実験は計画の立案から難題が多かった。
まず運営スタッフ5人はいったい誰が担うのか。
5人のうち3人は乙四資格取得者が必要で、SS業界はどの企業も深刻な人手不足に陥っていることから「余剰人員はいない」というのが実情だ。
とくに家族経営の地場SS店主は店舗を離れることが難しい。
また今回の実証実験期間は地場SS業者にとって灯油配達が最も多忙な11月から2月だ。
さらに誰がローリーを提供するのか。
しかも今回の実証実験は灯油や軽油ではなく一般的に小口配達がめったにないガソリンだ。
地元動向に詳しい事情通は「SS過疎化対策としてローリーを使用した移動式の臨時給油所によるガソリン供給の実証実験は確かに大きな意義があると思う。ただSS業界の実際の現場、実情とはかなりかけ離れているという声が 実は大きい。
(移動式の臨時給油所にかかる負担、労力)
同じコストをかけるのならばやはり一般的な従来の固定式給油所で運営していくのがSS業者と地域住民のニーズが合致すると思う。
国、政府、県、市が、国策として少しでも長く地場SS業者が営業できるような施策を敷いていくことが賢明ではないか」と指摘する。
※「移動式ガソリンスタンド」がニュースになったのは2015年2月
駆けつけ給油は「呼び鈴SS」、巡回給油は「移動式ガソリンスタンド」
高まる安定供給への関心
今年の灯油商戦 昨年より20円高の厳しいスタート
シーズン到来も高まる節約意識 今冬灯油価格100円前後が中心値か
消費量の逓減化 ポリ容器への給油など小口化進む
燃料油配送の小口化対策は全国的な問題となっており、灯油についても小口配送をビジネス化する取り組みが課題
※
その昔、消費者からは「楽して儲け過ぎ」と思われていたガソリンスタンドですが、それは誤解です。
横並びの販売価格で仕入値が10円も安かった大手特約店には当てはまりますが、地場店は違います。
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規制緩和以降、自店の仕入れ値かそれ以下の安値で売るホームセンターや巡回業者やセルフSSの台頭で、「書き入れ時」という言葉も死語となってしまった既存の地場店です。
「店を畳もうと考えている」
儲からない業界になったことを先代に説明しても、しかし理解してはもらえませんでした。
「冬場の灯油で儲かるやろ」
普段は社員へのボーナスや設備投資で収支はトントンでも、灯油シーズンの“儲け”があったことで利益を確保できていたことを、先代は最後まで言い続けました。
ただ「粗利が数円しかない」に対しては、「そんなアホなことは止めとき」とは言いましたが(苦笑)
粗利が数円しかない“儲からない業界”となり、7割が赤字という時期を経て、ガソリンスタンドの数は半数にまで減りました。
それでも、地場業者は“不採算を承知で(※)”小口配達を担い続けてきたのです。
(※)10円安い業転玉を他社買いしていた系列店は別です。
9月JXTGSS数1万3162ヵ所
前月比50か所の減少
※まだ減りますよ。
地域貢献の重要性強調「消費者に認められる第一歩」
需要減少の状況下で価格競争を行いマージンを減らし続けるSS業界。
SSのなかには「何のために商売をやっているのかわからない」とSS商売の限界を感じ始めているところもある。
「何のために店をやっているのか分からない。毎年何万円も自己資産を投入しながら、普段はセルフに行っているようなイチゲンさんの傲慢で高圧的な消費者に頭を下げて。原付や1,000円分の数リッター(粗利にしたら20円~80円)の人に、Tポイントの後付けが出来ないことで何であんなに偉そうに説教されなきゃいけないのか、分からない」。
元売再編で市況が少し改善された今は、(というよりTポイント(換算数円)ごときでクレームを言う人は次回来店拒否しますし、マナーの悪い人は給油拒否するようになったから)
もう言いませんが、
それまではしょっちゅう店主であるこうちゃんに言っていました。
さて、もう一度訊いてみましょう。
ま、「こうちゃんは何で店を続けているの?」
こ、「そら食っていくためや」(←何故かドヤ顔で)
ま、「(苦笑)年に何百万も赤字で自己資産投入しながら?」(←過去のハナシね)
こ、「商売には波があるから」
ま、「波ねぇ、、、いやぁ長かったなぁ。てか、間に合わんで、赤字が続いて倒産してしもたとこもあるやん? それがサラリーマン家庭の人間には『バカちゃう?』としか思えへんのよ」
こ、「商売してたら市況を完全に無視することはできんから、赤字になるときもある。それが長引いたんは業界がバカやからや」
ということで、
当店は、地域のためではなく「食っていくため」に店を続けております。
めでたしめでたし。チャンチャン☆♪
(≧▽≦)
`(~▽~*)、ヽ
いえね、
「地域のため」とか「最後の砦」とか、
何か悲壮感があるし、重たいし(^^;「勘弁してくれ~」って感じじゃないですか?
そういう部分があることは確かですけど。
でもやっぱり正直に言うと、
「地域のため」じゃなくて「顧客のため」だし、災害時だけ「最後の砦」とかって御免被りたいです。
お客さんとか消費者にしても、そんな恩着せがましいこと言われたくないでしょうし。
それなら「食っていくため」って言っている方がマシかな、と。
PS
でも私は食っていくために働くって言われるのには抵抗があるんですけどね。