Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

シリア周遊 1 ダマスカス到着

2009-05-17 03:13:58 | 中近東/北アフリカ
2009年4月28日から5月10日まで シリア周遊の旅

4月29日

28日の晩に羽田から関空、ドバイを経由して朝9時半にダマスカス空港到着。
入国審査の列に並んでいると旅行会社のガイドさんに声をかけられ、パスポートを集められてあっさり入国。税関もノーチェックで、出口のところでこれから10日間お世話になるドライバー氏の出迎えを受ける。

 ダマスカス空港は中も外も日本の地方空港並みの謙虚さ

乾燥した茶色い風景の中を30分、市内に入ると車はやがて旧市街へ。乗用車の幅がギリギリの細い道を右に左に入って小さな駐車エリアでストップ。ここから先は車が入れないようで、荷物をゴロゴロさせながらさらに細い道をしばらく行く。
 そしてたどり着いた、これが今夜の宿、Shahbandar Palace。
そっけない小さな入り口を入ると
   
思わず声を上げてしまう美しい中庭。ここは17世紀の家を改装した全8部屋の小さなホテルなのだ。
部屋の準備が出来るまで開閉式の屋根のついたこの空間でジュースをいただく。小さな噴水の水音がして、これは気持ちいい~。

やがて案内された部屋は2階のツインルーム。
  
中庭側にしか窓のない小さな部屋だがバスルームも清潔で不足なし。

一息入れた所でまずは両替のため銀行へ。ホテルの姉ちゃんにはすぐよ、と地図を示されたがなにしろわかりずらい旧市街、歩き始めを間違えて思い切り方向違いの方へ出てしまう。ぐるっと遠回りをしてやっと門を出、これまたわかりずらい建物2階の小さな銀行で無事両替。1シリアポンドは約2円だ。

一仕事済んだらお腹がすいた。
  
次々お客の入るピザ屋を見つけたのでここでピザを買い、隣のジュース屋に腰を落ち着ける。
 左はニンジンジュース、右はアボカドとミルクのジュース。どちらもたっぷり入って、ふ~、お腹いっぱいになった。

今回の旅は日本から1人同行、遅れてアメリカからもう1人やってくる。それを待つ間、我々はお風呂で汗を流そうとホテル近くのハマム・バクリへ。
  
敷物をめくり、ドアを開けると真ん中に噴水のあるドーム天井の広い部屋。番台のお姉さんはほとんど英語が通じないが、壁に料金表が貼ってあるので「とにかく全部」と頼み380ポンドを払う。貴重品を預けると布、たわし、石鹸を渡されるので
 部屋をぐるりと囲むベンチで服を脱ぎ、布を体に巻きつける。この時パンツを脱いではいけない。ジモティーはみんなはいている。

いざ出陣、と奥に入るとそれほど広くない洗い場が2部屋続き、そのまた奥がスチームサウナ。ここが熱々で、気持ちいい~~。ゆっくり汗を流しているとマッサージ係のおばさんが呼びに来て、まずは床の上に寝かされてあかすり、それが終わると横の小部屋のベッドでマッサージ。がどちらもあっさり、5~10分で終わってしまう。どちらも100円程度なので、まあこんなもんか。

サウナを満喫したら外の部屋でゆっくり涼み、お茶をもらう。普段は黒いぞろぞろに隠れた中身を拝見したり、蜜蝋のようなものでする毛抜きの様子を観察させてもらったり、やっぱりハマムは楽しい。

  
オスマントルコ時代の家が並ぶ道を地図を見ながらウロウロするうち、やっと方向感覚がつかめてきた。

ここでホテルに戻り、もう1人の友人と合流。暗くなってからまた外に出る。
  
ダマスカスの旧市街は夜でも安心、ウマイヤド・モスクの上にはきれいな月が出ている。

モスクの正門まで来ると人がどんどん中に入っていく。我々も入れるのだろうかとうろうろしていると係りのお兄さんにフードつきのコートを渡された。それでは、と靴を脱いで中に入ると
 うわー、なんてきれいなんだ。
  
中庭に人がいないので一層神秘的。うっとりしているうちにお祈りの時間になり、中には信者が集まりだした。それでは我々はまた明日出直そう。

初日なので今夜の夕食は近場で軽く、とホテルの近所のカフェレストランに入る。
 と、ここも古い家を改装した中庭だが、カジュアルな雰囲気で大賑わい。
 頼んだ前菜のどれもが大盛りでびっくりしたが、盛り付けのセンスの良さ、味の良さ、値段の安さにも感激。

これは幸先が良い、とベッドで目を閉じたとたんに寝入ってしまった。


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8 コメント

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Unknown (miriyun)
2009-05-17 10:16:17
夜のウマイヤドモスク、いいですね~。このモスクは数あるモスクの中で一番居心地のいいモスクで、大好きです。
 そして、シャーバンダル、素敵ですね!宮殿と同じ大理石の横じま文様が目を引きました。大理石の邸宅に居心地のよい設備、シャワーやエアコンをつけた理想的なホテルです。
 いつかいってみたいものです。
返信する
石鹸 (MG)
2009-05-17 13:37:30
わぁ~、アレッポの石鹸かしら。
中がオリーブ色!
私は、アレッポの石鹸で全身(髪も)洗ってますが。。
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Unknown (いの)
2009-05-17 16:00:51
シリアには、人類の文明が生まれた地、中世の強国というイメージはありましたが、イスラム国とあらためて認識しました。
・・・そうですよね。ムスリムでなければ首長になれない国でしたもんね。

しかし、この豊かな街並みはなんだろ。
乾燥した厳しい気候が多いイスラム圏で、この国はしっとりした文化の臭いがしてます。
もしかしたら、お風呂から受けた印象なのかもしれませんが(笑)

ウマイヤド・モスクがまた、
夢みたいにキレイ・・・。
白色光ではなく、黄色い灯り。
昔、夜店で点っていた、
こういう暖かい色のはだか電灯を
思い出しました。
返信する
Unknown (lunta)
2009-05-17 20:13:01
miriyun 様、

ウマイヤド・モスクは本当に期待を裏切らない、素晴らしいモスクでした!ダマスカスに行きたかったのはここと、その横のサラディーンのお墓参りが一番の目的でしたので感激もひとしお。
ホテルもとても素晴らしかったですよ。別の機会にさらに細部をご紹介できればと思っています。


MG様、

あなたもアレッポ石鹸の愛用者でしたか。
たくさん買ってきたので、今度会ったらおすそ分けしますね。
ハマムの石鹸もとてもよかったので後で持って帰ろうと思っていたら、サウナに入っているうちに片付けられてしまいました。ずっと握っていないといけなかったみたい。ちぇっ。


いの様、

実は大変な歴史好き、ですね?
普通の人はシリアといえばやばいアラブの国としか認識していませんもん。
この国の文化度の高さをもうかぎつけられたのにも脱帽。ほんと、シリアってとてもセンスのいい国だったんですよ。
さすがでございます。
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夜の (没関系)
2009-05-18 00:03:25
> 普段は黒いぞろぞろに隠れた中身を拝見したり
是非拝見したいものですが残念ながら・・・もとい
もう17年も前になりますが僕は城外の安宿だったので、夜の城壁内部も素敵なんですね。ん~
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没関系様、 (lunta)
2009-05-18 23:44:01
黒いぞろぞろの中身は・・・ダイナマイト!でございました(笑)それを見られるのも女の特権です。
ダマスカスの城内は夜でもたくさんの人が出ているので安心して歩けますね。路地に灯る街灯も素敵で、そぞろ歩きが楽しい。
17年前と現在、シリアは変わっているでしょうか。
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Unknown (mest)
2009-05-19 23:58:56
ダマスには、こういう昔ながらのパテオのついたホテル多いですよねえ。
ワタシがよく泊っていた安宿ですらそうでした。
いやあ、懐かしいわあ、ダマスカス。
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mest 様、 (lunta)
2009-05-20 15:50:14
ダマスカス、ほんとにいいところですねえ。
期待以上で大好きなところになりました。
イスラム圏、やっぱ好きだわあ。
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